杏の読書日記プラス

本が好き。お昼寝が好き。こどもが好き。
読書日記から写真日記へリニューアル♪

オール

2010-02-01 22:23:34 | 
オール (角川文庫)
山田 悠介
角川書店(角川グループパブリッシング)

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☆あらすじ☆

地元を出て東京の一流企業に入ったものの1年も経たずに辞めてしまった健太郎は、刺激のある仕事を求めて「何でも屋」に飛び込んだ。
個性的なメンバーぞろいの「何でも屋」には、奇妙な依頼ばかりが舞い込んでくる。
「午後5時までにゴミ屋敷を片付けてくれたら報酬500万円」。しかも、依頼メールのタイトルは「私を見つけて」。
半信半疑で現場に向かった健太郎たちを待っていたものは?

~山田悠介は、気になる作家のひとりでした。
若い世代のファンが多く、職場でも「山田悠介の本は、どこですか?」とよく聞かれます。
でも、表紙の感じがなんとなく、ホラーっぽいので、手に取ることができませんでした。

「オール」は、そんな不安を取り除いてくれる作品でした。
健太郎も、雇い主の花田も、同僚たちも、温かなひとたちで、ほっこりしました。
「オール2」もすでに発売されているので、まだまだ楽しめそうです。

はじめての山田悠介作品、おすすめ度。★★★☆☆
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シアター!

2010-01-26 17:54:31 | 
シアター! (メディアワークス文庫)
有川 浩
アスキー・メディアワークス

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☆あらすじ☆

小劇団「シアターフラッグ」に、解散の危機が迫っていた。負債額は300万円!
悩んだ主宰の春川巧は、兄の司に泣きつく。
司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。
鉄血宰相・春川司を迎え、「シアターフラッグ」は次の公演の準備を始める。
プレッシャーのかかる舞台は、成功するのか?


書籍売り場で働いていても、時々、本屋さんに行きたくなります。
「へ~、この店、こんな本が入ってるんだあ」とか、「こんな陳列してるんだ」とか、
棚を眺めるのが好きです。
で、気に入った本を見つけると、迷わず買います。本との出会いは、一期一会だから。

有川浩の新作「シアター」も、そうやって出会いました。
司と巧、千歳ほか劇団員、登場人物が多いので、この一作だけで終わるのは、もったいない気がします。
他にも、いろいろエピソードができそう!
まだ、借金返せてないし。(あれ、ネタばれ!?)
なにより、有川浩らしい、ラブコメ的要素が足りないし。

というわけで、熱烈に、続編希望します おすすめ度、★★★☆☆
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あねチャリ

2010-01-10 23:31:18 | 
あねチャリ
川西 蘭
小学館

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川西蘭の新作を読むのは、何年ぶりでしょうか。
彼の作品をみかけなくなり、お坊さんになったと知り、ブログに出会うまでの期間~おそらく、20年くらい経つのでは・・。
なんだか、なつかしい友に会うような気持ちで、本を開きました。

☆あらすじ☆

主人公・早坂凛は、16歳。引き籠もりの日々を送っている。
彼女の息抜きは、ママチャリでのサイクリング。
そんなある日、元競輪選手のボス・瀧口和正に出会い、自転車競技に魅せられていく。
凛は、バン爺や、成瀬亮に見守られながら、スプリンターとして歩み始める。

~本の帯には、青春スポーツ小説と記されています。
そうか、川西蘭は、こんな小説を書くようになったんだぁ。
~なんて、ちょっと意外。以前は、もっと濃密な世界を描いていたので。
でも、この感じも、悪くないな、と思います。

「あねチャリ」は、さらっと読める作品でした。
凛が世界に挑戦するまでのエピソードを、もっと描いてほしかったな、と思うし。
凛のこれからの活躍もみたいな、とも思います。
続編、もしくは、スピンオフの可能性もあるのかなあ。★★★☆☆
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ブラバン

2009-12-11 18:33:53 | 
ブラバン (新潮文庫)
津原 泰水
新潮社

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☆あらすじ☆

1980年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。
ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。忘れられない男女がそこにいた。
高校を卒業し、それぞれの道を歩んでゆくうち、いつしか四半世紀が経過していた。
ある日、再結成の話が持ち上がる。
かつての仲間たちから、何人が集まってくれるのだろうか。
(文庫・紹介文より)

発売当初から気になっていた『ブラバン』が文庫になりました。
本の帯には、「この青春小説をあなたは生涯忘れない」とあります。
「う~、わくわくするぅ♪」と読み始めたのですが~「う~ん、惜しい」という作品でした。

現在と過去の時間が、同時に書かれていて、読みづらい。
登場人物が多すぎて、ひとりずつの魅力を感じられない。
再結成の動機も弱いし、中途半端に終わってしまう。

アマゾンのレビューの中に、「エピソードを整理して、短編でつないだら良いかも」という感想があって、うなずいてしまいました。
そのうえで、ラストをハッピーエンドにしてくれたら、もっと私好みかも。

好きなエピソードもありました。
語り手の他片(たひら)くんが、親に楽器を買ってもらう場面では、うるっときちゃいました

初めての津原泰水作品でしたが~今後に期待します。★★☆☆☆


コメント (4)
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上大岡トメのいつもとちがう日

2009-10-23 16:09:06 | 
上大岡トメのいつもとちがう日
上大岡 トメ
日本経済新聞出版社

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本の話は、小説を紹介することが多いのですが、今日はいつもとちがう本の紹介です。

『キッパリ』で有名になった上大岡トメさん。イラストがかわいくて、好きです。
この本は、日本経済新聞土曜版「日経プラスワン」で連載したものがベースになっています。
見開き2ページに、提案がひとつ書かれていて、すぐできそう度が五つ星で表現されています。
もちろん、イラスト入りで、とっても読みやすい

たとえば~「夏バテに勝つ!」のページでは、「暑いからこそ、ストレッチと温かいスープ」が提案され、すぐできそう度は、★★★★☆。
「電気を消してお風呂」のページでは、「カラダもぽかぽか、ロマンチックな気分」で、★★★★★。など。

「超早起きで新発見」「何十年ぶりのピアノ」「大きな声でおはよう」「新年には新しいもの」「キレイに歩こう」などなど、「いつもちがう日」へのヒントが詰まった、楽しい本です。

おすすめ度、★★★★★

で、早速まねをして、普段はメールや電話でのお願いを、直筆で郵送にしてみました。
受け取った人も、ちょっとちがう気分になっているかな~
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