わかつきめぐみの短編集です。
タイトルは、「たそがれどきていだん」と読みます。
恥ずかしながら、この「鼎談」が読めず、意味もわかりませんでした
~で、調べました。
三人が向かい合いで話をすること。その話。(岩波国語辞典・第三版)
三人で話し合う。また、その話。(旺文社漢和辞典・第五版)
さらに、漢和辞典には、詳しい解説がありました。
『鼎』の字は、ものを煮る器・かなえをかたどったものであり、円形のかなえには三つの足がある。殷代以来、青銅で作り、功績などを銘文として刻し、祖先をまつる宝とした、などなど。「かなえ」の図まであり、おもしろかったです。
☆あらすじ☆
黄昏時に何者かが集まって語られる不思議な物語。
人間の学校に通うもののけの子どもや、引っ越した家に住みついていた晩酌好きの家守の話。
そして、魚の好きな女の子が育てた、満月の晩に月に渡る珍しい魚の話など、ファンタジックな『黄昏時鼎談』七話。
ほかに『くちなしの香る頃』『Earth Blue』『Forest Green』など18作を収録した珠玉の短編集。
~一番古い作品は昭和61年で、新しい作品でも平成9年の作品です。
でも違和感なく読めます。
短い作品ばかりなので、次々に読み進めます。
どの話も、見事にわかつきワールド。
ほんわかした雰囲気が漂ってます。
この感じが、大好きです