![]() | ブラバン (新潮文庫)津原 泰水新潮社このアイテムの詳細を見る |
☆あらすじ☆
1980年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。
ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。忘れられない男女がそこにいた。
高校を卒業し、それぞれの道を歩んでゆくうち、いつしか四半世紀が経過していた。
ある日、再結成の話が持ち上がる。
かつての仲間たちから、何人が集まってくれるのだろうか。
(文庫・紹介文より)
発売当初から気になっていた『ブラバン』が文庫になりました。
本の帯には、「この青春小説をあなたは生涯忘れない」とあります。
「う~、わくわくするぅ♪」と読み始めたのですが~「う~ん、惜しい」という作品でした。
現在と過去の時間が、同時に書かれていて、読みづらい。
登場人物が多すぎて、ひとりずつの魅力を感じられない。
再結成の動機も弱いし、中途半端に終わってしまう。
アマゾンのレビューの中に、「エピソードを整理して、短編でつないだら良いかも」という感想があって、うなずいてしまいました。
そのうえで、ラストをハッピーエンドにしてくれたら、もっと私好みかも。
好きなエピソードもありました。
語り手の他片(たひら)くんが、親に楽器を買ってもらう場面では、うるっときちゃいました

初めての津原泰水作品でしたが~今後に期待します。★★☆☆☆