NHK日曜美術館で葛飾北斎をやっていました。
最近よく北斎の番組をやっているような。
特に晩年のことをやっていましたが、初めて知ったことが・・。
孫が博打にはまり借金に追われ食べるだけで精一杯だったということです。
貧乏だったことは知っていましたが、そんな理由だったとは・・。
孫の厄を払うために毎朝、獅子を描いてたのですが、その絵がみごと。
墨一色でサラサラっと描いていますが構図、形完璧。まるで生きてるよう。
それを描いては窓から捨て娘が拾っていたらしいです。
75歳の時には借金取りに追われ裁判に負け江戸を去り三浦半島に隠居。
同居していた三女お栄は掃除が大嫌いでごみ屋敷状態。汚れたら引っ越しを繰り返していたのは有名な話。
こたつの中で絵を描き寝て、来客の対応もしていたというから生活破綻者ですよね。
絵以外のことは全く無頓着。
モーツアルトなんかもそうですが天才ってそんな人多いですよね。
北斎の凄いところは、こんな体に悪い生活していたのに平均寿命が50年の江戸時代に93歳まで生きたということ・・。
「70歳までに描いたものは本当に取るに足らないものばかりである。
73歳になって様々な生き物や草木の生まれと造りをいくらか知ることができた。
ゆえに86歳なればますます腕は上達し、90歳ともなると奥義を極め、100歳にい至ってはまさに神妙の域に達するであろうか。
100歳を超えて描く一点は一つの命を得たかのように生きたものとなろう。」
はー。まだまだ先は長い。極めるって凄いことですね。
大好きな九十歳の絶筆「富士越龍図」(ふじこしのりゅうず)もTVで出ました。
いつか信州小布施の北斎館に本物を観に行きたいな。
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