Apu の All That I Am

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仙台 金剛寶山 輪王寺

2016年07月31日 | あぷ日記


 輪王寺というと、たいてい日光を思い浮かべると思うのですが、仙台にもあるんですね、知らなかったです。仙台出張、午前中の空き時間でお参りさせて頂いたのですが、正直、じっくり巡るには、もう少し時間が欲しいところでした。まず、、参道を進むと十三仏参りが出来るようになっています。外界を感じさせない、素敵な参道です。境内に上がると梵鐘があり、観音様もおわして、岩の苔などががとても良い雰囲気でした。本堂と寺務所の向こう側には立派な日本庭園がありました。この庭園が輪王寺の見所ですね。良かったらフォトチャンネルで見て行ってください。
 ホームページやパンフレットを見ると座禅会なども開かれていて、日にちが合えば、私も参加したいと思いました。仙台もいろいろ巡らせてもらっていますが、ホントいい街です。輪王寺も、またしっかり時間を作ってお参りしたいと思います。※7月25日参詣

今回記事の輪王寺フォトチャンネル
ch374642仙台 金剛寶山 輪王寺(スライドショー)


≪関連リンク≫
曹洞宗金剛宝山 輪王寺
輪王寺 見どころ せんだい旅日和

   



 それから、ここ最近、安岡正篤先生の「禅と陽明学(上)」を読んでいるのですが、ちょうど「輪王(りんのう)」の意味を解説している下りを拝読したところでしたので、忘れる前に…




 (P352)即身成佛というと、密教、日本でいうならば、弘法大師あたりから始まったようによく人は言うのでありますけれども、決してそうではなく、この人間というもの、佛というもの、現実というものと理想というものとを、絶えず二元的に説かれてきた、その相対を打破して、これを絶対に、実在にもってきた、内面化した。そしていち早く即身成佛、煩悩即菩提であるということを達磨がはっきり指示したのです。それは涅槃経はじめ如来蔵経とか、そういうお経に縷々として解かれている。

 女が妊娠をする、子供をもつ、その子供がそのままに佛であり、如来蔵である。その胎児にはあらゆる尊いものがみな含まれている。未だ開かざる花の蕾の中には、そういう意味からいうならば如来がちゃんと坐禅しているのである。きれいな花の中に蜜があるが如く、立派な菩提心というものは、その中にみな存在しているのである。女が子供を産むということは、そのままに転輪聖王なのである。

 転輪聖王、略して輪王という。今でも輪王寺というお寺がある。輪王というのは、そういう智慧、悟りを働かすことに依って煩悩を破ってゆく、そういう遍く廻るということと、煩悩、惑いを破っていくということと、二つの作用そのものが法輪である。それを転ずる。これに金輪、銀輪、銅輪、鉄輪の四輪をたてて、そのうち金輪は、全世界を支配する。自由自在に全世界に活動して煩悩を打破していく。「金輪際」とはここから出た言葉で、「全世界、洩れなく」と言う意味です。・・・



 禅と陽明学〈上〉 (人間学講話)
 安岡正篤
 プレジデント社




 「金輪際」なんて、殆ど使わなくなりましたけど、意味を知ると、なるほどですね。
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