名文鑑賞 「兆民先生」 秋水幸徳傳次郎 1
第一章 緒言
「寂寞北邙呑涙回、斜陽落木有余哀、音容明日尋何処、半是成煙半是灰」。
せきばくたるほくぼう なみだをのんでかえれば、
しゃようらくぼく よあいあり、
おんようみょうにち いずくにかたずねん、
なかばこれけむりとなり なかばこれはい。
想起す去年我兆民先生の遺骸を城北落合の村に送りて荼毘に附するや、時正に初冬、一望曠野、風勁(つよ)く草枯れ、満目惨凄として万感胸に湛へ、去らんと欲して去らず、悄然車に信(まか)せて還る。這(この)一首の悪詩、即ち当時車上の口占(こうせん)に係る。嗚呼逝く者は如斯き歟(か)、匆々(そうそう)茲(ここ)に五閲月、落木蕭々の景は変じて緑陰杜鵑(とけん)の天となる。今や能く幾人の復(ま)た兆民先生を記する者ぞ。
(引用終わり)
師兆民を失った悲しみが溢れだしています。
随分大袈裟なと言われますが、文語文は漢文崩しですから、大袈裟でいいのです。芸術は誇張なのですから。
分からない言葉だらけですが、ゆっくりと声に出して読めば、なぁに分からなくても通じます。
気持ちがくみとれればいいのです。
文章を味わうことが大事なのですから。
ガッコウではないので、逐語訳は不要なのです。
試験は無いのですから楽しめばいいのです。
昔、美術の時間に
マネ・モネ・ドガ、
ピカソにシャガール、
ミケランジェロ、
ダ・ビンチ、ラファエロ
(リズムが良い・・・)
と、無暗に知らない人の名前をその作品を無視して覚えされられました。アホかいな。
音楽もしかり。
芸術系の学びに暗記とは・・・ばかばかしいにも程がある。
と、これもまた夫婦の会話の定番です。
音楽は只々良い曲を聴かせてくれればいいのだし、美術はいい作品を観せてくれればいい。
鑑賞させてくれる、そういう素晴らしい世界があることを教えてくれればいいのですから。
そんなことに何で試験なんてする?
数字ばかり相手の仕事なので、クラッシック音楽に癒される毎日です。
モーツァルト、ブラームス、ベートーベン、チャイコフスイー、バッハ、・・・
漢籍と同様に昔々の大作曲家たちに感謝しております。
何百年何千年の時を経たものたちに感謝申し上げます。
第一章 緒言
「寂寞北邙呑涙回、斜陽落木有余哀、音容明日尋何処、半是成煙半是灰」。
せきばくたるほくぼう なみだをのんでかえれば、
しゃようらくぼく よあいあり、
おんようみょうにち いずくにかたずねん、
なかばこれけむりとなり なかばこれはい。
想起す去年我兆民先生の遺骸を城北落合の村に送りて荼毘に附するや、時正に初冬、一望曠野、風勁(つよ)く草枯れ、満目惨凄として万感胸に湛へ、去らんと欲して去らず、悄然車に信(まか)せて還る。這(この)一首の悪詩、即ち当時車上の口占(こうせん)に係る。嗚呼逝く者は如斯き歟(か)、匆々(そうそう)茲(ここ)に五閲月、落木蕭々の景は変じて緑陰杜鵑(とけん)の天となる。今や能く幾人の復(ま)た兆民先生を記する者ぞ。
(引用終わり)
師兆民を失った悲しみが溢れだしています。
随分大袈裟なと言われますが、文語文は漢文崩しですから、大袈裟でいいのです。芸術は誇張なのですから。
分からない言葉だらけですが、ゆっくりと声に出して読めば、なぁに分からなくても通じます。
気持ちがくみとれればいいのです。
文章を味わうことが大事なのですから。
ガッコウではないので、逐語訳は不要なのです。
試験は無いのですから楽しめばいいのです。
昔、美術の時間に
マネ・モネ・ドガ、
ピカソにシャガール、
ミケランジェロ、
ダ・ビンチ、ラファエロ
(リズムが良い・・・)
と、無暗に知らない人の名前をその作品を無視して覚えされられました。アホかいな。
音楽もしかり。
芸術系の学びに暗記とは・・・ばかばかしいにも程がある。
と、これもまた夫婦の会話の定番です。
音楽は只々良い曲を聴かせてくれればいいのだし、美術はいい作品を観せてくれればいい。
鑑賞させてくれる、そういう素晴らしい世界があることを教えてくれればいいのですから。
そんなことに何で試験なんてする?
数字ばかり相手の仕事なので、クラッシック音楽に癒される毎日です。
モーツァルト、ブラームス、ベートーベン、チャイコフスイー、バッハ、・・・
漢籍と同様に昔々の大作曲家たちに感謝しております。
何百年何千年の時を経たものたちに感謝申し上げます。