日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

河瀬直美ワールド

2014-09-06 22:53:30 | 映画・音楽
河瀬直美監督の新作を観に行きました。これ

タイトルが「ふたつ目の窓」!ですよ。もしかして、タイトル文字は監督の字?
なるほどな~、です。英語で「Still the water」なのですが、「another window」ではダメ?!・・・音楽ハシケンさん?!

監督の出身地の奈良から、映画の舞台を自身のルーツである奄美大島に移した作品。
ワタシ観ていて発見してしまったんです。主人公の少年少女が自転車で二人乗りをするんですけど、(少女の方が後ろで立ち乗り)風をきって走る様とか、ふたりの会話とか、これはまるで、、、まるで、、、「ジブリ映画ではないか!!」と。信じられないかもしれないですけど、舞台になってる奄美大島なんて、見方によっては、千と千尋の神隠し、です。八百万の神もたくさんいそうです。おそろしく純度の高い作品です、いつもながら。

河瀬ワールドはとても感覚的なものに彩られている。。。。いつも思うんですけど、やはり女性の方が感覚が鋭いのではないかと。
・・・男だったことがないので、よくはわからないですけれども!(笑)

奄美の自然が美しいです!監督は今回も、美しい満月も、台風も自分で準備しちゃって(笑)スケジュールばっちりだったらしいですけど、優れた監督って、そういうところがありますよね。(もってる、っていうのですか?笑)「KOTOKO」の時の塚本監督も、一番欲しい時にちょうど雨が降ったらしく、その中で踊るcoccoの美しいこと、美しいこと。

・・・ってこんなに書いてみたけど、もしかしたらワタシ、大林宣彦監督の「野のなななのか」の方が好きかもしんない。
命の繋がりっていうテーマでは。河瀬監督は、ワタシが想像していたとおりの美しい作品を見せてくれたけど、大林監督は・・・まさか、大林監督がああいう作品を撮るなんて想像もつかなかったし、、、、あのシュールさ、はワタシ好みだ、ワハハ。
(まとまりのない文章です。。。)人間は、自然とともにいるべきなのではないでしょうか。そして、人間も自然の一部として「(あるがままを)受け入れて生きる」のがよいのではないか、という気持ちになります。