らくがき帖

ノンジャンル心象風景

涙腺直撃ジャンル

2005年05月19日 | 感想


最近、ちょっと気になる歌があった。
買い物に行くと、お店で流れている有線から
よく聞こえてくる歌で、詞の内容は
成長した息子が母親への感謝を綴ったもの。

しかしこれがやばい。
生地とか、雑誌とか、野菜とか、
選んでいる最中だというのに、

♪あなたの愛に包まれ
こんな俺のため その年まで~

とか聞こえてくると、
なんだか鼻の奥がじぃんと痛くなってきて、
涙が出そうになるのだ。
だからこの歌が聞こえてくると、
買い物もそこそこに、
逃げるようにお店を出るようにしていたのだが。

きょう、近所のイトーヨーカドーの店頭で、
なんと、この歌を歌っている
「Soul Camp」というバンドの本物が、
ミニライブを行っているのに遭遇してしまった!
彼らは沖縄出身の4人グループ。
昨年末から全国の路上や店頭でミニライブを行っており、
3月に発売された例の曲のタイトルは
「BIG MAMA」というらしい。
ええもちろん、逃げるように走り去りましたとも!
天下の往来で、そう簡単に泣けるかってんだ!

と思ったら、
夜は夜で「うたばん」に
キングコングの梶原が独りで出てきて、
「おかん」っていう歌を披露していた。
詳しい歌詞は忘れちゃったけど、
波乱万丈のお母さんの人生を
めちゃめちゃ肯定して、感謝する歌。

だめだ~、そんな歌人様の前で歌っちゃ…
鼻の奥が…目頭がぁ~…


もともとこの手のモノに弱い傾向はあった気がする。
昔から、ちびまるこちゃん張りに
百恵ちゃんが好きで、
ベストアルバムをよく聞いていたのだが、
「秋桜」だけはとばしていた。
だって、ずるいじゃないすか。
百恵ちゃんの歌声にうっとりしている
無防備なリスナーに向かって、
あんな切ない声であんな歌詞歌われちゃったら…
泣くしかないもん!
「これは禁じ手だよぉ…」
よくつぶやいたものだ。

あんなすれっからしの独身時代から
そんな調子だったのに、
子供なんか産んじゃったものだからもういけない。
ヒメにしても、タローにしても、
家を巣立っていくときのことを想像すると
いとも簡単に涙が出てしまう。

1番ダメなのが、
ラルクのバラード「Pieces」だ。
この歌はラブソングのはずなのだが、
私には結婚する子供に親が贈る歌に聞こえる。(←病気?)
だって…だってね、

♪いつまでも見守ってあげたいけど
もう大丈夫
優しいその手を 待ってる人がいるから
顔を上げて

だよ? そして

♪あなたがいるから
この命は 永遠に続いてゆく

♪両手にあふれそうな 想い出たち
枯れないように
ゆっくり明日をたずねてゆくから

♪私のかけらよ
力強くはばたいてゆけ
振り返らないで 広い海を越えて―

…もうダメ…マジ鼻痛い…。

私は逃げ帰ってしまったけど、
しばらく見ていたオットの話によると、
「Soul Camp」に「がんばって~」と
声を掛けていたのは、おばちゃんたちだったそうだ。
きっと全国のお母さんたちが、
あの歌聞いて鼻痛くしてるんだろうなー。
…ぎゃあぁぁ!私の感性、おばちゃん化してるぅ…

ショックなのできょうはもう寝ます。

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