水、
出るようにはなりましたがやはり
震災前と同じ快適な生活、というわけにいはいきません
まず第一にお湯。
うちは暖房と湯沸しを屋外の灯油タンクでまかなっています
それで、生協の灯油の宅配に登録していました
毎週決まった曜日に、どれだけ灯油が減っていようとも
タンクを満タンにしてもらえるシステムです
今、その灯油の宅配は、18日から再開はしたけれども
宅配車のガソリンが調達できれば巡回、上限18リットル補給
という状況です
まだまだ寒いこの時期、暖房のことを考えると
思い切ってお湯を使う勇気はなかなか出ません
うちばかりでなく、
ガスのお宅は復旧が早くて1ヶ月半後らしいですし
エコキュートのお宅も倒れて損壊して
使えなくなっていたりします
お風呂は日帰り温泉を利用したり、
やかんで沸かしたお湯を水で割って洗面器で頭洗ったり、
がまんしたり、です
それから下水の問題。
仙台市の下水処理場は3ヵ所あったらしいのですが
いずれも海沿いにあったため津波で大ダメージを受け、
電気が復旧しても下水を処理できる状況にないとのこと。
水道が復旧してきた今、
ついに下水が逆流して、県南ではマンホールから
外へあふれ始めたというのです
洗濯のすすぎは1回、食器はため洗い、
トイレを流すのは「大」のときだけ・・・
と気をつけはしても、
全市民が使う水の処理を一体どうしたらいいのか。
下水処理場なんて一朝一夕には直らないし、悩める仙台です
ガソリンも、
テレビなど見ていると
「支援してもらっている、大丈夫!」
と思えますが
今のところ身の回りの状況はまだあまり変わっていません
我が住宅地から半径5㎞の範囲に食品を売っているお店はなく、
バスも多くの路線が運行休止
動いている路線でも5割程度の不定期運行です
家にいても灯油も食糧も手に入らずに過ごしている人もたくさんいて、
そういう人たちは今、支援物資が届き始めた避難所の人よりも
大変な暮らしをしている場合がある、ということで
「在宅難民」「自宅難民」と呼ばれ始めています
私は何日か前、「マイカーは我慢を」と書いてしまいましたが
車社会の東北地方、その我慢はたやすいものではないのです
でもきっと、もう少し、もう少しですよね!
毎日の変化は少しでも、あと1週間も経てば
見違えるように状況はよくなっているはず!
みんなみんなが、助けようとしてくれているのだから。
今までの1週間を考えれば、そう信じることが出来ます
さてこんな状況の中、
いよいよ私も明日からパート勤務再開です
私が今やっている仕事は、会計事務所のデータ入力です
確定申告の真っ只中で忙しすぎて戦々恐々と仕事をしていたのです
まだライフラインが復旧していない地域もたくさんあり、
まだ肉親と連絡がつかず必死の思いの人もたくさんいる今、
「正直確定申告とか、それどころじゃないっちゃ!」
と思わないでもありません
でも私には仮設住宅を建てることはできないし
行方不明の方を探し出すこともできない
今はだれもが
自分のできることを精一杯にやる、それしかないと思います
どんな状況でも毎日を元気に生きる、
子供を将来社会の役に立つ人間に育てる、
ダメージの少なかった会社の財務をしっかり管理できるようにパート先に赴く、
そのどれもが、仙台の、東北の、日本の復興につながると信じて、
私は明日から
いつ来るか分からないバスを頼りに仕事に行きます