らくがき帖

ノンジャンル心象風景

ドレス

2004年11月28日 | 生活


昨日の買い物の主眼は、
某デパートで開催されている
「年内最後の呉服貸衣装処分市」。
中古品の着物や帯がやっすーく買えるチャンスなのだ。
が、そこでけったいな会話を聞いてしまった。

貸衣装処分ということで、
結婚式用のウェディングドレスや
お色直しの色ドレスも1万円前後から売っていたのだが、
その売り場で、水色のデコラティブなドレスを前にしての
母娘の会話である。

娘 「絶対これ。これがいい」

母 「本当にこんなもの着るの?」

娘 「着るよ。友達もドレス借りるって言ってたし、
○○ちゃんから去年の写真見せてもらったら
ドレスの人けっこういたんだから。」

母 「ドレスって言ったって、もうちょっと普通の…」

娘 「ちがうちがう! 本当にこういうやつなの!」

店員 「いらっしゃいませ。
何か着るご予定がおありなんですか?」

母 「ねぇ。卒業式のあとの謝恩会で
これを着るって言うのよ?どう思います?」

店員 「え、え~あの…高校の…ですか?」

母 「そうなんです。」

店員 「それはあの、仮装パーティーか何かで…?」

娘 「ちがーう!仮装じゃない。普通の謝恩会!」

店員 「卒業式用ですと、
袴を買っていかれる方が多いですけど…」

母 「ほら。」

娘 「袴か振袖かドレス。みんないろいろなの!」

店員 「では振袖はいかがですか。」

母 「私も言ったんだけど、振袖はイヤって言うのよ。」

娘 「ぜったいドレス!」


いまどきって、すごいことになってたんですね。
高校生が、あのドピラーっとしたドレスを着て
群れ集うとは、何ともまた豪勢な…。
ヒメが18歳になって、あんなの買うって言ったって
あたしゃやだよ。
大体どこに置いておくのか。
たためないし…。

あの母娘がどんな決断を下したのかは
見届けなかったけど、
私は1000円の紬名古屋帯と
300円の半幅帯をゲットしました。
どの着物に合わせようかな~♪

うのちゃんの衣装

2004年11月28日 | 生活


神田うのプロデュースの柄ストッキングがある。
デザインやカラーが豊富で私も気に入っているが、
仙台の街を歩いていたら、
ある下着屋さんの店先に、
「神田うのさんが実際に着用した衣装を
展示しています。」
という張り紙と共に、
確かにストッキングのパッケージのうのちゃんと
同じ服が飾ってあった。

しかしこれがまた、
スカートにしてもタンクトップにしても、
ヒメのサイズかと思うほど小さい。
テレビなどで見ている限り
神田うのが特別小さく見えるわけではないのに、
実際に着用した衣装がこんなに小さいってことは、
やっぱりゲーノージンって、
嘘みたいに細いんだねぇ…。

私も、いくら好物だからって、
この歳になってクレープとか買い食いしてる場合じゃないよ!
お願いだから、
その立派な贅肉、何とかしようよ!(T_T)

止まらない!

2004年11月26日 | 大河ドラマ
大河の「新選組!」は残すところあと3回らしい。

私は幕末の歴史には本当に疎く、
新選組に至っては
大島渚の「御法度」のビデオを見るまで
土方歳三を「つじかたさいぞう」
と読むと思っていたほどだ。
で、今まではそんな自分の無知ぶりを利用して、
ネタばれ全然なし状態で
大河ドラマを楽しんできたわけだが、
ここへ来て、
「最早ばれるネタも少なかろう。ちょっとぐらい、
世間に知られている史実を知っても悪くあるまい…」
と思い始め、WEB百科事典などで
新選組のことを検索し、調べることした。

これがまた…楽しい!
そして止まらない!!!
隊士1人1人について、
細かいエピソードまで出てくる出てくる……。
気に入った隊士の項は
暗記しそうなほど読み返したりするので、
幾晩徹夜しても足りない状況だ。
ああ忙しい。

調べていて1番思うのは、
三谷さんがいかに史実をよく調べ、
尊重して脚本を書いたかがよく分かる、ということだ。
さまざまなバッシングを受けていたことは知っているが、
私は自分が初めて触れる新選組が
三谷さんの作品で幸せだったと思っている。
こんなにも楽しめたドラマが、
史実にわりと忠実であったなんて、
これはもう新選組のことに触れる時間は
一生楽しく過ごせるだろう。
ありがとう、三谷さん。

それからもう一つ。
新選組が活躍していた時代は、
現代にとてもとても近いということ。
だってね。
2番組長の永倉さんの没年、知ってる?
大正2年だよ、大正2年!
私をすごくかわいがってくれた母方のおじいちゃん、
15年前に亡くなっちゃったけど、
明治最後の年の生まれだから、
おじいちゃんが生まれたとき、永倉さん生きてたんだよ!
おじいちゃんと永倉さんは同じ時に生きてた―。
すげー!
すごくないですか、これって。

だってだってね。
おじいちゃんと私は、同じ言葉を使って
コミュニケーションをとってた。
私にとっておじいちゃんは決して、
「昔の人過ぎて理解不能―」
なんてことはなかった。
ってことはですよ。
仮にもおじいちゃんと同じ時代に生きてたことのある人が、
私には全くわからない言葉でしゃべってたってことは
ないんじゃないですか?
ってことは、
もし今タイムマシンで新選組の時代に行けたとしたら、
私だって彼らの会話をおおまかに理解することぐらい
できるんじゃないでしょうか。
それってすげーよーー!
とか思いつつ、身悶えしながら夜中起きてます。
最近の私。幸せ。

同時にようやく、
来年の大河にも興味が出てきた。
いや実のところ私、
平家とか吾妻鏡とかにはまっていた時期があって、
本当はもっと早くに興味を持っておかしくないのだが…
今回は逆に、自分の中に確固たるイメージが
できあがっているために、
それとあまりにも違っていたら怖い、
という気持ちが正直ある。
だってタッキーとマツケンだしね!

きっと以前から新選組ファンだった方は、
去年の今ごろこんな気持ちだったのだろう。
「SMAPが近藤勇なんて、世も末だ!」って。
だから私は、なるべく今までのタッキーの
イメージを捨て、ニュートラルな心で
義経を見たいと思います。
周りの芸達者な脇役さんたちが
すばらしいかもしれないし。

とか書いてるうちに、なんかすごい楽しみになってきた!
もう九郎のいろいろな場面が浮かんできて胸が苦しい!
頼朝め~!!

来年もこんな感じで大河の話ばかりしているかもしれませんが
お見限りなきようよろしくお願いいたします。

そんなことより、日曜日は永倉さんとお別れだよ~。
心細くなっちゃうっ、だれか流れを止めてー!

白鳥の湖

2004年11月25日 | 感想


当たったのだ!
地域情報誌のアンケートプレゼントで。

ロシア国立ノボシビルスクバレエ
「白鳥の湖」全幕公演 S席!

バレエは大好きで、
若かりしころには何回か見に行ったが、
結婚直前、英国ロイヤルバレエの
「ロミオとジュリエット」を見たのを最後に
遠ざかっていたから、
実に7年ぶりになる。
ちなみにあのときの配役、
ロミオ アダム・クーパー
ジュリエット ダーシー・バッセル
マキューシオ 熊川哲也
と、もう今では望むべくもない贅沢なものだった。
ジュリエットが毒薬を入手することを決意したとき、
全身に鳥肌が立ったのをよく覚えている。

そして昨日、久々に至福の3時間を過ごしたというわけだ。
トウシューズの皮が床にきゅ、きゅ、っとこすれる音、
ポワント部分のコツコツという響き、
目の前で生身の人間が力の限り踊っている、
あの臨場感だけでもうたまらない。
時は経っても、自分の中に湧き起こってくる
高揚感は少しも変わっていなかった。

今回の「白鳥の湖」は、
ロシア国立のバレエ団の公演だけあり、
情感の演技というより
たたみかけるように確かな技術で魅せる舞台で、
これもまた非常に見応えがあった。

特に主役のナタリア・エルショワ!
小さな小さな上半身に
細く長くしなやかな手足。
それだけで十分人間離れしたオーラがあるものを、
一瞬たりとも美しくない瞬間がない。
例えバレエ漫画でも、ここまで厳しい曲線は
描くまいと思われるほど背を引き絞り、
またそのキープ力が並外れている。
演技よりも、ポジショニングによって
切なさ、痛々しさを感じさせ、
2幕のオデットは息つく間もない見せ場の連続だった。

王子のヴィタリー・ポロブニコフはまた、
マザコン王子を絵に描いたような
線の細いヤサ男。
マラーホフを筆頭に、
ロシアはこの手の人材が豊富である。
対するロットバルトは精悍な感じで、
悪魔なのにかっこよくて味方したくなってしまった。

終幕では主役の2人が湖に身を投げることもなく、
愛の力で悪を打ち破ったあとは
白鳥たちが人間の姿に戻るという演出で、
舞台セット、衣装の華やかさも含めて
全体に明るい印象が残った。

欲を言えば、
3幕では全体的に迫力や
オリジナリティーが欠けていたような…。
だがそれは、地方の小さな舞台でもあり、
物理的にも制約があるように感じられたので
よしとしよう。

地方と言えば、
さほど広くもないホールに空席が目立ち、
申し訳ないような気分だったが、
しっかりとブラボーおじさんがいて、
要所要所で声を掛けていてくれたのは
ちょっとうれしかった。

バレエは、オーケストラの演奏とともに、
1人1人が何年、何十年もかけて磨いてきた技と
お芝居をたっぷりと堪能できる、
本当に贅沢なエンターテイメントだ。
日本ではあまり一般に浸透していないので
公演のチケットは高いけれど、
かつては王侯貴族だけの娯楽だったものを
今はだれでも楽しむことができるのだから、
ぜひ多くの人に魅力を知ってもらいたい。
私が願っているのは、
「好きなプロ野球チームは?」
と訊くのと同じくらいの手軽さで、
「好きなバレエの演目は?」
と訊けるような社会的認知度。
そのくらいになったら絶対に
公演は増え、チケットは安くなり、
もっともっと皆がバレエを楽しめるようになると思うんだけど…。
私が生きている間はやっぱ無理かなぁ。

なんか一つ見たら
もっともっともっと見たくなってきた。
よし、
応募しまくろう!
アンケートプレゼント…

チキンライス

2004年11月24日 | 感想


ダウンダウン&マッキーのコラボで話題の曲。
最初1番だけ聞いたときは
「ふ~ん…?」という感じで
全然ピンと来なかったが、
この間2番の歌詞を知ったらなんか泣けてきた。

だけど、この泣ける気持ちの正体がよくわからない。
なんだろう。
贅沢に対する畏怖を感じる自分のかわいさ…?
そういう自分になるまでの過程の懐かしさ…?
言葉にしてしまうと微妙に違う気がするけど、
とにかくなんだか切ないのだ。

でもこの歌、ある年代以上の人にしか
訴求しないのでは…と思われる。
やっぱり若者は、クリスマスぐらい
パーっと盛り上がりたいんでない?
それとも、不況の中で育っている今の子達は
意外とそうでもないのかな。

ミニシクラメン

2004年11月23日 | ガーデニング
クリスマスの時期に大量に出回る
大きいシクラメンは
ゴージャス過ぎて
あまり好みではないけれど
このミニシクラメンは大好きな花の一つ。

別名ガーデンシクラメンとも言われる通り、
戸外で元気に育ってくれるのがうれしい。
我が家の2株も、寄せ植えの鉢に植えっぱなしだが、
猛暑を無事に乗り越え、
3年目の今年も順調に咲き始めてくれた。
このまま春まで次々に可憐な花を
咲かせ続けてくれるのだから、
そのけなげさに愛おしさもひとしおだ。

かわいくて、上品で、強くて。
私にとっては女の子の理想像に重なる。
若かりしころに、こんな気持ちが持てていればねぇ…。

ちなみに私の少女時代は、
がさつで、ガラが悪くて、弱かったです。
最悪…?

ゲッツ!!!

2004年11月22日 | 生活
遂に遂に遂に!
ゲットしちゃいましたよー。
ブライスを!
しかも1番欲しかった子
「ボヘミアンビーツアゲン」♪
ヤフオクに出ていた中古の子だけど、
もう大満足ですよ!

見て、このかわいさ。
かわいいっうれしいうれしいかわいいっ
うれしいかわいいうれしいよーーー♪
もうね、自分の分身的に
かわいがっちゃう予感がします。
万が一私がこの子をバッグに入れて持ち歩いていても、
広い心で見守ってくださるようお願い申し上げますm(__)m

名前はいろいろ考えたけど、
「アリサ」に決定。
アッシュブロンドの白人顔にも合うし、
私の知っているありさちゃんは
素敵な子ばかりなので。

予想外だったのは、子供たちにも大好評だったこと。
ふだんお人形遊びなんてめったにしない2人なのに、
アリサを見るなり
「何これっかわいいーっ」
と絶叫にも近い声を上げて奪い合い。
そして髪は引っ張るわ、
着せ替えまくるわ、
ガッチャンガッチャン瞳の色を変えるわ、
大変な騒ぎに…。

いいんです。
私はトイストーリーの精神。
おもちゃは遊んでこそのおもちゃ。
きれいに飾っておくだけなんてもったいない!
むしろアリサのかわいさをわかってくれてうれしいよ。
だって瞳がオレンジのときとか、一見ブキミだもんね…。

さあ、次は冬用のコーディネートを買ってあげなくては!
あとお正月用の着物も。

というわけでエアロビの岡本先生。
私はもうしばらく古いぼろぼろのスニーカーで踊りますが
ご了承下さい。

キス・オブ・ザ・ドラゴン

2004年11月21日 | 感想


中学時代、映画「少林寺」のノベライズ本を
持ち歩いていたほどの私である。
ジェット・リーとリュック・ベッソンとあっては
見ないわけにいかない…と思いつつ、
育児に紛れて忘れていて、
やっとビデオを見たのが昨日。

正直言うと、ちょっとがっかり。
期待が大きすぎたのかも。

なんか…全体的に、中国の風習を
面白がるような作りだった。
針とか、お線香とか、えびせんとか、ラストも。

やっぱり表題から受けるイメージとしては、
最初あれだけストイックだったリーリンチェイに
(←やっぱりこっちの名前の方がしっくりくる)
恋愛感情が芽生え…っていう切なーい話を
みんな期待してたと思うんだけどなー。

大体、動体視力の悪い私には
彼の動きが速すぎて
どこがどうすごいのかよくわからなくなってくる。
アクション映画なのにこれって…終わってる…?

でも、これに懲りずに
この数年見たいと思っていて見ていなかった映画を
少しずつレンタルして見ていこうと思っている私であった。
おすすめがある方、教えてください。
あ、ホラーとサスペンスはだめですよ。
極度の怖がり&小心者なので…。

やった~!!

2004年11月21日 | 生活


やりました!
とうとう、ポンタちゃんが帰ってきましたです!
ばんざーい、ばんざーい、ばんざーいっ \(^O^)/
前よりも一段と、きれいになって、
音も静かになって、パワフルに感じる!
代車がおんぼろの軽だったせいもあるけど、
安定感とか違いすぎる…!
うれしいよぉーーー♪

これからは慎重に慎重に、
絶対に小さな傷一つつけまい!
っていう覚悟で乗るからね。
これからもよろしくね、ポンタちゃん。

ちなみに、オットが愛してやまない
ポンタちゃんの車種は、マツダのランティスと言います。
車の区別なんて全然つかなかった私だけど、
もはや亭主の好きな赤烏帽子状態なのでございます。
ランティス最高―!!

リアル④―その2

2004年11月20日 | 感想
前回の続き。

私は「リアル」で言えば、
清春君のダメダメな父ちゃんのようなものだ。
悲劇を憂えるばかりで、
安積ちゃんのように静かに事実を受け入れることも
できなかったし、まして野宮君のように、
まったくの平常心で接して相手の殻を壊すなんて、
思いも寄らなかった。
だから、清春君はもちろんすごくかっこいいけど、
この作品の中での私のヒーローは野宮君なのだ。

以前ビートたけしが何かの番組で、
「障害者に対して差別的な言葉を使うのはよくない、
差別心があるとか言うけど、そういう気持ちを
持つこと自体がもう、健常者とは違うと捉えていて
差別になっている。
本当に差別がない、健常者と平等というのは、
例えば障害のことをからかっても、一緒にそれを
笑えるぐらいになって初めてできること」
というようなことを言っていた。
一理あると思う。
そして、特に意識もせずに最初からそんな姿勢を
持つことができているのが野宮君だと思うのだ。

「オレは車椅子経験ゼロだ これくらいのハンデはいいだろ!!」
「戸川清春はマシン脚!! これはこいつの才能だ」
―言えない。
なかなかこんなことは言えるものではない。
どんなことも認め受け入れる胆力と、思いやりがなくては…。

もちろん野宮君は創作上の人物だし、
相手が清春君だからこそ言えたことだとは思う。
それでも、私は野宮君を師匠として、
過去の弱すぎた自分とは決別したいと思っている。
次に彼女に会ったときには
きちんと向き合って話ができるように。
障害者と呼ばれる人でも
誇りと生きがいを持って生きることはできると
今は心から思えるから。


さてさて、今後の「リアル」は、
高橋君の立ち直りの過程と
野宮君の己の道探しが注目されますな…。
すっごくいい人だけど、
人生がうまくいかないって、
巷ではしばしば起こり得ることなんだよねー。
がんばれ、野宮君!