最近話題のRくん。
我が家の北隣に住む4年生だ。
うちの子供たちとは兄弟も同然に
よく遊んでいる彼には、
忘れられないままごとの思い出があるので
紹介しておきたい。
ところで、同じくこのブログでよく話題にしている
我が家の目の前の黒森山だが、
じつはここ、タヌキやイタチやカモシカとともに、
クマも棲んでいる。
噂ではなく、実際に我が町内に
出てきたこともあるのだから本当だ。
2年前の小学校の運動会の閉会式、
最後の校長先生の挨拶で
「…ただ今仙台市より緊急の連絡が入りました。
先ほど、町内の3丁目西側で大人のツキノワグマが
目撃されたとのことです。
お帰りの際は十分お気をつけ下さい…」
との話を聞いたときは、
恐怖と言うよりは唖然呆然としてしまった。
「3丁目の西側」とはまさに、
我が家がある場所なのだ。
帰ったら庭にクマがいるかもしれないのか…?
気をつけろとは一体どのように……!?
このときは市の広報車が午後じゅう
「クマにご注意下さい。
外出はできる限りお控え下さい」
と放送して回っていたし、
また別の町内にクマが出没したときには
学校の連絡網で
「○○町の××の近くに仔グマが現れ、
まだ母親が見つかっていないので
注意するようにと次の人へ回してください」
と電話連絡が入ったこともある。
つまり黒森山に隣接している我が家やご近所さんにとっては、
小さな谷一つ隔てた隣家はクマ家、
ぐらいクマは身近な存在なのだ。
さて、それを踏まえて、ままごとの話に戻ろう。
あれはヒメとRくんが1年生、
タローが年中のときのことだったと思う。
いつものように我が家の庭とRくん宅の庭を
行きつ戻りつしながら遊んでいた3人だが、
そのうち我が家の庭で
ままごと遊びをしよう、ということになった。
開いていたリビングの窓から私が聞いた
そのままごとの全容は以下の通りである。
ヒメ 「じゃあうちがお母さんの役やる!」
R 「じゃあオレがお父さんね」
タロー 「ぼく赤ちゃん!」
ヒメ 「じゃあ…朝みんなが起きたところからね。
…お父さんの仕事何にする?」
R 「え~・・・なんかオレ・・・働きたくないな・・・」
ヒメ 「あ!じゃあ、このうちはお金がないのね!」
R 「うん!それでさ、すごく不幸なのね!」
ヒメ 「うん。食べ物もないのね!」
R 「うん。…あ、じゃあオレ猟師になる!
黒森山にさ、クマを撃ちに行くのね」
ヒメ 「うんうん! そのクマの毛皮とかお肉とかを
売らないとお金がないのね!」
R 「よし、決定~!! じゃあやろう!」
『あ~朝だー 今日も黒森山に行かないとな…』
ヒメ 『おはよう、あなた。
ごめんなさい。朝ごはんはパンしかないのよ。
お金がないからおかずが買えなかったの。
お米ももうなくなりそう…』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『おはよう、赤ちゃん。
もうあんまりミルクもないけど泣かないのよ』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
R 『そうか…じゃあオレが今日こそ絶対に
クマを獲ってこなきゃダメだな…』
ヒメ 『そうよ。がんばってね、あなた』
R 『わかった、じゃあ行ってくる』
ヒメ 『気をつけてね! 反対にクマに襲われないようにね!』
(Rくん、黒森山の方角へ鉄砲を担いで出掛けていくマネ)
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『かわいそうに、赤ちゃん、お腹が空いているのね…
でもうちにはお金がないからしょうがないのよ。
きっとお父さんがクマを撃ってきてくれるから、
それまでがまんしてね…』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『そんなに泣いたって仕方がないじゃない!!
私だって食べるものがないのよ
がまんしなさいっ』
タロー 『え・・・ぐっすん、ぐっすん』
ヒメ 『そうそう、いい子ねー
きっともうすぐお父さんが帰ってくるわ』
(Rくん、黒森山の方角から戻ってくるマネ)
R 『ただいまー・・・ふぅ・・・疲れたー』
ヒメ 『おかえりなさい、あなた。
どうだった? クマは?』
R 『ダメだ…今日も何も獲れなかった…』
ヒメ 『え!!・・・それじゃあお夕飯はどうするの!?
もううちには食べるものがないのよ!!?』
R 『そんなこと分かってるよっ
だけど捜しても全然いないんだから
しょーがねぇーじゃねえかっ』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『大きな声出さないでよっ!
赤ちゃんが泣いちゃうじゃない!
私も赤ちゃんもお腹をすかせて待っていたのに…』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
R 『うるせえっっ。
オレだって腹ぐらい減ってるよ!!
黒森山でずっと歩いてクマを捜してたんだから…
でもどこにもいなかったんだよっ』
ヒメ 『そんなこと言ったってどうするのよ?
こんなに貧乏じゃあみんな死んでしまうわ…』
タロー 『えーん、えーん、えーん、えーーーん(>_<)』
R 『うるさいうるさいうるさい黙れ!
オレはもう寝る!
明日こそクマを獲るために…』
(Rくん寝るフリ)
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『ヒドイ…ヒドイわ…
私、こんな生活もうイヤ…』
「…じゃあ…この日はもうこれでみんな寝るのね。
次の日はどういう不幸があることにする?」
R 「やっぱし次の日もクマが獲れなくて…
もっとケンカして…」
ヒメ 「あ家出」
R 「うんうんうん」
タロー 「ぼくはさっきみたいな感じでいいかな?」
こんな感じでもうしばらく続いていたように思うが、
残念ながら私にはこの辺りまでしか記憶にない。
確か、ツッコミどころが満載過ぎて
笑いを堪えることができず、
その場を去ってしまったような気がする。
だって、何ですか、コレ?
貧乏で不幸な家庭ごっこって、
今の子たちはけっこうやるものですかね…?
しかも、いくら土地柄があるとは言え、マタギ!!
マタギの不幸一家!!!
それを嬉々として演じる7歳&5歳…。
ちなみに、我が家もRくん宅も
ごく一般的なサラリーマン家庭で、
ここまで困窮して不幸だったことはない
……と、思います
我が家の北隣に住む4年生だ。
うちの子供たちとは兄弟も同然に
よく遊んでいる彼には、
忘れられないままごとの思い出があるので
紹介しておきたい。
ところで、同じくこのブログでよく話題にしている
我が家の目の前の黒森山だが、
じつはここ、タヌキやイタチやカモシカとともに、
クマも棲んでいる。
噂ではなく、実際に我が町内に
出てきたこともあるのだから本当だ。
2年前の小学校の運動会の閉会式、
最後の校長先生の挨拶で
「…ただ今仙台市より緊急の連絡が入りました。
先ほど、町内の3丁目西側で大人のツキノワグマが
目撃されたとのことです。
お帰りの際は十分お気をつけ下さい…」
との話を聞いたときは、
恐怖と言うよりは唖然呆然としてしまった。
「3丁目の西側」とはまさに、
我が家がある場所なのだ。
帰ったら庭にクマがいるかもしれないのか…?
気をつけろとは一体どのように……!?
このときは市の広報車が午後じゅう
「クマにご注意下さい。
外出はできる限りお控え下さい」
と放送して回っていたし、
また別の町内にクマが出没したときには
学校の連絡網で
「○○町の××の近くに仔グマが現れ、
まだ母親が見つかっていないので
注意するようにと次の人へ回してください」
と電話連絡が入ったこともある。
つまり黒森山に隣接している我が家やご近所さんにとっては、
小さな谷一つ隔てた隣家はクマ家、
ぐらいクマは身近な存在なのだ。
さて、それを踏まえて、ままごとの話に戻ろう。
あれはヒメとRくんが1年生、
タローが年中のときのことだったと思う。
いつものように我が家の庭とRくん宅の庭を
行きつ戻りつしながら遊んでいた3人だが、
そのうち我が家の庭で
ままごと遊びをしよう、ということになった。
開いていたリビングの窓から私が聞いた
そのままごとの全容は以下の通りである。
ヒメ 「じゃあうちがお母さんの役やる!」
R 「じゃあオレがお父さんね」
タロー 「ぼく赤ちゃん!」
ヒメ 「じゃあ…朝みんなが起きたところからね。
…お父さんの仕事何にする?」
R 「え~・・・なんかオレ・・・働きたくないな・・・」
ヒメ 「あ!じゃあ、このうちはお金がないのね!」
R 「うん!それでさ、すごく不幸なのね!」
ヒメ 「うん。食べ物もないのね!」
R 「うん。…あ、じゃあオレ猟師になる!
黒森山にさ、クマを撃ちに行くのね」
ヒメ 「うんうん! そのクマの毛皮とかお肉とかを
売らないとお金がないのね!」
R 「よし、決定~!! じゃあやろう!」
『あ~朝だー 今日も黒森山に行かないとな…』
ヒメ 『おはよう、あなた。
ごめんなさい。朝ごはんはパンしかないのよ。
お金がないからおかずが買えなかったの。
お米ももうなくなりそう…』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『おはよう、赤ちゃん。
もうあんまりミルクもないけど泣かないのよ』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
R 『そうか…じゃあオレが今日こそ絶対に
クマを獲ってこなきゃダメだな…』
ヒメ 『そうよ。がんばってね、あなた』
R 『わかった、じゃあ行ってくる』
ヒメ 『気をつけてね! 反対にクマに襲われないようにね!』
(Rくん、黒森山の方角へ鉄砲を担いで出掛けていくマネ)
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『かわいそうに、赤ちゃん、お腹が空いているのね…
でもうちにはお金がないからしょうがないのよ。
きっとお父さんがクマを撃ってきてくれるから、
それまでがまんしてね…』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『そんなに泣いたって仕方がないじゃない!!
私だって食べるものがないのよ
がまんしなさいっ』
タロー 『え・・・ぐっすん、ぐっすん』
ヒメ 『そうそう、いい子ねー
きっともうすぐお父さんが帰ってくるわ』
(Rくん、黒森山の方角から戻ってくるマネ)
R 『ただいまー・・・ふぅ・・・疲れたー』
ヒメ 『おかえりなさい、あなた。
どうだった? クマは?』
R 『ダメだ…今日も何も獲れなかった…』
ヒメ 『え!!・・・それじゃあお夕飯はどうするの!?
もううちには食べるものがないのよ!!?』
R 『そんなこと分かってるよっ
だけど捜しても全然いないんだから
しょーがねぇーじゃねえかっ』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『大きな声出さないでよっ!
赤ちゃんが泣いちゃうじゃない!
私も赤ちゃんもお腹をすかせて待っていたのに…』
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
R 『うるせえっっ。
オレだって腹ぐらい減ってるよ!!
黒森山でずっと歩いてクマを捜してたんだから…
でもどこにもいなかったんだよっ』
ヒメ 『そんなこと言ったってどうするのよ?
こんなに貧乏じゃあみんな死んでしまうわ…』
タロー 『えーん、えーん、えーん、えーーーん(>_<)』
R 『うるさいうるさいうるさい黙れ!
オレはもう寝る!
明日こそクマを獲るために…』
(Rくん寝るフリ)
タロー 『えーん、えーん(>_<)』
ヒメ 『ヒドイ…ヒドイわ…
私、こんな生活もうイヤ…』
「…じゃあ…この日はもうこれでみんな寝るのね。
次の日はどういう不幸があることにする?」
R 「やっぱし次の日もクマが獲れなくて…
もっとケンカして…」
ヒメ 「あ家出」
R 「うんうんうん」
タロー 「ぼくはさっきみたいな感じでいいかな?」
こんな感じでもうしばらく続いていたように思うが、
残念ながら私にはこの辺りまでしか記憶にない。
確か、ツッコミどころが満載過ぎて
笑いを堪えることができず、
その場を去ってしまったような気がする。
だって、何ですか、コレ?
貧乏で不幸な家庭ごっこって、
今の子たちはけっこうやるものですかね…?
しかも、いくら土地柄があるとは言え、マタギ!!
マタギの不幸一家!!!
それを嬉々として演じる7歳&5歳…。
ちなみに、我が家もRくん宅も
ごく一般的なサラリーマン家庭で、
ここまで困窮して不幸だったことはない
……と、思います
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます