今回は一風変わった時計を紹介してみたい。
e-oneという会社が販売しているBradleyという時計なのだが、針がない。というとデジタル時計かと思うが、左にあらず。磁石で鉄球を動かして、時分を表示している。
元々(なのか、後付けなのかは定かではないが)、視覚障碍者の方々にも使えるようにというコンセプトがあったようで、たしかに今までは上蓋を開けて直接針を触るものとか、音声で知らせるものとかはあったけれど、いかにも!という感じのものばかりで普通に使えるデザインとは言えなかったと思う。
この時計の優れているのは、"触れば分かる"が洒落たデザインになっていることで(もちろん見ても分かる)、その辺の若者?が付けていてもまるで違和感がない点である。"見るからに"というのは、あまりかっこよくないと思うのでこのデザインはとても良いのではないだろうか?
磁石で鉄球を転がしているので、強く触ったりすると、ズレでしまうだろうが、むしろ手を軽く振ることで元に戻せるというのもメリットだと思われる。蓋開け触るタイプのものは、下手にグリグリすると針がずれて戻らず二度と正確な時間が表示できない危惧がある(シチズンさんごめんなさい)。
防水も取りやすいかと思われるが、砂埃が入って動きが鈍くなったり錆びたりには弱いかもしれない。
さて、お値段なんだけど、前述のe-oneさんのHPでは、写真の通り、¥37,125という価格がついている。
…が、Amazonでググってみたら、とっても似ている(笑)時計が、なんと¥5,580で売っていた。FINK TIMEというブランドらしい。パチモンなのか、流通経路の差なのかは分からないが、写真で見る限り、ほとんど同じデザインのように見える。Amazonさんのページを見るとデザイン違いもあるらしい。
自動巻時計を常用しているワシには、磁石のある日常は少し避けたい気持ちもあるのだが、この価格ならば遊び半分に触手が伸びるなあ…。
今回"自分の時計"に無事加わりました「儀象堂オリジナル」。
というか、週末に下諏訪まで行って作ってきた時計です。製作時間5時間くらい。
こちらは出来合いのムーブにオリジナルで作った文字板を乗せてケースに嵌め込んで…という普通の時計作り体験とは違い、ムーブメントそのものを一から組み立てます。毎年実施されていたものですが、今年はコロナ禍でずっと中止になっていたもので、再開第一号となりました。その割に下手くそな生徒ですいませんでした。
手巻き付き自動巻
ムーブメントは、ORIENTのF6T22。日差が+25秒〜-15秒。パワリザが40時間の普及品です。オリエントだと3万円くらいのクラシックシリーズ(オリエントスターではない)とかに搭載されているものですね。
で、文字板の面白いのは、オリエントでは、テンワ全体を見せようと、ほぼ9時方向にスケルトン穴が開いているのですが、儀象堂オリジナルでは、もう少し下(8時方向)に穴があり、アンクルとガンギ車の動きがよく見えるようになっているところです。これはアンクルの嵌め込みにめちゃ苦労した私には嬉しい仕様です。
儀象堂…いまは、「しもすわ今昔館おいでや」と言います…さんは時の科学館なので時計の展示などもとても興味深く、博物だけではなく時計の機構も学べるようになっています。庭にある水運儀象台は必見です。
時計作り体験も今回のようなハードバージョンばかりではなく、もう少し簡単なコースも用意されていて、誰でも楽しめると思います。
近くには、下諏訪といえばサンキョーオルゴール!?の日本電産サンキョーさんのオルゴール記念館すわのねもあり、こっちもまた面白いんだなぁ。
ミドーのオーシャンスターダイバー600。
昔購入して、弄っていて秒針が紛失したりして…そのまま…2次電池が死んでしまっていた(今はなき)ALBAのAGS(今で言うならキネティック)。2次電池が死んでたので、200回くらい振ると1日くらいは動いていたという、パワフル?な時計でした。
この度、yahooショッピングで対応する電池が売られているのを見つけて、早速購入。交換してみました。
電池押さえの金具だけ外したらいけるかと思いましたが、結局、重りもその下のギアも外さないと金具が外れず。ま、精密ドライバー2種で外せましたので、容易な部類かと思います。
(既に元の文字板もなく、ベルトもいつもの紙バンド製になっております)
これで動いたら、また遊べます。
(mixi再録:こっち載せるの忘れてました)
自分で勧めといてなんですが、今年はイマイチでしたね〜。
三越さんの時計売り場が改装されて綺麗になって、そこを主会場としているのですが、展示会というよりただの高そうな時計売り場でしかない。
その売り場も、高級時計さんらはブース?を貰っているけれど、中堅どころは皆、三越さんの用意した画一化したディスプレイに飾られてしまって、メーカー色が押し殺され、ただ柱に飾られているだけ。
さらに最悪なのは、ショーケースを挟んでの対面ではないので、バッチリ正装した怖そうな(立派な(^^;;))売り子のおじさんやおねーさんが通路をあちこちで歩き回って、なんだか場違い感バンパない。
でもって、会場の真ん中で、シャンパンなぞ振舞って時計選びをしているおねーさん方も居たりして…。ここはどこなの?状態。
メーカー色より売り場色を強く出しちゃいけないよね〜(売り場だから仕方ないけど)
でも、沢山の時計を見るには良い機会です。上の階では、小さな博物館みたいなのもありましたし、毎年恒例の学生さんの作品なんかも飾られていて、刺激になります。