裏蓋開けファンの皆様(笑)
なかなか面白いアプリを見つけました。
「watch tuner LITE」
こいつは、時計の進み遅れを測定(歩度測定)するアプリで、
「watch tuner timegrapher」というアプリの姉妹版というかtiny版です。
歩度調整というと、歩度業界?では有名な「びぶ朗」という無料なWindowsソフトがありますが、私を含む初心者には敷居が高い⁉︎(なぜかというと、ピックアップを別途用意しないといけないから)し、かといって市販のタイムグラファーは安くても3万円くらいはしちゃいます。
「watch tuner LITE」の良い点は、iPhone付属のイヤホンマイクで測定できちゃう手軽さとお値段なんと480円と安価なことです。
測定できるのは、日差と振動周波数のみ!なんですが…簡易版なので仕方なし。というか、とりあえずはそれだけでも測れれば十分です。
片振りやら振れ角などを見たい方…そこまで調整するよ!という方には、グラフも表示できる上位アプリの「watch tuner timegrapher (1,600円。それでも安いが…)もありますし、それならきちんとしたタイムグラファーを買うのをお勧めします。っていうか、そんな人なら持ってるでしょ?既に。
前置きが長くなりました。
使い方ですけど、
1. iPhoneに付属のイヤホンマイクを付けて、
2. 「watch tuner LITE」を起動する。
3. マイク部分を時計に押し付ける。
4. スタートボタンをクリックする。
そんだけです。
ずっと押さえてると他に何もできないので、実際には養生テープなので留めます。
こんな感じ。こんな簡単。
リューズにつけているのも見かけますが、どうせ調整するなら裏蓋開けますしね。
注意する点は…静かな場所で測定すること。これに尽きます。iPhoneのイヤホンマイクはとても感度がいいので、周囲の音を拾ってしまい誤測定します。オカンが後ろで夕食の支度をしたりしているときは注意しましょう。
さて、この程度のなんちゃってアプリ(大変失礼)で問題になるのは、精度と再現性。
同じ測定をしているのに、測定値自体が真値からかけ離れていては話になりませんし、測るたびに測定値が大きくばらつくのでは困ります。
その辺りはグラフ表示できるアプリの方が有利ですが、気にしてもしかたない。
さて、「LITE」は、いかがなものでしょうか?
さて、結果はどうでしょう?
供試体(愛用のSPORK)の時計は、通常使用で日差-5~-7秒くらいです。
きちんと6振動(21600÷3600秒)取れていて、日差は-6.7秒/日。これは文字板上の平置きです。
同様に文字板下の平置きは-0.2
3時下は-7.6
9時下は0.6
となりました。いかにもそれっぽいですよね(笑)
面白いのは9時下のプラスで、外して置いておく際にその向きにしておくとほんの少し遅れが戻ると…^_^;
で、調整時には(文字板下になるから)少しプラスになるくらいにすればばっちしなのね。という解釈で良いかと思います。
もちろん、調整は難しそうだから…といって、測るだけ。というのも面白いと思います。お持ちの機械式時計を片っ端から測定して、実運用時の進み遅れと比較してみるのも楽しいのでは?
ということで、「watch tuner LITE」のレビューでした。
あ、そうそう。一つ忘れてました。
このアプリはクオーツ時計は計れないようです。
下の写真は、100均時計で名高い?ダイソーのアナログ腕時計の結果ですが、周波数は3600Hzなんですが、ちっとも測定が終わらない。測定周波数に制限があるのです。