水中やまびこ方式

久々の登場です。
いま、某お仕事で、水中通信の文献調査をしてます。
で、昨今のはやりというのが↑に書いた　水中やまびこ方式による通信らしいです。

正式には、位相共役波とか時間反転波とかいうのですがね。
要は、どこぞからどこぞまでの信号伝搬を考えた時、受信側で受けた信号を時間的に反転させて送信してやると、元々送信した送信点に焦点がきちんと合って、信号を伝播することが出来ますよということ。
海の中で音響で信号のやり取りをしようとすると、あっちこっちの経路を通って、受信点まで音が届くの。その経路をきちんと見つけてやらんと、あちこちの経路を通ってきた信号がぶつかり合って（つまり焦点ボケ）しちゃうんです。で、その経路を見つけるのがすんげー大変だったわけです。色々時間的にも空間的にも環境が変わりますからね。
で、実際に受かった色んな信号が混ざった信号を受かった順の逆順で発信してやると、もともとの発信点にみんなが戻って行って、ぴたんと焦点が合うってんだから不思議不思議！！

まるで、ビデオの逆回しをしているようもんでしょう。

それがここ数年の流行みたいですよ。