あさはた福祉館   =私たちのまち「あさはた」=

静岡市麻機地区のコミュニティ情報を発信します。
地域の支え合い情報の発信、交流をめざします。

被災地視察(福島県いわき市)

2015-12-04 11:45:31 | 活動紹介

(交流会の様子)
視察2日目はいわき市の民生委員のみなさんからお話を聞きました。
いわき市では、津波被害で民生委員2名を含む200名余の犠牲者を出した地域をかかえている民児協のみなさんからお話を聞くことができました。


(被災直後のいわき市薄磯地区 2011年4月5日撮影)

津波被害に遭った地域は更地になって防波堤等の建設が進められていました。被害に遭った地域から少し離れた場所には復興住宅も整備されていました。

震災時、民児協は定例の会議を開いていましたが、すぐにそれぞれの担当地域に戻り、避難の取り組みにあたりました。その中で2名の民生委員が津波の犠牲となりました。
自宅が流された民生委員は、避難所で寒さに震える夜をみんなで励ましあって過ごしました。翌日、子どもの所に身を寄せるため被災地区を通り、道すがら毛布にくるまれた犠牲者の確認をしていったとお話しされました。


(体験を話された民生委員)

避難所運営の中心にいた方からは、分担して必要な物資を調達した苦労や、全国各地から支援にきた人たちが被災者に何の負担をかけることなく支援にあたってくれて励まされたことなどがお話しされました。
避難所運営にあたっては、強力なリーダーシップが必要なことが改めて感じられるお話でした。


(地区長さんのお話を聞きました)

以上が2日間の視察の中身でしたが、参加したみなさんからは、原発事故の怖さを改めて感じることができた、二つの地域を見ることで地域によって復興の違いを知ることができた、直接避難所運営にあたった皆さんのお話しが参考になった、様々な支え合いにより心の復興が進んでいることがわかった等の感想が聞かれました。
民生委員それぞれが、麻機地域の取り組みに活用できるものを感じ取ってきました。

(文責 民児協副会長)