9月になって稲も実をつけ、秋の気配を感じるようになりました。
(9月1日撮影)
地区社協広報紙も各戸に配布されていることと思います。
今回の広報紙を編集するにあたり、障害者支援をどのように伝えるのか、いろいろ考えたことがありますのでお伝えしたいと思います。
松木さんの記事の扱いについてです。
広報部会で松木さんの記事を書くことに決まりましたが、どのような視点で伝えるのか議論がありませんでした。
取材して記事にする時点で考えればよいかと思っていました。
しかし、実際に取材するとなると、どのような視点で取材するのか迷いが出ていました。
それは、障害があっても頑張っているということを主にするのか、その人が持っている才能を評価したものにするのかといいう視点の違いです。
昨年の24時間テレビで話題になった「感動の押し付け」という立場は元々とるつもりはありませんでしたが、障害があることが取材の目的なのか、絵画の才能に優れていることが取材の目的なのか迷いが続きました。
これは、本人や家族に意見を聞いて視点を定めようということで取材に臨みました。
ご家族は、障害があるから評価されるということではなく、たまたま障害を抱えているが絵画そのものが評価されることが大切だというお考えでした。
記事もその視点から書くことにしました。
結果として、障害についてはプロフィルの中でふれるだけにして、記事の中では、才能を発揮するために障害となっている部分に支援者が入り、作成していることを伝えることにしました。
障害者支援は、できないところを介助することだけではなく、その人の力を発揮するための支援も含められていることが伝えられればよいと考えました。
ところで話がそれますが、麻機学区には横断歩道等に点字ブロックが設置されていないことをご存知でしょうか。
たった1か所だけ、しずてつストア近くのT字路に置かれていますが、なぜそこに設置されているのかは不明です。
唯一の点字ブロック
表示の方向に進むと止まれの標識にぶつかります。
金融機関や郵便局といった公共施設には敷地内に点字ブロックが敷設されていますが、これは差別解消法の観点からも当然のものです。
今、静岡市の次期障害者計画が策定中です。
地域に関わる課題は、普及啓発も含めて要望していくことが大切と考えます。