[本記事は Doblog で 2009-02-05 18:40:00 に載せたものです.]
本について書くのは久しぶり.
人に薦めたい本がひと月に1冊程度は出現するが,
おススメの言葉が探し出せなくて(見つけるのが億劫になって)
記事にすることは少ない.
でも,今回は思い切って,本の内容に同感・共鳴するのでご紹介.
「強欲資本主義 ウォール街の自爆」
神谷秀樹,文春新書 663,2008年10月
同書が上梓されたのはオバマ氏が大統領になる前.
マケイン氏との選挙戦・争点・立脚点の差が鮮明に書かれている.
政治に疎いのでよく分からないが,
マケイン氏が大統領になれば,
ウォール街の輩が相変わらずカネ(money)を動かして巨万の富を我がものにし,
市民はますます貧困にあえぐ・・・ことになるらしい.
クリスチャンによって建国された米国なのだからキリスト教精神を根底におき,
カネによらず人を,世界を変える期待がオバマ氏にかかっている.
既に大統領になったので,米国は変わるかもしれない.
米国では酷い状況だが,もっと貧困なのは我が国だ.
経済もさることながら,何よりも心の貧困が心配だと筆者は言う.
ある意味で,警世の書.
「今日の儲けは僕のもの,明日の損は君のもの」
マネーゲームの勝者が富める分だけ,お金をむしり取られる人が出る.
そのツケは,米国でも我が国でも納税者が払う.
政府は税金を投入して債務超過の金融機関を救う.
税金はもちろん私たちのひとり一人が払っている.
そんな状況を作ってきたのが,ウォール街の心無い,私欲の塊,強欲資本主義者.
筆者も金融世界の住人.
金融マン,バンカー(banker)としての志・矜持を持ち,
米国に住みながら,米国の悪しき部分をまねる日本を憂う.
病巣は深く隅々に及び,日本人の美徳は失われたかのように思える.
額に汗して働き,モノ作りに励む,他人の苦しみを分かち合える,
分かち合おうとする心は消えてしまったかに思える.
共感する点が多かった.
ご一読下さい.
本について書くのは久しぶり.
人に薦めたい本がひと月に1冊程度は出現するが,
おススメの言葉が探し出せなくて(見つけるのが億劫になって)
記事にすることは少ない.
でも,今回は思い切って,本の内容に同感・共鳴するのでご紹介.
「強欲資本主義 ウォール街の自爆」
神谷秀樹,文春新書 663,2008年10月
同書が上梓されたのはオバマ氏が大統領になる前.
マケイン氏との選挙戦・争点・立脚点の差が鮮明に書かれている.
政治に疎いのでよく分からないが,
マケイン氏が大統領になれば,
ウォール街の輩が相変わらずカネ(money)を動かして巨万の富を我がものにし,
市民はますます貧困にあえぐ・・・ことになるらしい.
クリスチャンによって建国された米国なのだからキリスト教精神を根底におき,
カネによらず人を,世界を変える期待がオバマ氏にかかっている.
既に大統領になったので,米国は変わるかもしれない.
米国では酷い状況だが,もっと貧困なのは我が国だ.
経済もさることながら,何よりも心の貧困が心配だと筆者は言う.
ある意味で,警世の書.
「今日の儲けは僕のもの,明日の損は君のもの」
マネーゲームの勝者が富める分だけ,お金をむしり取られる人が出る.
そのツケは,米国でも我が国でも納税者が払う.
政府は税金を投入して債務超過の金融機関を救う.
税金はもちろん私たちのひとり一人が払っている.
そんな状況を作ってきたのが,ウォール街の心無い,私欲の塊,強欲資本主義者.
筆者も金融世界の住人.
金融マン,バンカー(banker)としての志・矜持を持ち,
米国に住みながら,米国の悪しき部分をまねる日本を憂う.
病巣は深く隅々に及び,日本人の美徳は失われたかのように思える.
額に汗して働き,モノ作りに励む,他人の苦しみを分かち合える,
分かち合おうとする心は消えてしまったかに思える.
共感する点が多かった.
ご一読下さい.