北の窓から(芦田っち)

PC関連と私的雑感のブログ。
2015年7月10日、カッコ内に名前を加えました。昔の友だちに気付いてほしくて・・・

本 -002- :決断力(羽生善治)

2009-07-13 04:27:46 | 書評/映画評など
[この記事は Doblog に 2005-07-31 12:37:58 付で載せていたものです]

将棋は駒の動かし方を知っている程度です.
勝負事は苦手というより,負けず嫌いで,
負けるのが嫌なので逃げています.

# 小学校5,6年の頃,友達と将棋を指して連続して負けて,
  悔し泣きしたことがあります.
  トラウマではないのでしょうが,
  あれ以来,勝ち負けの決まることから逃げているように思います.

# 負けず嫌いということ自体も隠そうとしてきたように思います.

さて,若く有名な棋士の一冊.
「決断力」
 羽生善治,角川書店(角川oneテーマ21),2005年7月10日

一流のプロ・達人は考えていることが違います. 

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 「経験を積んでくると,たくさん読むのではなくて,パッと見て,
 『この手の展開は流れからいってダメだ』
 『この手しかないから見通しが立つまで考えよう』
 とピントを合わせられるようになる.」・・・ 

 「これは知識がどれだけあってもできない.
 知識を『知恵』に昇華させることで初めて可能になる」・・・

 「私は,将棋を通して知識を『知恵』に昇華させるすべを学んだが,
 その大切さは,すべてに当てはまる思考の原点であると思っている.」
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 「私は,人間の持っている優れた資質の一つは,直観力だと思っている.
 というのも,これまで公式戦で千局以上の将棋を指してきて,
 一局の中で,直感によってパッと一目見て『これが一番いいだろう』と
 閃いた手のほぼ七割は,正しい選択をしている.」・・・

 「全体を判断する目とは,大局観である.
 一つの場面で,いまはどういう状況で,これからどうしたらいいのか,
 そういう状況判断ができる力だ.本質を見抜く力といってもいい.」・・・ 

 「その思考の基盤になるのが,勘,つまり直観力だ.
 直観力の元になるのは感性である」・・・

 「感性は,どの部分がプラスに働くというのではなく,読書をしたり,
 音楽を聴いたり,将棋界以外の人とあったり・・・

 ・・・というさまざまな刺激によって総合的に研ぎ澄まされているものだと
 思っている.」
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ここ一週間は育成とか知識をベースにした発想とかのことを考えていたので,
うなずいてしまうことが多く,数時間で読んでしまいました.

各章の名前を列挙しておきます.
 第一章 勝機は誰にでもある
 第二章 直感の七割は正しい
 第三章 勝負に生かす「集中力」
 第四章 「選ぶ」情報,「捨てる」情報
 第五章 才能とは,「継続」できる情熱である

【2009-07-13 追記】
  「才能とは『継続』できる情熱である」
  イチローもそんなことを言っていたように思います.
  一流の人には共通点があるのですね.
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