2020年度から小学校3・4年生から英語教育が始まります。
5・6年生では成績がつけられます。
# 英語と書いていますが、文科省は外国語と言っています。
[文部科学省]小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック
(1 表紙、目次、構成 2 基本編 3 授業研究編1 外国語活動)
同じく 2020年度からプログラミング教育が導入されます。
[文部科学省]小学校プログラミング教育の手引(第二版)
これって意味があるのでしょうか?
先生や学校の負担は増えるでしょう。
先生方があらたなスキルを身に付ける必要もあるでしょう。
が、それについてはコメントしません。
気になるのは、小学生に対する英語教育・プログラミング教育の効用、その意味です。
小学生への英語教育、プログラミング教育・・・
どちらにも反対です。
母国語である日本語の読解力が未成熟な時期に
日本語で考える力が少ない時期に
外国語やプログラミングを教える時間があるなら、
もっと国語に力を入れるべき、日本語を読む力をつけてあげるのが良いのでは・・・
と思うのです。
人は言葉でモノを考えるのだと思います。
思考の基礎は言葉・言語です。
母国語が日本語なら、日本語でモノを考えるはずです。
日本語で考えて、会話やプログラミング(コーディング)が成立するはずです。
日本語の習熟が必要な時期に外国語やプログラミング教育をするくらいなら
その時間を日本語教育に充てるのが良いのではないかと思います。
# プログラミング教育は論理的思考力を養うためだと理解しています。
(文科省の言葉でいえば「プログラミング的思考」)
たいていの日本の小学生は母国語で思考しているはずなので、
日本語能力が不十分だと思考も不十分になるでしょう。
発話やプログラミングは能動的な行為です。
自分の中から何かを外に出す、アウトプットです。
無からは何も出ないでしょうから、
アウトプットするためには何かを蓄えていなければなりません。
蓄える、つまりインプットがなければなりません。
ここでいうインプットは日本語を読むこと・聞くことで実現できます。
十分なアウトプットには十分なインプットが必要です。
そのために日本語の読解力をつける必要があると思うのです。
聞くこともそれを進化させるには読解力が基礎になると思うのです。
なので、外国語教育・プログラミング教育をするよりも
日本語教育、特に読解力を優先するのが良いと思います。
# 極言すると・・・
漢字を書けなくてもよい、だけど読めなければダメ。
(インプットはアウトプットに優先する)
ペーパー試験だけを重視するつもりはありませんが・・・
国語はもとより、算数でも社会でも理科でも、
日本語を読み、正しく理解できなければ、正しい答えを出すのが難しくなります。
正しく理解できても、時間がかかるようだと不利になるでしょう。
日本語を速く、正確に読めることが有利になります。
問題が日本語の文章で書かれているからです。
試験で良い点を取れないだけではありません。
日常生活でも日本語を聞き、話しています。
聞いた内容を十分に理解できることが最低要件でしょう。
・・・などと書いていたら、こんな記事が目に留まりました。
「東ロボ」を主導した数学者が「読解力がない子どもにプログラミングを教えても、意味がない」と主張する理由
プログラミング能力はあったほうが良いと思います。
そのための教育が必要だと思います。
でも、それは小学生ではなく、せめて高校生とか、それ以上の年齢の人だと思います。
小学生のうちは、小学生の頃にしかできないこと、小学生に適したことを学習・経験させてあげるのが良いと思います。
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同じく 2020年度からプログラミング教育が導入されます。
[文部科学省]小学校プログラミング教育の手引(第二版)
これって意味があるのでしょうか?
先生や学校の負担は増えるでしょう。
先生方があらたなスキルを身に付ける必要もあるでしょう。
が、それについてはコメントしません。
気になるのは、小学生に対する英語教育・プログラミング教育の効用、その意味です。
小学生への英語教育、プログラミング教育・・・
どちらにも反対です。
母国語である日本語の読解力が未成熟な時期に
日本語で考える力が少ない時期に
外国語やプログラミングを教える時間があるなら、
もっと国語に力を入れるべき、日本語を読む力をつけてあげるのが良いのでは・・・
と思うのです。
人は言葉でモノを考えるのだと思います。
思考の基礎は言葉・言語です。
母国語が日本語なら、日本語でモノを考えるはずです。
日本語で考えて、会話やプログラミング(コーディング)が成立するはずです。
日本語の習熟が必要な時期に外国語やプログラミング教育をするくらいなら
その時間を日本語教育に充てるのが良いのではないかと思います。
# プログラミング教育は論理的思考力を養うためだと理解しています。
(文科省の言葉でいえば「プログラミング的思考」)
たいていの日本の小学生は母国語で思考しているはずなので、
日本語能力が不十分だと思考も不十分になるでしょう。
発話やプログラミングは能動的な行為です。
自分の中から何かを外に出す、アウトプットです。
無からは何も出ないでしょうから、
アウトプットするためには何かを蓄えていなければなりません。
蓄える、つまりインプットがなければなりません。
ここでいうインプットは日本語を読むこと・聞くことで実現できます。
十分なアウトプットには十分なインプットが必要です。
そのために日本語の読解力をつける必要があると思うのです。
聞くこともそれを進化させるには読解力が基礎になると思うのです。
なので、外国語教育・プログラミング教育をするよりも
日本語教育、特に読解力を優先するのが良いと思います。
# 極言すると・・・
漢字を書けなくてもよい、だけど読めなければダメ。
(インプットはアウトプットに優先する)
ペーパー試験だけを重視するつもりはありませんが・・・
国語はもとより、算数でも社会でも理科でも、
日本語を読み、正しく理解できなければ、正しい答えを出すのが難しくなります。
正しく理解できても、時間がかかるようだと不利になるでしょう。
日本語を速く、正確に読めることが有利になります。
問題が日本語の文章で書かれているからです。
試験で良い点を取れないだけではありません。
日常生活でも日本語を聞き、話しています。
聞いた内容を十分に理解できることが最低要件でしょう。
・・・などと書いていたら、こんな記事が目に留まりました。
「東ロボ」を主導した数学者が「読解力がない子どもにプログラミングを教えても、意味がない」と主張する理由
プログラミング能力はあったほうが良いと思います。
そのための教育が必要だと思います。
でも、それは小学生ではなく、せめて高校生とか、それ以上の年齢の人だと思います。
小学生のうちは、小学生の頃にしかできないこと、小学生に適したことを学習・経験させてあげるのが良いと思います。
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