遊びをせんとや

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明治の画家~番外編・明治の雑誌異聞「パンの会」

2023年06月14日 | 絵画

だと思うが、調べてはいない。真ん丸が面白くって撮ったのだろう。 


番外編・明治の雑誌、美術雑誌「方寸」、詩歌誌「明星」、文芸誌「スバル」へと辿って来た。
取り上げたい雑誌はまだまだある。
「ホトトギス」「アララギ」「新思潮」「三田文学」・・・等々。

が、久しぶりに「方寸」に戻ってみる。
青年画家の石井柏亭、森田恒友、山本鼎の三人が1907(明治40)年に創刊。
欧風の洒落たイラスト入り雑誌を日本でも作ろうと志したのだ。
追って倉田白羊、織田一磨、小杉未醒らが参加。
彼らはホトトギスやスバルの装丁・挿絵などで活躍した。

1908(明治41)年、「スバル」の北原白秋・木下杢太郎と、
「方寸」の石井柏亭・山本鼎が中心となって「パンの会」を発足させる。
(「パン」は、ギリシャ神話の牧神のこと。享楽・饗宴の神でもある。)
会の趣旨は、詩人・小説家と画家が交遊を深めるパリのカフェ的なサロンを作ろうというもの。

以下、「パンの会」が主役。
木下杢太郎が「パンの会」の回想記を書いている。→青空文庫で読める
その回想をもとに、画家の木村荘八が絵を描いている。

 
木村荘八(きむらしょうはち)                     「パンの会」の様子

 

谷崎純一郎も「青春物語」の中で。パンの会のことを書いている。

 

まだ、売れない時代の谷崎が、永井荷風に自分の作品を読んでもらいたく、
荷風に接しようとする様が初々しく面白い。→これも青空文庫で読める

その永井荷風、「パンの会」によく顔を出していたらしい。
そして『断腸亭日乗』で、パンの会の活動について度々触れているという。

<パンの会の人々は、皆、芸術家である。
そして、パンの会は、芸術家たちが交流し、議論する場所である。
私は、パンの会の人々から、多くのことを学んだ。>
<パンの会は、当時の文壇に新しい風を吹き込み、日本の近代文学に大きな影響を与えた>等々。

その荷風の写真を若い時から並べてみた。

  

 

名高い文筆家たちが「パンの会」について書いている。
何もシロートの私が苦労して説明することもないだろう。
というわけで、写真を並べてみた。

それでは明日またお会いしましょう。

[Rosey]

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