読書欲が蘇って来た。
そこで読んだ本の中で面白かったもの、感銘を受けたものを順次取り上げたい。
また、それが音楽にも繋がっていれば、想い出の歌としても扱うことにする。
想い出の本その1は、会社を辞めて図書館通いをしていた頃の本。
冒頭画像の文庫本を2冊借りてきた。表紙もこの通りだったと思う。
前者が1998年、後者が2001年発刊とあるから、年代的にも合っている。
読むとたいへん面白く、また、情景が浮かんでくるような描写だった。
話芸も達者、描写力も達者・・・やはり芸のセンスに富んでいたのだろう。
Roseyも読んで気に入ったようで、師匠の落語がリクエストに加わった。
また、師匠の影響だろう、食べるものにも好みが感染した。
「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」がその一つ。
ニンニクと唐辛子を微塵切りにし、オリーブオイルを加える。
それを茹でたパスタに絡めて、ハイ、出来上がり。
お昼の定番となり、Roseyはよく作り、私もよく作らされた。
「はちみつ」行脚?も師匠の影響だろう。色々な種類の蜂蜜を買い込んでいた。
その後、師匠は人間国宝となり、2021年に亡くなられた。
偶然であるけれど、Roseyもその一日後に死んだ。
つい最近のことだが、師匠の「まくら」だけの会の録音をYoutubeで聞いた。
噺は一切なく、ほぼ5時間がすべて「まくら」という師匠ならではの会。
前半は「あの人とっても困るのよ」のタイトルつき。
彼の恋愛や振られた話、中田喜直さんとの交流や歌の話など。
藍川由美さんという歌手のCDも繰り返し聞いたと語っている。
時には自分で歌う(声もよく歌も上手い)ことも含め、面白く巧妙に語られる。
後半は「人形町末広の想い出」のタイトルつき。
巡査のストーカー、泥棒、兄弟子古今亭志ん朝さんとの思い出話など盛り沢山。
どちらもRoseyにぜひ聴かせてやりたかったのに・・・残念だ。
興味ある方はリンクを張っていますので、どうぞお聴きください。
「今日のビデオ」
作詞高田敏子 中田喜直作曲「あの人とっても困るのよ」
歌手は、師匠が繰り返しCDを聴いたという藍川由美さん 昭和33年の曲
[Rosey]