今日は匿名の詩人の話から始める
さて、次の詩を作った人は誰でしょう?
中原中也の次は誰にしようか? 考えていて思い出したのがこの詩。
もちろん覚えているのは冒頭1,2行。
若い頃に詩集を買って読んだことがある・・・本棚にあるかも。
珍しくすんなり見つかり、奥付を見ると23歳の時、周りが黄ばんだ文庫本。
岩波文庫「春夫詞抄」佐藤春夫著。
佐藤春夫 1892(明治25)-1964(昭和39) 詩人 小説家 文芸評論 随筆 童話 戯曲 評伝 和歌
もう一つよく知られた詩を。これは少し長いから朗読で。
佐藤春夫のこれらの詩には、いずれも彼が体験した失恋体験が刻まれている。
その相手は、親友だった谷崎潤一郎の妻千代子。
だから、これからの話には、谷崎潤一郎が欠かせない存在になる。
谷崎潤一郎 1886(明治19)-1965(昭和40) 小説家
私は谷崎の小説を読んだことは無い。
ただ、色々調べていると、私生活で多くの女性と醜聞を起こし、
それらをネタにして小説を書いているらしい。
少女フェチだの、足フェチだとか、変態呼ばわりもされている。
自分の妻を佐藤春夫に譲渡するとか、代わりの子にフラれたのでやめたとか。
幼児期の精神形成に問題があったのではないか、とも言われている。
最初の妻・千代と谷崎
可笑しい点は佐藤春夫の側にもあって、二人とも手紙フェチ。
妻を譲る、譲らない、なんて相談を手紙で交わして・・・バッカじゃないの。
という話は次回にして、今日のイントロはここまで。
それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]