『杉浦非水像』 黒田清輝筆 (1915年)
音楽にするか絵にするかほかの話題か? 迷った末に絵にした。
といっても版画や西洋画ではなく、今日はグラフィック・アート。
デザイナーの名前は杉浦非水。生没年は1876(M9年)-1965(S40)年。
私が絵探しをしている時代は主に明治時代である。
その時代の文明開化の熱気とか雰囲気とかに少しでも触れたいからだ。
でも、今日で3人紹介して、知らなかった人が3人目、不勉強で恥ずかしい。
1枚目。「東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通」1927(S2)年
地下鉄はもっと遅いと思っていたが意外に早かった。
皆さん、モダンな格好している。和服より洋装が多い・・・大正ロマンのあとだから?
早く乗ってみたい! 楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
どんな作品でも、描いた人の感性とできるだけ同化して観たい。
そう思って観るのだが、これがなかなか難しい。
でも、Common Senceが絶対にある筈だ。
2枚目も同じく開通の時。
うわ~っ、スゴイ行列! たぶん地上はもちろん、道路の遠く先までず~っと続いている感じ。
それに地下とは思えないほど明るい。グレーの天井、白い壁、黒いフレーム・・・デザインの妙か。
こちらは1枚目よりなぜか女性の和服姿目立つ。早く動けないから?
電車の黄色は今も続くシンボルカラー・・・か。
杉浦非水は三越図案部に勤めていたそうだ。
3枚目(下左)はその三越本店西館修築落成とある。
まだ呉服店の名がついている時代。ここも行列が建物を取り巻いている。
和服姿のお母さんが手に持っているのは和傘? 雨の心配があるのかな?
お嬢ちゃんが前にぶら下げているのは何だろう・・・迷子札?
4枚目(上右)は銀座三越と名前が変わった時の絵? 銀座4丁目、今の場所だろう。
お母さんと息子が洋装、姉妹が和装というのも面白い。
空はまだ明るく、でもデパートには灯り・・・黄昏時というのもいい。
こうして細かいところを観るのも楽しい。さて、次は誰にしようか・・・。
「今日のビデオ」は眼の休養のためお休み。
[Rosey]