遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

詩人あの人この人~その1「中原中也」#2

2023年08月01日 | 読書



今日は中也の誕生、早熟、ダダへの傾倒、17歳の春(女性との出会い)迄を追う

【誕生、少年時代】
1907(明治40)
 山口県吉敷郡山口町(現山口市)で、父柏村謙助、母フクの長男として誕生
 父は山口の中原病院勤務、中也誕生時は、軍医として旅順に赴任していた
 中也も半年後、母・祖母と旅順に渡る

父母と中也(3歳)

1908(明治41)
 父の任地が山口になり、元の家に戻って暮らす
 翌年、父が広島に異動、それに伴い一家は広島に移る

1911(明治44)
 中也は、広島女学校付属幼稚園に入学
 翌年、父が金沢に異動、中也もその翌年北陸女学校附属幼稚園へ転入  
5歳の中也(右)と弟・亜郎(つぐろう)

1914(大正03) 中也7歳
 父が朝鮮へ赴任、家族は山口へ戻り、中也は地元の小学校に入学
 中也は成績優秀、「神童」と呼ばれる

1915(大正04) 中也8歳
 父が山口に転任、中原家と中也の養子縁組、柏村中也→中原中也となる 
 この年、中也の弟・亜郎(つぐろう)が脳膜炎で死去する 
 その死を悼んだ中也は、初めて詩を作った
 翌年、父が軍を辞め中原医院を継ぐ

1920(大正09) 中也13歳
 この頃から、雑誌や新聞に投稿した短歌が度々入選する
 山口中学校(現・山口高等学校)入学
 読書に耽り、飲酒・喫煙を覚え、成績が低下する


成績や学校に拘る父・母・祖母たち・・・中也の気持ちも分かる気がする
中也には兄弟が何人いたのだろう? 気になったので調べてみた
彼が長男、弟は亜郎、恰三(こうぞう)、思郎(しろう)、呉郎、拾郎の5人
このうち亜郎、恰三は早逝した 姉妹は無し

【京都時代】
1923(大正12) 中也16歳
 成績不良のため落第、京都に下宿し立命館中学校3年に編入
 ダダイズムに傾倒して詩作を始め、大空詩人・永井叔と知り合う
 そして、翌年、彼を通じて女優長谷川泰子と出会う
大空詩人 永井叔


長谷川泰子 1904(明治37)-1993(平成05)
劇団表現座、マキノ映画製作所、松竹キネマの女優 

この泰子が、昨日紹介した安吾「酒のあとさき」中の次の件の女性である
 <中也はそれから後はよく別れた女房と一緒に酒をのみにきたが、この女が又日本無類の怖るべき女であつた>

ふ~ん、 そうは見えないけど・・・見かけに騙されちゃいけない?
今日はここまで、続きは明日にしよう
それでは明日またお会いしましょう

[Rosey]

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