今日は中也の誕生、早熟、ダダへの傾倒、17歳の春(女性との出会い)迄を追う
【誕生、少年時代】
1907(明治40)
山口県吉敷郡山口町(現山口市)で、父柏村謙助、母フクの長男として誕生
父は山口の中原病院勤務、中也誕生時は、軍医として旅順に赴任していた
中也も半年後、母・祖母と旅順に渡る
父母と中也(3歳)
1908(明治41)
父の任地が山口になり、元の家に戻って暮らす
翌年、父が広島に異動、それに伴い一家は広島に移る
1911(明治44)
中也は、広島女学校付属幼稚園に入学
翌年、父が金沢に異動、中也もその翌年北陸女学校附属幼稚園へ転入
5歳の中也(右)と弟・亜郎(つぐろう)
1914(大正03) 中也7歳
父が朝鮮へ赴任、家族は山口へ戻り、中也は地元の小学校に入学
中也は成績優秀、「神童」と呼ばれる
1915(大正04) 中也8歳
父が山口に転任、中原家と中也の養子縁組、柏村中也→中原中也となる
この年、中也の弟・亜郎(つぐろう)が脳膜炎で死去する
その死を悼んだ中也は、初めて詩を作った
翌年、父が軍を辞め中原医院を継ぐ
1920(大正09) 中也13歳
この頃から、雑誌や新聞に投稿した短歌が度々入選する
山口中学校(現・山口高等学校)入学
読書に耽り、飲酒・喫煙を覚え、成績が低下する
成績や学校に拘る父・母・祖母たち・・・中也の気持ちも分かる気がする
中也には兄弟が何人いたのだろう? 気になったので調べてみた
彼が長男、弟は亜郎、恰三(こうぞう)、思郎(しろう)、呉郎、拾郎の5人
このうち亜郎、恰三は早逝した 姉妹は無し
【京都時代】
1923(大正12) 中也16歳
成績不良のため落第、京都に下宿し立命館中学校3年に編入
ダダイズムに傾倒して詩作を始め、大空詩人・永井叔と知り合う
そして、翌年、彼を通じて女優長谷川泰子と出会う
大空詩人 永井叔
長谷川泰子 1904(明治37)-1993(平成05)
劇団表現座、マキノ映画製作所、松竹キネマの女優
この泰子が、昨日紹介した安吾「酒のあとさき」中の次の件の女性である
<中也はそれから後はよく別れた女房と一緒に酒をのみにきたが、この女が又日本無類の怖るべき女であつた>
ふ~ん、 そうは見えないけど・・・見かけに騙されちゃいけない?
今日はここまで、続きは明日にしよう
それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]