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~私が感銘・共感できる代替医療の備忘録~

全人教育~国際バカロレア(IB)

2013-03-01 12:31:30 | ■教育関連

健康になるか不健康になるか、それは生活習慣と物事の捉えかたによるといっても過言ではありません。

生活習慣は育った家庭の中でそのまま受け継がれていくものですが、物事の捉え方は、両親の思考回路に加えて、家庭教育や学校教育、地域教育などによって育まれていきます。

心身(魂)ともに健全な社会生活を営み、それを継続していくには、人が人らしくそれぞれ持って生まれた個性や才能を発揮し生涯に渡りイキイキと生きられる為の理想的な教育を受けてきたかどうかが重要になってきます。

今日は、全人的教育プログラム、国際バカロレア(IB)をご紹介したいと思いました。

課題探求型を重視するIB教育を実施する教育機関はまだまだ少ないですが、全人的教育プログラムとはどんなものなのか、よりよい教育の為にご参考になるかもしれません。



IBとは、1968年に設立された国際バカロレア機構(スイス・ジュネーブ、IBO)が、インターナショナルスクールの卒業生に国際的に通用する大学入学資格を与え、大学進学ルートの確保と学生の柔軟な知識の育成、国際理解教育の促進を目的に開発した教育プログラムです。

認定校はIBOが作った共通カリキュラムに沿った教育を行い、IB試験に合格した生徒にはIB資格が授与されます。

文部科学省によると、2012年6月現在、142か国の約3470校が認定を受け、日本には24の認定校があります。

IBが目指すのは、

「探求する人」

「知識ある人」

「考える人」

「コミュニケーションができる人」

「信念のある人」

「心を開く人」

「思いやりのある人」

「挑戦する人」

「バランスのとれた人」

「振り返りができる人」

という10の学習者像であり、基本理念は全人教育です。

生徒たちは、高度な探求型の学びを通して幅広い教養と高い専門性、さらに文化や言葉の壁を乗り越えられる広い視野と卓越したコミュニケーション能力(英語力)を身に付けます。

その基本理念、カリキュラムの水準、バランスの取れた教育は、米ハーバード大学や英オックスフォード大学など世界の名門大学でも高く評価されています。

IBDPでは、言語(第1言語・母国語および第2言語)、実験科学、芸術など計6つの知識分野から6科目を選択します。

各科目はスタンダードレベルと、大学初級レベルとほぼ同等のハイヤーレベルに分れており、6科目のうち3、4科目はハイヤーレベルの履修が義務付けられています。

さらに教科外活動として、選択科目に関連した「課題論文」(EE)の作成、理論的思考力や批判的思考力を養う「知識の理論」(TOK)の履修、リーダーに欠かせない幅広い視野や奉仕の精神などを育むプログラム「創造性・活動・奉仕」(CAS)での活動という3つの要件を満たす必要があります。

選択した6科目のそれぞれの評価は、1から7までのスコアで表され、TOKとEEの優秀な成果に対し附与される3点のボーナス点を含め45点が満点となります。

合計点が24点以上で、かつ付随する複数の条件を満たすとIB資格を取得できます。

評価はIBOが定めた厳密な評価基準にのっとって科目担当者とIBOの試験管が行います。


立命館宇治高校IBコースの3年生の生の声を紹介します。

環境学を学べる海外大学への進学を目指している生徒は、「IBコースの授業は学んだことを丸暗記するのではなく、現実の状況や現象に応用することが強く求められた。ビジネス・マネジメントの授業では、実在する会社と連絡し、その会社が抱えてる問題の解決策について、今日の経済や産業の状況をもとに分析する英語のリポートを何か月もかけて書き上げた。このような専門性を多くの異なる分野で養えたことが一番の収穫だった」と話しています。

米国のリベラルアーツ大学を目指す生徒は、「IBコースは努力しただけ報われる。普段の課題の量の加え、EEやCASなど、同時進行で多くのことをこのすので楽ではない。でも、論文を一つ書く課題でも、深くリサーチし、少しでも良い論を組み立てようと努力すれば、それだけ力がつくのが実感できる」と言います。

IBコースの生徒たちが異口同音に口にするのは、「達成感」や「成長の実感」に加え、「自ら学ぶ姿勢」や「分析的な思考力」「英語で論理的に論じる力」の体得です。いずれも、求められているグローバル人材の資質と見事に重なります。



知識詰め込み型脱却へ関心高く

政府は、5年以内に認定校を200校に増やす目標も掲げている。知識詰め込み型一辺倒の教育が限界を露呈する中で、課題探求型を重視するIB教育がどこまで広がるか注目される

(引用元:日経新聞2013年1月21日の教育面の記事)

 

 

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『ホリスティックヘルスプロデューサー』井元希です

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