アメリカ軍・基地
2020年2月25日 (火)
コロナウイルスは世界的大流行の瀬戸際
2020年2月23日
Paul Craig Roberts
コロナウイルスに関する信頼できる情報を入手するのは困難だ。情報入手の困難は、さらに、自身の狙いのために流行を利用する権益団体によって複雑化させられている。例えば、中国内でも、外でも、多くの人々、ウイルスの広がりを中国政府を批判するために使っている。もう一つは、中国内部でも、外部でも、ウイルスは、アメリカが中国に使用した生物兵器だと主張している。また別の人々は、世界的エリートが、世界人口を減らす計画を実行することに決めて、世界的エリートの一人、ビル・ゲイツが、数カ月前、グローバルな大流行が発生するだろうと述べたと言っている。一部のインターネット・サイトは、途方もない数の中国人死者と、1日24時間・週7日稼働している火葬場に関する報告を投稿して、トラフィックを引き付けている。中国の公式説明は、ウイルスは野生動物の肉を売っている市場から始まったということだった。見たところ、アメリカのどこよりも大きい市、武漢が、一カ月間封鎖されている事実は依然変わらない。
(イリノイ大学の)フランシス・ボイルは細菌戦武器研究専門家だ。彼は1972年の生物兵器禁止条約のためアメリカが導入した法律1989年の生物兵器禁止法を書いた。インタビューで(たとえば、これを参照 https://www.activistpost.com/2020/02/us-biowarfare-act-author-studies-confirm-coronavirus-weaponized.html ) ボイルは、コロナウィルスは疑いの余地なく、人工的に作り出された生物兵器であることを確認する四件の科学研究を読んだと言っている。研究は、ウイルスが広がるのを容易にするために加えられた要素や、免疫機構がウイルスに抵抗する能力を減らす要素を持っていることを示している。
ボイルはウイルスが広まるのを容易にする生物工学的研究がノースカロライナ大学で行われ、HIVを加えることを可能にする研究は、オーストラリアの施設で行われたと報じている。彼は武漢BSL-4生物戦研究所の中国人科学者がノースカロライナ大学とオーストラリアの研究室両方にいて、研究に参加したことを示している。中国人科学者たちは、正式名称がCoVid-19という我々がコロナウイルスと呼ぶものを生産するのを可能にする重要な要素を持って、武漢研究所に帰った。
ウイルスの漏洩は意図せぬ出来事で、このような生物戦研究所からの漏洩は、以前にもが起きていたとボイルは言う。
科学者は、CoVid-19に感染した人が症状を見せずに、30日間伝染しやすい状態になり得ると言っている。ウイルスは空気と接触を通して広がり、表面で9日間の生きるので、症状を示す前に、遠く広く広まることができる。死亡率は、今15-18パーセントと推定されるから、それは大きな脅迫だ。
中国でのウイルス漏洩は、中国の新年にまつわる国内旅行と同時に起き、す速く広範に伝染病が広まった。アメリカ人とヨーロッパ人は、アジア外では症例が少数で、アジア人だけがウイルスで死んだという報道で安心していた。だが、これは単に発症までの時間差の反映かもしれない。グローバリズムが、あらゆるウイルスが広がれるようにしている。14日間の検疫隔離の期間が不十分だということが分かるにつれ西洋は衝撃をまさに経験しようとしているのかもしれない。科学者がウイルスの広がりを防ぐ効果を上げるには隔離期間は27日か30日間でなければならないと今言っている。14日間後に解放された曝露された人々の数を考えると、西洋は感染の大きな急速な増加に対する用意を調えるべきだ。
アジア人だけが感染する(欧米の早期の症例は中国人だった)、中国人のDNAを集めることに対し、アメリカ人が中国から追放されていたという見解は、ウイルスを人種を特定した中国に対する細菌戦攻撃と見なす人々の考えを裏付けた。再び、長い潜伏期間が、これまでのところ白色人種の間で死者がない説明だろう。イランが今ウイルスによるイラン人死者を報じたのを考えると、ウイルスは人種に限定されているのはありそうもない。
何ができるだろう? おそらく、ごく僅かしかないだろう。ボイルは細菌戦のためのウイルスの武器化は、終身刑の罰に値する重罪だと言う。それでも、ボイルは能力がある全ての国が、違法性にもかかわらず研究に従事していると言う。ボイルは国立衛生研究所NIHがノースカロライナ大学施設での研究資金供給をしたと言う。アメリカ、中国、オーストラリア政府が重罪で共謀しているので、自身を巻き込まずに、彼らは状況について真実を語ることができないのだ。それで感染したコウモリを食べたことから、ウイルスが来たという主張のような隠蔽説明がでるのだ。
さらに、率直な意見を述べる資格を持ったほとんどの人々が、そうできないのだ。理由は非常に多くの微生物学者やウィルス学者が非合法の研究に関与していることだ。ボイルはアメリカだけで、非合法の細菌戦の研究に関与している13,000人の科学者がいると言う。人は金のためには非人道的な仕事をするのだ。
ボイルは専門家だが、当局なら彼の信用を容易に失墜させることができる。彼は市民的自由擁護活動家で、アメリカ政府の強烈な批判者で、ベトナム戦争に反対で、アメリカ外交政策とアムネスティー・インターナショナルとの協力を指摘し、イラン制裁と、イスラエルのパレスチナ人の処遇に反対し、ハワイの主権運動を支持し、多くの論争の的と見なされる立場にある。彼がどんな独立した調査と法律に入れられた警察国家法案に対する反対でも止めるために9/11事件の後、アメリカ上院議員に送られた炭疽菌手紙の炭疽菌は、アメリカ政府の軍研究所しか出所はないと始めて述べ、アメリカ政府が違法生物兵器の備蓄開始と拡大をあばく「Biowarfare and Terrorism=細菌戦とテロ」を出版して、彼は「好ましくない人物」になった。マスコミが真っ先に駆けつけるべきボイルは、追放されてしまったのだ。現在、彼はインターネット番組でしかインタビューされず、言説を支配する連中には変人と呼ばれている。
私はDNA工学や生物兵器の知識は皆無だ。私はボイルが、その立場の基にしている四つの研究が存在するのを知っている。私が知る限り、ボイルは彼らが言っていることを言っているのだ。私自身の立場ゆえにではなく、ボイルや、9/11事件真実の運動のような、公式説明と意見を異にする人々や、デイビッド・アービングや、ジョン・ウエアのような歴史学者の調査結果を報じるがゆえに、私自身論争の的で、それゆえ不審者だ。私の人生で、アメリカの教育は大打撃を受けた。自説に固執し、他人の意見に批判的なアメリカ人は、誰であれ、自分のものではない見方を報告させたり、発言の場は与えたりりしないと考えている。理解をするためには広範囲の意見を知ることが必要だという概念は彼らには全くなじまないので、私が報じたり、意見を言う機会を与えたりする、あらゆる反対意見や物議をかもす見解は、私のせいにされるのだ。
これは公的論議に反対意見が入ることを、ほとんど不可能にする。公的な異議申し立てがなければ、管理された言説が圧倒的になる。
にもかかわらず、管理されたコロナウイルス言説が弱まっている多少の希望がある。公式のコロナウイルス言説は、もはや事実に合わないため変更されている。武漢海鮮市場から始まったウイルスという話は放棄されている。中国政府は公式説明の変更を認めた。( https://www.zerohedge.com/health/chinese-scientists-find-coronavirus-did-not-originate-wuhan-seafood-market ).
Zerohedgeは韓国とイタリアでの症例増加を報じている。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/coronavirus-deaths-outside-china-spike-who-team-visits-wuhan
中国が何を経験していることを、アメリカやヨーロッパが間もなく経験するというのは、あり得ないことではない。もしそうなれば、多くの生活が崩壊するだろう。もしアメリカとヨーロッパのウイルス発生が、わずか二週間遅れに過ぎないなら、欧米が、東洋より巧みに難題に対処するかどうか見るのは興味深い。
これはコロナウイルスが、どれほど容易に蔓延するかを示している。
エア・カナダのモントリオールからバンクーバー便の搭乗客が、COVID-19検査で陽性
エア・カナダは、2月22日、フライトの8日後、確認されたと言う
CBCニュース:2020年2月23日太平洋標準時午後1時38分掲載 |最終更新:2時間前
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/02/23/coronavirus-could-be-on-the-verge-of-worldwide-breakout/
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2020年2月23日 (日)
エルドアンの危険な虚勢
Finian Cunningham
2020年2月18日
スプートニク
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、まるで不正行為の現場を捕らえられた泥棒のようだ。恥ずかしさでこそこそと逃げる代わりに、自分が被害者であるかのように激昂している。
これが、ロシアとの2018年合意下、トルコは緊張の段階的縮小地帯を守るよう義務づけられたシリア北西領域の状態だ。アンカラは義務を守り損ねている。イドリブとアレッポ郊外から活動するテロ集団による、アレッポ市や他の政府支配地域のシリア一般国民に対する攻撃が衰えることなく続いている。
段階的縮小合意に対する、これらの致命的違反は、トルコ軍がシリア領に12の監視所を持つことを許されている事実にもかかわらず実行された。外国軍隊が領土内に駐留することを認める合意は、シリア政府による大きな譲歩だった。譲歩は何度も悪用された。
テロ集団が攻撃作戦を実行するのをトルコが止めなかったのだから、全て白紙に戻ったのだ。昨年末から、シリア・アラブ軍は、北西シリアで、連中最後の要塞から活動している反抗分子を最終的に鎮圧しようとしている。
シリアを支援しているロシアは、領土から、あらゆるテロ集団を絶滅させるシリアの主権を支持すると言っている。主要な反体制派閥は(タハリール・アル=シャームとしても知られている)アル=ヌスラ戦線で*、国際的にテロ組織として禁止されている。それゆえ、シリアは国連決議と国際法下で、その目的を追求するあらゆる権利を有している。
今週早々、軍・外交筋が、シリアに送られているトルコの軍装備品が、国境を越えた直後、しばしばアル=ヌスラ戦線の手中に落ちていることが知られているように、アンカラが、実際、シリアでテロ集団に兵器を補給していることを明らかになった。
シリア政府や他の観察者は、長い間同じことを言ってきた。すなわち、トルコは、この紛争で何らかの調停者ではなく、無害に聞こえる「反政府派」と呼ぶ反政府過激派戦士に秘密資金を提供している、むしろ敵対者だ。
乗員も死亡した最近のシリア軍ヘリコプター二機の撃墜は、トルコがテロ集団にアメリカ製地対空MANPADミサイルを供給したおかげで可能になったと考えられている。
シリア軍と同盟国ロシアが、北西シリアで持ちこたえている残りのテロ集団を包囲するにつれ、シリアでの9年の戦争は終盤に近づいている。今週、シリア政府軍がアレッポ郊外の広い範囲を解放したので、テロ集団による民間居住地域への砲撃はやむだろう。
とは言え、終盤は国際紛争へと拡大する可能性の不安な状況にもなっている。
最近、トルコのエルドアンは、シリアとロシアを実力行使で威嚇している。シリアがテロ集団に対する攻勢から引かない限り、トルコ軍がシリアとロシア航空機を攻撃すると彼は言っている。今月早々のシリア軍砲火による十数人のトルコ兵士の死が、アンカラを更に激怒させた。トルコは報復としてシリア陣地に対して反撃したと主張している。トルコは目に余るほどテロ集団の事実上の砲兵師団役を演じている。
今週、トルコ当局者が、停戦しようとしてモスクワにいる。エルドアンは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にしばしば電話をしている。
だが、エルドアンのどう猛な調子と特使はお門違いだ。もしシリア軍が撤退しなければ、アンカラはいっそう攻撃的行動をすると脅しているのだ。
エルドアンがふけっているように思われるのは、危険な虚勢だ。アンカラは、ワシントンから受けた支持を見せびらかしている。今週トルコ・マスコミの大見出しは「トランプ、イドリブで大惨事を避けたことに対し、エルドアンに感謝」だ。つまり、もちろん、シリアで起きていることの、途方もないわい曲だ。それでも、これは、ワシントンが、しっかりアンカラ側についていることを示している。
アメリカ大統領は、エルドアンに、ロシアが「シリア政権」に対する軍事支援を終わらせるのを見たいとも語った。
クレムリンはワシントンの介入を拒絶し、領土で、テロと戦うシリアの不可侵な権利の支持は揺るがないと述べた。
NATO軍事同盟の加盟国として、トルコは、集団防衛条項に訴えて、アメリカや他の同盟諸国に、シリアに支援に来るよう要請する可能性がある。もしそうなれば、シリアの戦争は巨大な危険がある国際次元のものになる。エルドアンは、シリアとロシアの前で、このエスカレーションの脅威をちらつかせているように思える。
この時点で、シリア紛争の根源が、外国による干渉の問題であることを想起すべきだ。アメリカとトルコを含めNATO加盟諸国は、テロ集団への彼らの秘密支援で(テロに対して戦うという、ばかばかしい公式主張にもかかわらず)戦争に油を注いできた。
シリアに不法駐留しているこれら海外勢力が、国際法に従って、シリア領域から軍隊撤退を始めた時に、戦争は最終的に終わるだろう。それら軍隊には、兵隊、軍用飛行機、軍事基地や、CIAとトルコの同様機関の正体不明の工作員を含む。
トルコもNATO共犯者連中も、卑劣なゲームが上りなのを悟っているのは確実だ。シリアを破壊する彼らの極悪な陰謀は失敗したのだ。彼らが恐れているのは、自分たちが怪物フランケンシュタインのように育てたテロ・ネットワークが最終的にトルコに移動し、ガンのように他のNATO加盟諸国に大挙して移住することだ。地獄からの想定外の反撃。
シリアは領土内のこれら犯罪者を何とか大目に見るべきだと、エルドアンは横柄さゆえに、考えているように思われる。トルコとNATOがシリア国民に押しつけた災難から、英雄的なシリア軍がシリアを解放する仕事を終えるのを阻止するために、彼はエスカレーションの無謀な脅威を使っているのだ。
シリアとロシアは、エルドアンに「やれるものならやってみろ」と開き直るべきだ。
Finian Cunninghamは、国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。彼は農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまで、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務した。彼は音楽家で作詞作曲家でもある。20年以上、ミラーやアイリッシュ・タイムズやインデペンデント等の大手マスコミ企業で、編集者、著者として働いた。
記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/202002181078341922-erdogans-treacherous-bluff/
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