12/6(火) 3:43配信
英ロンドンで行われたエリザベス女王の国葬に参列したチャールズ国王(中央手前)、カミラ王妃(右手前)、ウィリアム皇太子(左奥)、ヘンリー王子(奥の右から2人目)、メーガン妃(奥の右端、2022年9月19日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)は5日、ヘンリー英王子(Prince Harry)と妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)によるドキュメンタリー番組の新たな予告編を公開した。王子はその中で、王室内で「汚いゲーム」が繰り広げられていたと語っている。
同番組では、ヘンリー王子夫妻が王室を離脱し米国に移住する理由となった不満について語る見通しで、夫妻と王室との確執がさらに深まる可能性がある。
新予告編でヘンリー王子は、王室がメディアを利用して自分たちをおとしめようとしたと非難。夫妻の支持者の一人は、夫妻の経験は「憎悪」と「人種」に関わるものだと語った。
予告編は、夫妻の交際と婚約、結婚式の幸せな映像で始まる。するとヘンリー王子は、結婚後に「すべてが変わった」と告白。「王族には序列がある」と語り、王室が「情報を漏らしたり、ネタを仕込んだりすることもある」として、「汚いゲームだ」と非難した。
その後、母ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)の映像が流れる中、王子は「この機関に嫁ぐ女性の痛みと苦しみ」に言及。続いてメーガン妃が、王室は自分を守ってくれなかったと非難するような発言をすると、王子は「怖かった。歴史が繰り返されるようなことは望んでいなかった」と語った。
ダイアナ妃は1997年、パパラッチから逃れようとした際に起きた交通事故で亡くなった。
同番組は全6回からなり、6日に第1弾が、来週に第2弾が配信される。【翻訳編集】 AFPBB News
【関連記事】
- 英王室、人種差別問題に強硬対応 過去のスキャンダル教訓に
- ネトフリ、ヘンリー王子夫妻のドキュメンタリー予告編を公開
- メーガン妃、王室在籍時に殺害予告 英警察幹部が明かす
- TV視聴、動画配信が首位 コロナ禍でケーブル逆転―米
- 【地球コラム】米動画配信、「広告付き」「テレビ型」に勢い
最終更新:12/6(火) 3:47AFP=時事
12/5(月) 18:35配信
<ウィリアム皇太子夫妻の訪米中というタイミングなだけに「兄への宣戦布告」と受け取った人も多い。早くも物議を醸す2人のドキュメンタリーだが、英米では反応に違いも>
ヘンリー王子とメーガン妃(2022年6月3日) Dylan Martinez-REUTERS
2020年に英王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃夫妻の知られざるプライベートが明かされるネットフリックスのドキュメンタリー番組『Harry & Meghan(ハリー&メーガン)』の予告編が1日、公開された。
王室批判を繰り返してきた夫妻の「新たな爆弾投下」になると噂されるドキュメンタリーの一端がついに明かされたのは、奇しくも兄ウィリアム皇太子夫妻がエリザベス女王亡き後初となる外遊で米国を訪問中のことだった。【千歳香奈子】
ウィリアム皇太子は、自らが設立した環境賞の授賞式に出席するため3日間の日程で訪米し、バイデン米大統領との会見も組まれるなど皇太子となって初の国際舞台で華やかな活躍が期待されていた。
本来なら避けるべきタイミングを狙い撃ちしたかのような行為に、「兄からスポットライトを奪うため」だと批判が殺到。
最大限の注目を集めようとしているかのように見えるヘンリー王子夫妻に対し、リアリティ番組で私生活を晒して名声を手にしたお騒がせセレブ一家「カーダシアン家」と重ね合わせる声さえ出ている。
ここ数年確執が取り沙汰されてきた兄弟だけに、このタイミングでのお披露目は「弟から兄への宣戦布告」と受け取った人も多く、エリザベス女王がこの局面にこの世にいなくて良かったと安堵する声もある。
英国の人気司会者ピアーズ・モーガンは、(このタイミングで)故意に予告編を公開して兄の大切な外遊を台無しにしたとツイートし、「忌まわしい偽善者」とぶった斬った。
また、マーガレット・サッチャー元英首相の側近も、「もしアカデミー賞に"傲慢・虚栄心・ナルシシズム"に対して与えられる賞があるとしたら、メーガンとヘンリーは最有力候補になるでしょう」と嫌味を述べている。
<予告編からすでに不穏>
王室関係者の間でも「故意に魚雷で(ウィリアム皇太子を)攻撃した」と信じる者がいると英メディアが伝えているが、物議を醸した予告編とは一体どのようなものだったのか。
交際から結婚、王室離脱に至る決断まで知られざる夫妻の素顔が明かされる全6話からなる番組を1分ほどにまとめた予告編は、夫妻の幸せそうな白黒のプライベート写真の構成から始まり、ソファーで泣くメーガン妃や涙を拭う場面などが続く。
最後は「これほど高い賭けなら、私たちの物語は私たちから聞く方が、より理にかなっていると思わない?」と語る妃の映像で締めくくられている。
これだけでもセンセーショナルな内容であることは想像に容易いが、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の姿が映し出された直後に「閉ざされた扉の向こうで何が起きているのか誰にも見えない」と語るヘンリー王子のナレーションが流れることが、最大のポイントだ。
冷たい表情でカメラを睨みつけるようなキャサリン妃の姿が確認でき、「家族を守るために、できることはすべてやらなければならなかった」と話すヘンリー王子のインタビュー映像へと続く流れは、ウィリアム皇太子夫妻との間の不穏な空気を予告しているように見える。
<環境賞への注目は薄れる>
また、「家族を守るため」と話しながら、家族のプライベートを自ら番組にして晒している矛盾に満ちた夫妻に対し、「なんて恥知らずなの」
「豪邸でたくさんのスタッフと警備員に囲まれたお金持ちが、私の月給より高いエルメスのブランケットと共に泣いているのを観たら、泣けてきた」「なぜドキュメンタリーを作りたかったの?"1億ドルがもらえるから"」と、ネット民は憤慨している。
すでに帰国の途についたウィリアム皇太子夫妻は、この件について沈黙を貫いている。しかし、今回の訪米中にはエリザベス女王の側近がバッキンガム宮殿で行われたレセプションに招かれた黒人女性に対し人種差別的発言をしたことが告発され、謝罪・辞職するスキャンダルにも見舞われた。
そこに重ねて予告編まで公開されたことで、環境賞への注目が一気に薄れてしまったことは否めない。
一方で、王室内で人種差別を受けたと主張してきたヘンリー王子夫妻にとっては、またとない最高のタイミングでの宣伝となった。英国内では批判的な意見も多いが、米国内では「やっぱり差別はあった」「公開が楽しみ」と好意的な捉え方をする人も少なくない。
王室ファンからは「ノーサンキュー(観たくない)」と拒否されたドキュメンタリーは、米国時間8日に配信がスタートすると伝えられている。果たして2人の口から何が語られるか、夫妻の知られざる私生活とやらの全貌が明かされるのはもうすぐだ。
【関連記事】
- 【動画】「冷え切った目」でキャサリン妃に見られ動揺するメーガン妃
- ●「忌まわしい偽善者」とぶった斬るピアーズ・モーガンのツイート
- 【動画】夫の行動をコントロールしているかに見えるメーガンと、うんざりするヘンリー
- 【写真】チャールズに「誕生日写真」から外されたメーガン
- 【動画】キスの仕方に現れたメーガンのヘンリー「支配」
最終更新:12/5(月) 18:35ニューズウィーク日本版
12/5(月) 23:20配信
ウォリス・シンプソン。
Netflixの『ザ・クラウン』シーズン5では、ウォリス・シンプソン、ウィンザー公爵夫人の死が取り上げられている。夫人がパリの自宅で亡くなった後、モハメド・アルファイドがその邸宅を買い取り、“ヴィラ・ウィンザー”と名付けた(2019年に再び売りに出された)。
第3話で、ジュード・アクウディケ演じる使用人のシドニーが、サリーム・ダウ演じるモハメドに「彼女が今朝、亡くなりました。あと3カ月で90歳になるところでした。
死因は心不全です。関節炎で手足が不自由になり、精神障害に苦しみ、ほとんどチューブから栄養を与えられて、8年間自宅に閉じこもりきりでした。今は安らかに眠り、フロッグモアで殿下の隣に埋葬されるようです」と報告するシーンがある。
これは事実なのだろうか? ウォリス・シンプソンは最後の8年間、本当に自宅に閉じこもって過ごしたのだろうか?
悲しいことに、事実だ。ウィンザー公爵夫人は1986年4月24日、89歳で死去した。90歳の誕生日の約3カ月前のことだった。『ワシントン・ポスト』紙によると、死因は気管支肺炎。死後はフロッグモア・ハウスにある王室墓地の夫ウィンザー公爵の隣に埋葬された。
1974年、パリの自宅にて。
『ザ・ガーディアン』紙に掲載された追悼記事には、「彼女は脳卒中と精神障害、14年前に夫を亡くした悲しみで、長くもうろうとしていた末に亡くなった。彼女の指は関節炎が悪化して結婚指輪すら支えられないほどだったという」と書かれていた。
「とても生きていると言えるような状態ではありませんでした。亡くなってよかったです。もっと何年も前に亡くなっていればよかった」と当時、親友のレディ・ダイアナ・モズリーは語っていた(彼女は有名なミットフォード姉妹の一人で、夫はイギリスファシスト連合党首)。
晩年は弁護士のスザンヌ・ブルムがウォリスに関する一切を管理。そのことは『The Last of the Duchess』に書かれており、基本的にはブルムがウォリスをコントロールしていたと主張している。同書がブルムの生前に出版されることはなかった。
Translation: Mitsuko Kanno
【関連記事】
- 英国王室が忘れてしまいたい8つのスキャンダル
- 英国王室の歴史を変えたアメリカ人女性、ウォリス・シンプソンの伝記が映画化
- 本物のプリンセスになった、11人のアメリカ人
- エリザベス女王の叔父はヒトラーと親密な関係だった? 英国王室とナチスのつながり
- 『ザ・クラウン』で描かれる、エリザベス女王の“隠された”従姉妹たちの悲劇的実話
最終更新:12/5(月) 23:20Harper’s BAZAAR(ハーパーズ バザー)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます