ささゆり日記

猫、絵手紙、トールペイント等等日々の出来事を綴っていきます。

今すべき事

2006-07-10 13:04:57 | その他
夜の世界は偽りの世界です。
偽者の世界です。
昼間の世界で生きている若者達
どうか夜の世界に来ないで欲しい・・・

水谷先生のお話には
その思いで溢れていました。

昨日の講演で驚いた事がありました。

私の住む町はのどかな田舎町です。
でもこんな田舎にもドラッグは入ってきていました。
会場にいる子供達の大半が
ドラッグをやってる子のウワサを聴いた事があるかの問いに
手を上げていました。
これはかなりショツクでした。
ドラッグに関しては全国どこも同じで
田舎だから・・・は有り得ないそうです。

またリストカットは田舎のほうが多いんだそうです。
都会のように夜の街に出て
発散する場所がないため
1人部屋で悩み苦しんで切るんだそうです。

産まれてきた時はどの子もみんな同じなのに
心を病んだ子供達がなぜこんなにも多いのか・・・

それはやはり大人の責任です。

大人が優しい言葉、温かい言葉をたくさんかけて
いつも笑顔で接していれば
子供達は明るく育ちます。

子供の人権が一番侵害されている場所。

それは学校と家庭だと先生はおっしゃいます。

学校で傷つき家庭で傷つき
子供達はどこで心と体を休めればいいのか。

成績という
子供の可能性の中のたった一握りの部分だけで
子供を判断していないか。

本来なら安らぎの場であるはずの家庭が
逆に子供にとって辛い場所になっていないか・・・

また過去は変えることはできないのだから
今という時間を
過去を責めたり悔いたりすることに使うより
未来のために使いたい。
だから僕は子供を叱りません。
「いいんだよ」
と言います
とおっしゃっていました。


そして先生は言葉を捨てましょう
とおっしゃいました。
待ちましょう
とおっしゃいました。
そうすれば子供からたくさんの言葉が出てくるのだと・・・



Aちゃんは中学の合唱コンクールで指揮をしていた子でした。
合唱コンクールで優勝し
みんなんでお祝いのパーティーをしていて遅くなり
謝ろうと家に帰った途端
母親から出た言葉は
「今まで何してたの!そんな子に育てた覚えはない。
 あなたのおかげでお父さんに叱られたでしょう。」
でした。
謝ろうとおもっていたAちゃんは
「うるさいなあ」と言ってしまいます。
そして「出て行きなさい」と言われて本当に出て行き
その後レイプされて
後は坂道を転げ落ちるように夜の世界に落ちて行ったそうです。

もちろんその時に
「心配したのよ。無事で良かった」
そう言って抱きしめてやればいいのは分かっています。
でも心配が大きければ大きいほど
ホッとして子供を叱りつけてしまう事って
普通にあると思います。
Aちゃんのお母さんが特別悪いわけではないと思うんです。
(出て行けという言葉は絶対言ってはいけなかったですが)

子供が謝ろうとする前に叱ってしまう事。
子供がしようとする前に「しなさい」と言ってしまう事。

もしもAちゃんがこの夜何もなく無事に帰っていたら
翌日冷静になったお母さんは
「昨日は言いすぎてゴメンね」
ですんだかもしれません。

でも取り返しのつかない事になる場合もあるのです。

それを思うとすごく恐いです。



子供たちからの質問で
「どうすれば夜の世界に行かなくてすみますか?」
と聞かれたことがあったそうで
その時の先生の答えは
「挨拶、声かけをしよう
 朝起きて家族の人にオハヨウ
 外に出て鳥さんオハヨウ、お花にオハヨウ
 近所のおばあさんが重そうにごみ出しをしておられたら
 その時はオハヨウだけではダメだ。
 ごみを運んであげよう。
 毎日そうしてごらん。
 きっと毎日笑顔でいられるよ。
 笑顔と優しい言葉、美しい言葉。
 これが夜の世界と一番遠い所にあるんだよ」

そんな世の中になったらいいなあと
心からそう思います。

そして私達が子供達のために今すべき事
しなければならない事

もう一度考えてみたいと思いました。
コメント (8)
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