1/9と1/16に日テレにて放映のDEATH NOTEシリーズ。全部一度は観ているのだが、できれば「DEATH NOTE」前編からやって欲しかった。
「DEATH NOTE」後編(2006年):名前を書くとその人間を殺すことが出来るDEATH NOTE。それを手にした夜神月(やがみらいと)は正義のために犯罪者を制裁していくうち、たがが外れていく。そしてFBIのLとの壮絶な頭脳戦が始まる。
「L change the WorLd」(2008年):細菌兵器から人類を救うため、Lが残った23日の命を賭けて奔走する
「DEATH NOTE」は、マンガが原作で、なるほど荒唐無稽な絵空事~などと最初は斜に構えて見ていたのだが。
法でそれ相応の刑を受けない犯罪者がわんさかいて、それを解決することのできる手段がDEATH NOTE。主人公が最初は正義のためにそれを使っていたのに、だんだんと自分を神と取り違えて人の命を簡単に扱うようになっていく……そんな背景と過程がすごくリアルで、はまってしまった。
更にこの後編は、月とLとの頭脳戦が見応えがある。お互い先の先を見越した化かし合いで、息もつけない
藤原竜也は、可愛い顔立ちなのにこういう少し狂った感じの役がよく似合うのはどうしてなんだろう。華があってすさまじい迫力もある。
だけどこの映画に限っては、松山ケンイチが主人公を食ってしまったと思う。頭が切れて鋭くて冷静なのに、不健康な顔色、丸まった背中、常に甘い物をかじる習癖、物を持つときは親指と人差し指、妙な文節で区切るしゃべり方。不気味なのを通り越して見惚れてしまった
そういう人気が出たからなのだろうか、続編「L change the WorLd」が作られたのは。
こちらはDEATH NOTEとは離れた話なのだが、正直、細菌の感染というネタはもう見飽きたというか、またこれか……という感じ。現在公開中の「感染列島」、2007年の「アンフェア the movie」。続きすぎ。
そういうわけで、ストーリーはともかくとして、見所はやっぱり松山くんのL。この直後くらいに主演した「セクシーボイスアンドロボ」というドラマの純粋なロボットオタクくんと同一人物とはとても思えなかった……。こういう変幻自在な役者さんは大好き
ただ、この「DEATH NOTE」シリーズ、やっぱり前編が一番面白かったと思う。それを省いちゃもったいないです、日テレさん