久々にお家で録画観賞~。
二人の子を育てるため、シングルマザーのジョージーは割のいい鉱山で働くことを選ぶ。しかし、閉山や仕事がなくなることを恐れる男達には女性鉱員が邪魔。耐え難いセクハラを受け続けたジョージーは、立ち上がり、訴訟を起こすが……(2006年 シャーリーズ・セロン、フランシス・マクドーマンド他)
1988年の、実際の世界初のセクハラ訴訟を元にした物語。
確かにこの年代は「セクハラ」という言葉が出だした頃だと記憶している。今では「結婚しないの?」のセリフや水着のポスターを貼ること等も時にセクハラにあたるらしいが、当時は大体の女性が傷つきながらも我慢していたように思う。
ただ、この映画で出てくるセクハラは並大抵ではない。鉱山という男の力仕事がメインな職場では、いつどこで暴力を受けるかわからないという恐怖。卑猥な暴言や侮辱的な落書きなど日常茶飯事。トイレすら我慢しろと強要される。
そんな現状を何とかしようと主人公は立ち上がるが、嫌がらせはひどくなり、仕事を失いたくない他の女子鉱員達からも敬遠され、孤立。裁判では自らの思い出したくない私生活まで暴き出され(ここにもセクハラ……アカハラ? が絡むところが巧い)、ボロボロになる このリアリティは強烈だ。
今でいうと、さしずめ内部告発なども同じようなことになるのではと想像するのだけれど。とにかく人が働く場では、必ず似たような問題が起きるのだろうと実感した。
それでも、現在「セクハラ」という言葉を知らない人はいないだろうくらい認知度が高いことを思えば、この映画の結末は明るいものだとわかる
厳しくつらい裁判をみんなで闘っていこうというラストシーン。思わずこみ上げてくるものがあった
シャーリーズ・セロンが熱演。
そして、個人的には友人役のショーン・ビーンが注目でした。
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