ため込んでいた録画2本、おうちで鑑賞です。
「ピノッキオ」(2002)はご存知のイタリア童話。
丸太から掘り出された操り人形のピノッキオは、勉強や努力が嫌いでうまい話に騙され、ジェペットじいさんを悲しませる。だが妖精の助けや友達や父親への思いから成長し、本当の子供に生まれ変わることができる……という話。
主演、監督は「ライフ・イズ・ビューティフル」(1998)のロベルト・ベニーニ。いや~、「子供」という設定なのに、彼が主演とはビックリ。風貌や年齢は小日向さん?という感じのオジサマ(56歳)だもの。
でも、舞台だとかなり無理のある年齢も演じるようだし、実際その動きとかセリフとかもそんな感じかな~と思い(舞台には詳しくないので、あくまで想像)、見ているうちに特に気にならなくなった
BSだったのに吹き替えかあ、とガッカリしていた。ところがどっこい、オジサマが子供を演じているけどそう違和感はないよ、という声の付け方がうまい。誰なんだろうとチェックしたら……ユースケ・サンタマリア。
わざとらしく子供っぽくするでもなく、淡々としながらもどこかあどけなさを残し、かつズルをしようとする感じが出ていて、感心した。ユースケさん、声優もうまいのね。
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(1997)は、今公開中の「ヘブンズ・ドア」のオリジナル。
病気で死期の迫ったふたりの男が海を見たいが為に車を盗み、それに大金が積んであったことからトラブルに巻き込まれつつ、人生最後の冒険に……というドイツ映画。「ヘブンズ・ドア」はその男二人が、青年と少女(長瀬智也と福田麻由子)になっている。
ドイツの俳優さんは全く知らないのだが、主役の二人がとっても魅力的 死期が迫っているから盗みでも銀行強盗でも何でもやっちゃおうというちょっと悪いヤツ、マーチン。それでも理性があってたがが外れない、でも処方薬が切れて苦しむマーチンのためになら薬屋で強盗をしちゃうルディ。
ハリウッドとは少しトーンが違って、クールというか、ニヒルというか。お間抜けなギャングも、どこかとぼけた警察も新鮮でクスリと笑えた 仰々しくないあっさりとした最期が却って泣けた
これが日本でリメイクされてどうなったのか? ちょっと怖くて、観てません(^^;)
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