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「秘密」……ラストが惜しまれる

2009-03-02 17:52:03 | 映画タ~ハ行

「おくりびと」の滝田監督作品として、28日に「秘密」(東野圭吾原作)が放映されていた。東野ファンとしては、原作の小説は大好きだった

スキーバスの事故により、妻は死に娘は生き残った。が、娘の中身は妻という現象が起きる。娘として人生をやり直そうと頑張る妻に、置いてきぼりの感を持った夫は、格好悪いと知りつつ彼女を監視し束縛するようになる……(1999)

途中までは、小林薫の切ない格好悪さがとても丁寧に出ていて、妻とのどうしようもないすれ違いの哀しさがあわれでよかった

あ~んな役で伊藤英明が…… ちょっと前の映画を観るとそんな楽しみがあったりも

でも、ラストだけはどうにも納得がいきません 原作ファンとして。

前に観た時も同じ感想だったが、二度目に観たら違うかと思ったけど……やはりダメでした

妻が時間をかけてきめ細やかに演技を積み重ねて守ろうとした「秘密」。それは夫が自分を娘として解放してくれたという愛情に対する答えだったはず。だから、どんなことがあっても彼女が真相を認めるはずがないのだ。だからこそ「秘密」なんでしょう??

なのに、映画のラストはあまりにつまらないことでばれてしまい、しかもそれを肯定する仕草を見せる。それって、あってはならない脚色だと思うのだけれど

原作の東野さんも、大学の教授役で出演されていましたが……あれでいいんでしょうか。映画になった時点で、別物と割り切ってらっしゃるのでしょうか……


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