筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ

ロッテ戦を中心に、野球を好き勝手な視点から見るブログ

日本シリーズ総括

2008-11-11 18:56:39 | 野球

とても見応えがあってクギ付けとなった日本シリーズ。全7戦を、この期間中は西武応援団と化していた勝手な視点で振り返ります。

第一戦
11/1(土)巨人 1 - 2 西武 (東京ドーム)

表情を変えないクールな涌井くんの2安打ピッチングがすごかった 巨人の打撃って言われるほどすごくないじゃん、と錯覚してしまうほどの投球だった。

個人的に一番注目していた中島くんが決勝ホームランを打ち、気分が盛り上がる

 

第二戦
11/2(日) 巨人 3 - 2 西武 (東京ドーム)

中島が勝ち越しホームランを打つも、伏兵亀井が同点打と西武の勢いを止めるファインプレー。

西村、越智と、絶対に打てなさそうな中継ぎ陣にいやな予感が。大詰め、「ラミレス、サヨナラ~!!」のアナウンサーの雄叫びが出た瞬間、テレビを消す

 

第三戦
11/4(火) 西武 4 - 6 巨人 (西武ドーム)

鈴木の足、守備、意外な長打に引っかき回され、西武は途中まで0行進で鬱憤がたまる

チャンネルを替えようとしたとき、ヒットと盗塁の片岡ヤスくんが栗山のヒットで三進、中島のタイムリーで西武の形ができる。そしておかわり中村くんに待望のホームランが2本も。胸がすく思い

ところが審判の2度の怪しげなジャッジで水を差され、惜しくも敗れたが、翌日に続きそうな勢いは感じた。

 

第四戦
11/5(水) 西武 5 - 0 巨人 (西武ドーム)

何と言っても岸くんのピッチングにつきる。あの細くて女の子みたいな頼りなげな彼が、汗もかかないような顔をしてつらっと投げ切った。

個人的な見所は、中島のデッドボール騒ぎ。睨み合ったらグライシンガーの方が強そうに見えたが、これに臆したか、グライシンガーはそのあと中村のHRを食らうハメになった。

中島くん、クリッとした目と色白な感じで、怒ることなんかあるんだろうか、と思わせる穏やかそうな外見。が、なかなかどうして、さすがに若獅子達のリーダー的存在に成長したと言われるだけの強さがあるのだと納得。

 

第五戦
11/6(木) 西武 3 - 7 巨人 (西武ドーム)

お気に入りの中島くんがケガ!? そしてキャッチャー細川も……。愕然とする中、更に追い打ちのように第一戦であれほどのピッチングを見せた涌井がつかまる。それも下位打線に。悪夢のようだった

が、それはパリーグ主催試合のDH制に、ケガで守備の出来ない阿部シンノスケがうまいことはまったから。王手をかけられたが、DHのない東京ドームなら大丈夫だろう……と信じる。

 

第六戦
11/8(土) 巨人 1 - 4 西武 (東京ドーム)

ここまであんまり名前と顔が一致していなかった平尾さん。こんなに打つ選手だったんだ、とビックリ

さらにあのか弱そうな体型の岸くんがこれほどタフに投げられるとは、と二度ビックリ。中二日で完封とロングリリーフで2勝なんて。しかも防御率0

西武は打撃だけのチームじゃないというのを思い知る。これで西武の逆王手。

 

第七戦
11/9(日) 巨人 2 - 3 西武 (東京ドーム)

西武は2点のリードを許したまま、5回まで進む。ボカチカのHRで1点返すもそのまま8回まで1点差は変わらずジリジリ。が、ここからが真骨頂。西武というチーム、打撃だけでも投手力だけでもなかった。

片岡ヤスくんがデッドボールで小躍りした意味。その後、どうしてこんな局面で成功できるんだろう、という勇気ある盗塁。送りバントで三塁へ進んだ後、ボテボテの内野ゴロなのにホームに突っ込んでセーフ 「何走ってるの!!」と驚いて声を上げてしまったが、すごい足だ。

単に足が速いというだけじゃなく、判断の良さ、投手や捕手との駆け引きの巧さを持っているのだろう。ヤスくんはこのシリーズ、その守備の良さでも何度か試合の流れを変えている。陰のMVPかも知れない

これにこのシリーズ、ラッキーボーイ的な存在の平尾のタイムリーが続き、決勝点となる。

1点のリードしかないまま小笠原やラミレスに回り、最後まで予断を許さなかったが、グラマンがキッチリと締め、西武が4年ぶり13回目の日本一となった

 

☆最高殊勲選手(MVP) 岸孝之(西武)
☆敢闘選手 ラミレス(巨人)
☆優秀選手 平尾博嗣(西武)、中島裕之(西武)、鈴木尚広(巨人)

 

本当に毎試合毎試合、流れがあっちに行ったかと思えばこっちに戻り、「絶対に負けないんだ」というお互いの意地を感じた7戦。

重量打線もいいピッチャーの前ではそうそう打てない。そしていいバッターはそんな中でもここぞというときに打つ。走る。守る。

そんな野球の面白さを存分に見せてくれた日本シリーズでした


西武、日本一!

2008-11-09 23:20:59 | 野球

あ~、疲れた。終わった途端、グッタリ

それほどに今年の日本シリーズは緊迫し、どっちに転がるのか全くわからなくて目が離せなかった。野球って面白いな、と再認識させてもらえた。

どちらもHRが売りのチームだったので、始まる前は、正直、打ち合いの大味なシリーズを予想していた

それがフタを開けてみたら、お互い投手力もすごい。走塁も強力。いい守備も多い。 毎日見るのが楽しみだった。終わってしまって寂しい…けど、これでやっと平穏な気持ちに戻れるかも。

まだアジアシリーズもあるけれど、取り敢えず、選手のみなさんはケガや疲労、充分養生してほしいと思います。お疲れ様でした!


平尾と岸で、西武タイに持ち込む

2008-11-08 23:15:49 | 野球
日本シリーズ第六戦。

西武が、全4得点をたたき出した平尾と、ピシャリと追撃を断った岸の好リリーフで、対戦成績を3勝3敗とした。

やっぱり日本シリーズはこうでないと。こんな風に伯仲した総力戦でないと日本一を決める試合って感じがしない。

あとはデーゲームでないのが違和感なのだけど、今はドームの時代だし。

明日でいよいよ決着(延長の末引き分けたら?という疑問はあるにせよ)。

見逃せない最終戦です!


阿部のDHで、巨人王手

2008-11-07 09:27:13 | 野球

日本シリーズ第五戦。ここぞというところで慎之助が打ち、巨人が日本一まであと1勝とした。

このシリーズブレーキのスンヨプをスタメンから外し、調子がイマイチの上原を3回で代え、更に普段はパリーグにしかないDHに慎之助を使えて大当たり。そして若手がつるべ打ち。原監督の采配は、チームが活性化するようだ。

何と言ってもラミちゃんが、あのデッカイ体してシングルっぽい当たりを2塁打にしてしまう走りをする。これに刺激されて慎之助が打ったというが、こういう気迫でチームを引っ張るのはやっぱり生え抜きの中堅にやってほしかった。それこそ慎之助。由伸。二岡。この大事なときにケガで脱落、あるいは半出場というのは残念な限り。

対する西武も、リーダー的な2人のケガが心配。中島と細川。今一番見たい選手をあげろと言われたら、中島なんだけどな…… 涌井もあんなに打たれるなんて、ビックリだった。

土曜日から東京ドームで頂上決戦。今度はDHもないから慎之助は代打でしか使えないし、西武のラインナップも気になるところ。できれば西武にタイに戻してもらい、7戦フルに見たいです。


おかわりくんと岸で、2勝2敗

2008-11-06 00:06:55 | 野球

日本シリーズ第四戦。

西武が中村の2本の2ランと、岸の完封で対戦成績をタイとした。

おかわりくんの、そのニックネーム通りのHRが試合を決めたのだが、その陰には中島あり。

デッドボールで火のように怒り、あわや乱闘という中、グライシンガーに何やら喚きながら出塁。普段は淡々として見えるあの優しそうな顔で、一体何を叫んでたんだろ。興味あるなぁ~。

とにかくその気迫に触発されて中村が打ったように見えた。2本目のHRも、中島がバットを折りながらの内野安打で塁にいた2ランだったからこそ、与えたダメージが大きかったんじゃないかな。

もちろん、5点もらっても相手に1点もやらなかった岸の素晴らしさは言わずもがな。

このシリーズ、打撃戦になるかと思いきや、実は投手戦の色が濃くない?  明日も涌井VS上原なら、そうなるよね。見る方も気合いが入るな~