エマーソン・レイク&パウエル Emerson Lake & Powell
【歌・演奏】
エマーソン・レイク&パウエル/Emerson Lake & Powell
【リリース】
1986年6月2日
【録 音】
1985年~1986年
メイスン・ルージュ(イングランド ロンドン)
フリートウッド・モバイル(イングランド サセックス州)
【プロデューサー】
トニー・タヴァナー/Tony Taverner
グレッグ・レイク/Greg Lake
【エンジニア】
トニー・タヴァナー/Tony Taverner
【レーベル】
ポリドール/Polydor Records
【収 録 曲】(☆=シングル④⑦)
side : A
① ザ・スコアー 9:10
The Score(words : Greg Lake music : Keith Emerson)
② ラーニング・トゥ・フライ 3:52
Learning to Fly(words : Greg Lake music : Keith Emerson)
③ ザ・ミラクル 7:02
The Miracle(words : Greg Lake music : Keith Emerson)
side : B
☆④ タッチ・アンド・ゴー 3:35
Touch and Go(words : Greg Lake music : Keith Emerson)(traditional English folk song「Lovely Joan」 adaptation : Keith Emerson)
※1986年6月9日リリース 1986年週間シングル・チャート US60位
⑤ ラヴ・ブラインド 3:08
Love Blind(words : Greg Lake music : Keith Emerson)
⑥ ステップ・アサイド 3:42
Step Aside(words : Greg Lake music : Keith Emerson)
☆⑦ レイ・ダウン・ユア・ガンズ 4:20
Lay Down Your Guns(words : Greg Lake & Steve Gould music : Keith Emerson)
※1986年8月25日リリース(US)
⑧ 火星-戦争をもたらすもの 7:53
Mars, the Bringer of War(music : Gustav Holst adaptation : Emerson Lake & Powell)
【録音メンバー】
◆エマーソン・レイク&パウエル
キース・エマーソン/Keith Emerson(Keyboards)
グレッグ・レイク/Greg Lake(bass, guitars, vocals, production)
コージー・パウエル/Cozy Powell(drums, percussions)
【チャート】
1986年週間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)23位 イギリス35位 日本19位 オーストラリア87位
【メ モ】
・エマーソン・レイク&パウエルのファースト・アルバム。バンド唯一のスタジオ・アルバムである。
・アルバムからのファースト・シングル④「タッチ・アンド・ゴー」は、1986年7月19日付のビルボードで最高60位を記録した。この曲のメインのシンセサイザー・パートは、イギリスのフォーク・ソング「ラヴリー・ジョーン」をベースにしている。
・⑧「火星-戦争をもたらすもの」は、イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストの組曲「惑星」の「火星-戦争をもたらすもの」を改作したものである。なおこのホルストの「火星」は、グレッグ・レイクがキング・クリムゾン時代の最期に参加したアルバム「ポセイドンのめざめ」に収録されている「デヴィルズ・トライアングル」でも使われている。
エマーソン・レイク&パウエル Emerson Lake & Powell
【活動期間】
1985年~1986年
【メンバー】
キース・エマーソン/Keith Emerson(Keyboards)
グレッグ・レイク/Lake(bass, guitars, vocals)
コージー・パウエル/Powell(drums, percussions)
【バンドの歴史】
1970年代に世界的な人気バンドとして活躍したエマーソン・レイク&パーマー(EL&P)は、1979年に活動を停止し、1980年2月に解散した。
解散後、キース・エマーソンとグレッグ・レイクはソロ活動を開始。カール・パーマーは自己のバンド「PM」を結成してアルバムを1枚発表したのち、「エイジア」の結成に参加する。
1984年、エマーソンのソロ・プロジェクトに対して、セールス面を考慮したレーベル側がEL&Pの再結成を提案した。これを受けてエマーソンとレイクはEL&P再結成について話し合うようになり、レイクは再結成に同意する。しかし、当時のパーマーはエイジアでの成功を手にしており、エイジアとしての活動に集中したいという意思が固く、エイジアに対する契約上の義務もあって、EL&Pの再結成は実現しなかった。
このため同じく「P」の頭文字を持つサイモン・フィリップスに声をかけたが、フィリップスも多くのセッションを抱えていたため、加入には至らなかった。ほかにもイアン・ペイスにオファーを送ったが、ペイスはディープ・パープルの再結成に参加した直後であり、それには応えられなかった。最終的に正式に加入したのは、1970年代からエマーソンと親しく交流していたコージー・パウエルであった。
こうして1985年に「エマーソン・レイク&パウエル」の布陣が整い、同年終盤にはアルバムの制作を開始するのである。
エマーソンはこのバンドを「EL&Pの再結成」と公言していたが、パーマーはそれには同意せず、エマーソン・レイク&パーマー以外のバンドが「ELP」または「EL&P」という省略名とELPのロゴを使用することの禁止を求める訴訟を起こした。裁判はパーマーが勝訴し、新たなバンドは「エマーソン・レイク&パウエル」と名乗ることが認められた。しかし同時に、エマーソン・レイク&パウエルのことを「ELP」または「EL&P」と呼ぶことはできなくなった。ただし、エマーソン・レイク&パウエルは、ライヴではエマーソン・レイク&パーマーの作品も演奏している。
1986年7月、ファースト・アルバム「エマーソン・レイク&パウエル」がリリースされ、ビルボード最高23位のスマッシュ・ヒットを記録した。
同年8月15日から11月2日まではアメリカ・ツアーを行ったが、ツアーに対しては賛否両論が起こり、バンドはマネージメントを解雇した。ツアーを終えたのちにパウエルが脱退したため、エマーソン・レイク&パウエルは解散した。
その後パーマーがエイジアから脱退したことにより、は再び「エマーソン・レイク&パーマー」の再結成の計画が持ち上がったが、間もなくレイクが離脱したため、エマーソンとパーマーはロバート・ベリー(bass, guitar)を加えて「3(スリー)」を結成する。
パウエルは1988年にブラック・サバスに加入。
オリジナル・メンバーによるエマーソン・レイク&パーマー再結成は、1991年まで時を待つことになる。
【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーション・アルバム)
<アルバム>
1986年 エマーソン・レイク&パウエル/Emerson Lake & Powell
★2003年 ザ・スプロケット・セッションズ/The Sprocket Sessions
☆2010年 ライヴ・イン・コンサート/Live in Concert
★2012年 Live in Concert & More ※2CD combining「The Sprocket Sessions」&「Live in Concert」
★2024年 The Complete Collection ※3CD combining「Emerson Lake & Powell」,「The Sprocket Sessions」&「Live in Concert」
<シングル>
1986年 Touch and Go(US60位)
1986年 Lay Down Your Guns
【メンバー変遷】
#1 1985~1986
キース・エマーソン(Keyboards) ex. Emerson Lake & Palmer →3
グレッグ・レイク(bass, guitars, vocals) ex. Asia →Emerson Lake & Palmer
コージー・パウエル(drums, percussions) ex. Whitesnake →Black Sabbath
フロム・ハンブル・オレンジ From Humble Orange
【歌・演奏】
ジンジャー・ベイカー & バンド/Ginger Baker & Band
【リリース】
1982年
【録 音】
Idea Recording(イタリア共和国ロンバルディ州ミラノ)
【プロデューサー】
スティーヴ・ジェームス/Steve James
【エンジニア】
スティーヴ・ジェームス/Steve James
ピノ・ヴィカリPino Vicari
【レーベル】
CGD/CGD (Compagnia Generale Del Disco)
【収 録 曲】
side:A
① The Eleventh Hour 3:14
(words & music : Ginger Baker)
② Too Many Apples 3:33
(words & music : Douglas Brockie)
③ It 3:03
(words & music : Ginger Baker)
④ Under the Sun 4:37
(words & music : Douglas Brockie)
⑤ On the Road to Grandma's House 3:40
(words & music : Ginger Baker)
side:B
⑥ The Land of Mordor 5:08
(words : John Tolkien music : Ginger Baker)
⑦ This Planet 3:26
(words & music : Douglas Brockie)
⑧ Sore Head in the Morning Blues 5:43
(words : Ginger Baker music : Douglas Brockie, Karl Hill)
⑨ Wasting Time 3:10
(words & music : Ginger Baker)
⑩ Lament 0:17
【録音メンバー】
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(drums, percussions, keyboards, vocals)
ダグラス・ブロッキー/Douglas Brockie(guitars, lead-vocals)
カール・ヒル/Karl Hill(bass, vocals)
クリス・ジェント/Chris Gent(tenor-sax)
【チャート】
1982年週間アルバム・チャート 圏外
【メ モ】
ジンジャー・ベイカーのソロ・アルバムである。名義は「ジンジャー・ベイカー&バンド」。
ブルージーなロック・アルバムである。
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ホーシス・アンド・トゥリーズ Horses & Trees
【歌・演奏】
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker
【リリース】
1986年1月6日
【録 音】
1985年9月~11月
クアド・スタジオ/Quad Recording Studio(アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市)
パワー・ステーション/Power Station(アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市)
エヴァーグリーン・スタジオ/Evergreen Studio(アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市)
【プロデューサー】
ビル・ラズウェル/Bill Laswell
【エンジニア】
ロブ・スティーヴンス/Rob Stevens(Evergreen Studio)
ジェイソン・コーサロ/Jason Corsaro(Power Station)
ロバート・ムッソ/Robert Musso(Quad Studio)
【レーベル】
セルロイド・レコード/Celluloid Records
【収 録 曲】
side:A
① インターロック 4:55
Interlock(Bill Laswell, Daniel Ponce, Nicky Skopelitis, Foday Musa Suso)
② ダスト・トゥ・ダスト 5:29
Dust to Dust(Bill Laswell)
③ サトウ 5:20
Satou(Bill Laswell, Foday Musa Suso, Aïyb Dieng)
side:B
④ アンカット 6:48
Uncut(Bill Laswell, Daniel Ponce, Nicky Skopelitis, Foday Musa Suso, Ginger Baker)
⑤ マウンテン・タイム 6:04
Mountain Time(Ginger Baker, Aïyb Dieng)
⑥ マクタ 5:34
Makuta(Ginger Baker, Aïyb Dieng, Bill Laswell, Foday Musa Suso)
【録音メンバー】
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(drums)
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アイーヴ・ディエン/Aïyb Dieng(talking-drum①③④⑤⑥, bells①③④⑥)
フォデイ・ムサ・スソ/Foday Musa Suso(dousongonni [harp] ①④, kalimba③⑥, nyanyer③⑥)
ダニエル・ポンセ/Daniel Ponce(bata①②④, bells①③④⑤)
ナナ・ヴァスコンセロス/Naná Vasconcelo(berimbau③⑥, cuica③⑥, shaker③⑥, voice③⑥)
ニッキー・スコペリティス/Nicky Skopelitis(12strings-guitar①②④⑥, 6strings-guitar①)
ビル・ラズウェル/Bill Laswell(bass①②④, 6strings-bass②, slide-guitar②)
バーニー・ウォーレル/Bernie Worrell(organ①②④)
ロバート・ムッソ/Robert Musso(organ⑥)
ラクシュミナラヤナ・シャンカール/Lakshminarayana Shankar(violin①②④)
グランドミキサー D.ST/Grandmixer D.ST(turntable③)
【チャート】
1986年週間アルバム・チャート 圏外
【メ モ】
・ジンジャー・ベイカーのソロ・アルバム。
ベイカーとビル・ラズウェルのコラボレーション的性格を持つボーダーレス・アルバムで、全曲インストゥルメンタルである。
録音に参加しているのは、おもにラズウェルと繋がりのあるミュージシャンである。
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アフリカン・フォース African Force
【歌・演奏】
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker
【リリース】
1987年
【録 音】
Jazzhaus Cologne(percussions & drums, Live recorded ドイツ連邦共和国ケルン市)
Burberg Studio(other instruments ドイツ連邦共和国イゼルローン市)
【プロデューサー】
ヤン・カズダ/Jan Kazda
【エンジニア】
Ansgar Ballhorn(Jazzhaus Cologne)
【レーベル】
ITM Records
【収 録 曲】
side:A
① ブレイン・ダメージ 4:49
Brain Damage(Jan Kazda & Ginger Baker)
② ソコト 5:03
Sokoto(Jan Kazda & Ginger Baker)
③ アンソウマニア 6:03
Ansoumania(Jan Kazda & Ginger Baker)
side:B
④ アドア 6:17
Adoa(Jan Kazda & Ginger Baker)
⑤ アフリカン・フォース 12:43
African Force(Jan Kazda & Ginger Baker)
【録音メンバー】
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(drums)
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Wolfgang Schmidtke(soprano-sax, tenor-sax)
Ludwig Gotz(trombone)
Jan Kazda(bass, guitar, keyboards)
Francis Mensah(percussions)
Ampofo(percussions, voice①②③④)
Ansou Mana Bangoura(percussions, voice①②③④)
J. C. Commodore(percussions, voice①②③④)
【チャート】
1987年週間アルバム・チャート 圏外
【メ モ】
ジンジャー・ベイカーのソロ・アルバム。
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ノー・マテリアル No Material
【歌・演奏】
ノー・マテリアル/No Material
【リリース】
1989年
【録 音】
1987年3月28日 ミューレ・フンツィケン/Muhle Hunziken(スイス連邦ベルン州ルビゲン/Rubigen, Switzerland)
【レーベル】
ITM Records
【収 録 曲】
side:A
① Dishy Billy 11:39
(Ginger Baker)
② Skin the Pizzle 15:32
(Sonny Sharrock)
③ Oil of Tongue 10:29
(Nicky Skopelitis)
④ One in the Bush is Worth Two in the Hand 16:39
(Peter Brötzmann)
【録音メンバー】
<ノー・マテリアル>
ペーター・ブロッツマン/Peter Brötzmann(sax)
ソニー・シャーロック/Sonny Sharrock(electric-guitar)
ニッキー・スコペリティス/Nicky Skopelitis(electric-guitar)
ヤン・カズダ/Jan Kazda(bass)
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(drums)
【チャート】
1989年週間アルバム・チャート 圏外
【メ モ】
・ジンジャー・ベイカー、ソニー・シャーロック、ニッキー・スコペリティス、ペーター・ブロッツマン、ヤン・カズダが組んだ「ノー・マテリアル」のライヴ・アルバムである。1987年3月28日にスイスのルビゲンにあるミューレ・フンツィケンで行われたライヴを収録している。
ノー・マテリアルは1987年に解散するまで一週間に3回のコンサートを行った短命のグループである。ビル・ラズウェルの「マテリアル」「ラスト・イグジット」、ジンジャー・ベイカーの「アフリカン・フォース」、ドイツのバンド「ダス・フェルド」のメンバーが集結したフリー・ジャズ・グループである。バンド名は、メンバーが完全即興のコンサートを行ったという事実に由来したものである。