ストレンジ・ブリュー Strange Brew
【活動期間】
1975年
【メンバー】
クレム・クレムソン/Clem Clempson(guitar,vocals)
グレッグ・リドリー/Greg Ridley(bass, vocals)
コージー・パウエル/Cozy Powell(drums)
【バンドの歴史】
1975年春のハンブル・パイ解散後に、クレム・クレムソンとグレッグ・リドリーがコージー・パウエルを誘って結成した新たなバンドが、ストレンジ・ブリューである。
クレムソンは1960年代後半に「ベイカールー」を率いていたが、パウエルは1969年秋のごく短期間、その「ベイカールー」のメンバーだったことがある。
3人とも「クリーム」をリスペクトしていたところから、バンドはその影響を受けたギター・トリオを目指していた。
バンド名はクリームのレパートリーから付けられた。これはクレムソンとリドリーが1975年6月に受けた取材中(パウエルはカー・レースに参加するため欠席していた)に考えたものである。
ところがリハーサルが始まった矢先、クレムソンが手首に大けがを負ってしまった。このためバンドは活動の停止を余儀なくされ、そのまま解散することになったのである。
解散後、パウエルは1975年にリッチー・ブラックモア率いるレインボーのオーディションを受けて採用され、その後第2期レインボーを支えた。
クレムソンはそのブラックモアの後任を探していたディープ・パープルのオーディションを受けたが採用されず、同年7月にスティーヴ・マリオット・オール・スターズに加入。
リドリーも1975年8月にスティーヴ・マリオット・オール・スターズに参加し、再びクレムソンとバンド・メイトになった。
【ディスコグラフィ】
レコード制作なし
【メンバー変遷】
#1 1975
クレム・クレムソン(guitar, vocal)ex.ハンブル・パイ →スティーヴ・マリオット・オール・スターズ
グレッグ・リドリー(bass, vocal)ex.ハンブル・パイ →スティーヴ・マリオット・オール・スターズ
コージー・パウエル(drums)ex.コージー・パウエルズ・ハマー →レインボー
ストリート・ラッツ Street Rats
【歌・演奏】
ハンブル・パイ/Humble Pie
【リリース】
1975年2月
【録 音】
1975年1月
オリンピック・スタジオ(イングランド ロンドン)
クリア・サウンズ・サウンド(イングランド エセックス州)
【プロデューサー】
アンドリュー・ルーグ・オールダム/Andrew Loog Oldham
スティーヴ・マリオット/Steve Marriott
【エンジニア】
アラン・オダフィ/Alan O'Duffy
ジョン・ハミル/John Hamill
スティーヴ・マリオット/Steve Marriott
【レーベル】
A&M レコード/A&M Records
【収 録 曲】(☆=シングル②)
side:A
① ストリート・ラッツ 2:51
Street Rats(Steve Marriott)
☆② ロックンロール・ミュージック 2:57
Rock and Roll Music(Chuck Berry)
※1975年リリース US105位
③ 恋を抱きしめよう 3:21
We Can Work It Out(John Lennon, Paul McCartney)
④ スコアド・アウト 2:46
Scored Out(Steve Marriott, Clem Clempson)
⑤ ロード・ホグ 3:09
Road Hog(Steve Marriott)
⑥ レイン 4:02
Rain(John Lennon, Paul McCartney)
side:B
⑦ ゼア・ティス 3:06
There 'Tis(Steve Marriott, Clem Clempson)
⑧ ラヴメイカー 5:37
Let me Be Your Lovemaker(Clarence Reid, Willie Clarke, Betty Wright)
⑨ カントリーマン・ストンプ 2:20
Countryman Stomp(Clem Clempson, Greg Ridley, Tim Hinkley)
⑩ ドライヴ・マイ・カー 3:42
Drive My Car(John Lennon, Paul McCartney)
⑪ クイーンズ・アンド・ナンズ 3:05
Queens and Nuns(Humble Pie)
【録音メンバー】
◆ハンブル・パイ
スティーヴ・マリオット/Steve Marriott(guitar, keyboards, harmonica, lead-vocals①③④⑤⑥⑦⑪)
クレム・クレムソン/Dave "Clem" Clempson(guitars)
グレッグ・リドリー/Greg Ridley(bass, backing-vocals, lead-vocals②⑥⑧⑨⑩)
ジェリー・シャーリー/Jerry Shirley(drums②~⑪)
◆ゲスト・ミュージシャン
メル・コリンズ/Mel Collins(sax)
イアン・ウォーレス/Ian Wallace(drums①)
ティム・ヒンクリー/Tim Hinkley(keyboards)
【チャート】
1975年週間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)100位 イギリス 圏外 カナダ98位
【メ モ】
・ハンブル・パイの8作目のスタジオ・アルバム。ハンブル・パイは、この作品をリリースしたのち、解散する。
・①「ストリート・ラッツ」は、スティーヴ・マリオットが自分のソロ・アルバムに収録するつもりで録音した曲である。イアン・ウォーレスやティム・ヒンクリーが参加している。
・アルバムの録音場所は、オリンピック・スタジオと、マリオットの自宅スタジオであるクリア・サウンズ・サウンド。
・ビートルズの曲を3曲(③⑥⑩)カヴァーしている。⑥「レイン」のリード・ヴォーカルは、マリオットとグレッグ・リドリーが分け合っている。なお②「ロックンロール・ミュージック」はチャック・ベリーの作品だが、ビートルズもカヴァーしている。
・アメリカでは8週にわたってビルボード200入りし、1975年5月24日付で記録した100位が最高位であった。