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ナチュラル・ガス

2024-10-24 09:55:18 | band

ナチュラル・ガス Natural Gas


【活動期間】
  1975年~1976年

【メンバー】
  ジョーイ・モランド/Joey Molland(guitar, vocals)
  レス・ニコル/Les Nichol(guitar, vocals)
  ピーター・ウッド/Peter Wood(Keyboards)
  マーク・クラーク/Mark Clarke(bass, vocals)
  ジェリー・シャーリー/Jerry Shirley(drums)


【バンドの歴史】
 1974年末にバッドフィンガーを離脱したジョーイ・モランド(guitar, vocals)、1975年に解散したハンブル・パイのジェリー・シャーリー(drums)、1974年に解散したテンペストマーク・クラーク(bass)、元サザーランド・ブラザーズ&クイーヴァーで,、アル・スチュワートのサポートも務めていたピーター・ウッド(keyboard)の4人が、新たにバンドを結成するべく1975年に集結。シャーリーの発案でバンド名を「ナチュラル・ガス」とし、活動を開始する。
 モランドが在籍していたバッドフィンガーがアップル・レコードに所属していたことから、結成当初はアップルのスタッフだったマル・エヴァンスがプロデュースを担当していたが、ナチュラル・ガスがプライヴェート・ストックと契約すると、レーベルの意向によってフェリックス・パパラルディがプロデューサーに迎えられた。

 新たなスーパー・グループの誕生として話題となったナチュラル・ガスは、こうして1976年にファースト・アルバム「ナチュラル・ガス」を発表する。申し分のないキャリアを持つ4人が制作したこの作品は、メロディーを大事にした良質のハード・ポップ・アルバムだったが、期待に反してセールスは振るわなかった。
 アルバム発表後、ハンブル・パイ時代にシャーリーとバンドメイトだったピーター・フランプトンの全米ツアーにフロント・アクトとして参加。フランプトンは当時日の出の勢いだったこともあり、ツアーは成功裡に終わったが、その後ポップ志向のモランドとハードなサウンドを志向する他の3人の間に音楽的な見解の相違が生じたことに加え、バンドはロサンゼルスに戻りたいモランドとニューヨークに残りたい他の3人に分かれてしまい、モランドは脱退する。1976年末に後任としてレス・ニコルが加入したが、バンドは間もなく解散した。

 解散後、モランドは1979年にトム・エヴァンスとともに「バッドフィンガー」名義でアルバム「エアウェイヴス」を発表。
 クラークは1977年5月に「レインボー」へ加入。
 シャーリーは、ウッド、ニコルとともに結成した「マグネット」を経てハンブル・パイの再結成に参加。
 ウッドは「マグネット」を経てジェス・ローデンと「リヴィッツ」を結成した。なおウッドがアル・スチュワートと共作した「イヤー・オブ・ザ・キャット」は、1976年に全米8位の大ヒットを記録している。


【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム)
  1976年 ナチュラル・ガス/Natural Gas
 ☆2018年 Live from the Vault ※録音1976年8月17日

【メンバー変遷】
#1 1975~1976
    ジョーイ・モランド(guitar, vocals) ex. Badfinger →Badfinger
    ピーター・ウッド(Keyboards) ex. Southerland Brothers & Quiver
    マーク・クラーク(bass, vocals) ex. Tempest
    ジェリー・シャーリー(drums) ex. Humble Pie

#2 1976
    レス・ニコル(guitar, vocals) ex. Leo Sayer →Magnet
    ピーター・ウッド(Keyboards) →Magnet
    マーク・クラーク(bass, vocals)→Rainbow
    ジェリー・シャーリー(drums)→Magnet

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