いやー、見捨てずにご覧頂いている皆様、ホントにありがとうございます。おかげさまで仕事にも慣れてきまして、約1年ぶりに釣りのフィールドへ帰って参りました。
んでは、早速ご報告!
2011年6月20日(月)岩手県のとあるリザーバーへと行って参りました。仮に「エリアA」とさせていただきます。このダム湖は山上のリザーバーで、水色はクリアで薄いメロンウォーター系、けっこう古くからバスは生息しているようです。天気はドピーカン、岸際の水温は21度でした。
今回は久しくやっていなかった「釣り」のリハビリとベイトタックルの左手キャスト・右巻きの修行、さらには日光浴(実はメインは日光浴だったりする)を兼ねて、タックルは「スミス バトラックスタイガー611UML+リョービ バリウス200+ナイロン10ポンド」の1本のみ。
13時30分に釣り場に到着するとゴムボートの先行者が一人、湖上に浮いてました。駐車場で準備をしていると、先行者がゴムボートを担いで上がってきました。
ぷあパパ「こんにちは。釣れました?」と、こちらから挨拶すると、
先行者「ええ、なんぼか。少し前まではカバーもあって釣れてたんですけど、すぐそこで43センチとか。今日はもう大分減水してて・・・。」との情報を頂きました。
減水の情報から「フィネスっぽいかな~?スピニング持ってくるべきだったか・・・。」と思いつつ、最初に結んだルアーはスラーボディブローFで、キャスト→いきなりバックラ→ルアーはほっとけ状態→バイト!→アワセなんか出来る訳も無くバラシ・・・。
このルアーは軽すぎてベイトじゃ無理、ラインも10ポンドではバランス悪すぎで、すぐにルアーチェンジ。
お次はジャッカルのSK-POP。「トップでイケル!」と思ってしまい、結んで見たのですが、投げても投げても無反応。またルアーチェンジ。
「やっぱりフィネスか!」と、次は困った時のカットテール、しかも3.5インチ。タックルバランスは完全無視の掟破り的な、と言うより「やる気あんのか」と怒られそうなセッティング。「ライン太すぎでしょ!」。
さすがにノーシンカーはキャストきつ過ぎるので、3グラムのシンカーつけてスプリットショットリグでキャスト→ボトムをズル引き→すぐにバイト!で、巻頭画像の魚、30センチ弱。シャッター押す直前に身を翻して、こんな分かりにくい画像に・・・。
さて、ここで今回のリグ、スプリットショットリグ(ちなみにキャロライナリグも基本的に同じ考えです)と、フィネスな釣りや波動についての私的考察。
まず、フィネスの釣りをあからさまに馬鹿にしていらっしゃる方も多いよう(でかいルアーで釣った方がエライ的な)ですが、わたくし的には「ルアーやフライの釣りは、フィネスになるほどシビアで難しく、技術と経験が必要」と思ってます。ずっと昔の記事で「シンカーの重さを変えただけで魚の反応が変わった」みたいな事を書きましたが、ルアーは小さくなるほど・水に与える波動が小さくなればなるほどラインやフックサイズ、ワームへの針の刺し方、ロッドとリールまでセッティングバランスがシビアになります。この事は、私の勝手な思い込みである重要な釣りの基本の一つ、「波動=音」が関わってきます。
その基本とは、『ルアーまたはフライの波動>ラインの波動』と言う事で、ラインが魚から見え易い・見えにくいと言うこともあると思いますが、「ルアーの波動がラインの波動より大きい方が、魚に与える違和感やプレッシャーが低い」というものです。言い換えれば「ラインの波動をルアーの波動でごまかす」ということです。
これには大きく二つの方向性があります。一つは『同じルアーでラインをより細くする』こと。もう一つは「逆もまた真なり」で、『同じラインでルアーを大きくする』ことです。この考えでいくと一見、対極にあるようなフィネスな釣りとビッグベイトの釣りは、実は、『ルアーまたはフライの波動>ラインの波動』と言う面では同じだと思ってます。
ここで大昔のエピソードを二つ。
昔・昔のはるか昔、まだ「バス釣りのタックルの目安はベイトはMパワーのロッドに16ポンドライン、スピニングはMLかLパワーのロッドに6ポンドライン」と言われていた時代、河口湖へ釣りに行ったときの話です。ある溶岩帯の釣り人だらけのワンド、魚はラインが近づくとサッと逃げ出す状態。カットテールで釣りをしていたのですが、他の釣り人が同じカットテールで20分に1本ペースで釣っている中、私は一人10分に2本ペースで釣れちゃってました。違いはラインの太さだけで、おそらく他の釣り人は6ポンドライン、私はトラウト用の3ポンドフロロを使っていました。つまり『同じルアーでラインをより細くする』ことがアドバンテージとなったのだと思ってます。
また、これも昔の話ですが、あるトラウトの管釣りで、当時は「エリアトラウトの基本は3ポンドラインに2.5グラムスプーン」などと言われていた時代。日中の釣れない時間帯、水色はスーパークリア、魚は尾びれ側にラインが沈んでいくだけで逃げていく状態。他の釣り人が苦戦する中、2.5グラムのスプーンから同じ3ポンドラインに4グラムスプーンへチェンジして、一人釣れまくったことがありました。つまり、『同じラインでルアーを大きくする』ことが功を奏したのだと思っています。
とかくルアーそのもののアピール・アクションや波動、カラーなどに目を奪われがちですけど、ルアーに組み合わせるタックル、ロッドやラインやリグなんかを変えることで、「巷で噂の人気ルアーを買ってみたけどちっとも釣れない。このルアーとは相性悪い。」なんてルアーがタックルボックスに眠っていたら、ラインを細くしたりロッドを柔らかめに変えてみたり、あるいはその逆をやってみると眠らせていたルアーがいきなりフェイバリットルアーに変わるかもしれませんよ
今回のタックル10ポンドラインに3.5インチカットテールは、バランス無視のとんでもないセッティングなのですけど、キャストが出来るようにする事と、ラインの波動のプレッシャーを軽減する努力がスプリットショットリグの選択でした。
ちなみに、私がべジテーションなどの障害物が乏しいリザーバーの釣行で、本気で「何が何でも釣ってやる!」といったガチンコモードのスイッチが入ってる時(滅多に入らないけど)は、フィネス用タックルとしてスピニングのUL~XLパワーのロッドに、ラインは2.5ポンドフロロを使います。
さて今回のリグでは、ロッドティップから着底したシンカーまでのラインは角度が大きく「水の抵抗を大きく受ける=波動が強くでる」、シンカーからフックまでのライン(キャロでいうとリーダー部分)はほぼ水平で、シンカーをボトムズル引きで引っ張ってくると「水の抵抗は小さい=波動は弱い」というイメージになります。
で、一本目を釣ったあとに色々と試して見ました。シンカーの位置を変えて、フックからシンカーまでのライン(キャロでいうとリーダー部分)の長さを変えてみました。フックアイにシンカーが付いてる状態(リーダー0センチ)のジグヘッド状態ではアタリなし。10センチでもアタリなし。20センチでもアタリなし。30センチで何度かアタリ始めて、40センチでさらにアタリ頻発し、50センチでもっとアタってフィッシュオン!体長は30センチ強といったサイズ。
最初の魚もそうだったのですが、ここの魚はメッチャ綺麗!ヒレピンで肌と言うかウロコと粘膜の質感がきめ細かくて、引きも強い。画像では分かりにくいのですが、腹ビレと尻ビレの縁がくっきり白く輝いていて、「さすが山上湖育ち!」といったカンジです。平野部のフィールド、例えば八郎潟とかだとヒレピンの魚は少ないし、肌の質感も粗い(と言うよりボロボロの魚が多い)カンジがするんですよねー、サイズは大きくて魅力ですけど
ちょっと話が逸れてしまいましたが、何が言いたいかと言うと「フック(ワーム付いてます)から、波動の大きいティップ~シンカー部分のラインが遠いほど魚は反応してきた」と言う事です。
ラインが魚から良く見える・見えないというファクターも勿論あるとは思いますが、私はフィッシングプレッシャーの高いフィールドで、「魚はラインの波動の方に、より神経質となってる場合が多い」と思っています。
んで、この後はフックを大きくしてジャンボグラブに変えてサイズアップを狙って見たのですが、フックからシンカーまでの長さ50センチでアタリは頻発なんですけど、アワセてもアワセてもワームがズレて上がってくるだけで、乗せられませんでした
15時20分、釣行終了。(日焼けで肩が痛くなっちゃって・・・)
『次は湖上に浮かんでみよっかな』
んでは、早速ご報告!
2011年6月20日(月)岩手県のとあるリザーバーへと行って参りました。仮に「エリアA」とさせていただきます。このダム湖は山上のリザーバーで、水色はクリアで薄いメロンウォーター系、けっこう古くからバスは生息しているようです。天気はドピーカン、岸際の水温は21度でした。
今回は久しくやっていなかった「釣り」のリハビリとベイトタックルの左手キャスト・右巻きの修行、さらには日光浴(実はメインは日光浴だったりする)を兼ねて、タックルは「スミス バトラックスタイガー611UML+リョービ バリウス200+ナイロン10ポンド」の1本のみ。
13時30分に釣り場に到着するとゴムボートの先行者が一人、湖上に浮いてました。駐車場で準備をしていると、先行者がゴムボートを担いで上がってきました。
ぷあパパ「こんにちは。釣れました?」と、こちらから挨拶すると、
先行者「ええ、なんぼか。少し前まではカバーもあって釣れてたんですけど、すぐそこで43センチとか。今日はもう大分減水してて・・・。」との情報を頂きました。
減水の情報から「フィネスっぽいかな~?スピニング持ってくるべきだったか・・・。」と思いつつ、最初に結んだルアーはスラーボディブローFで、キャスト→いきなりバックラ→ルアーはほっとけ状態→バイト!→アワセなんか出来る訳も無くバラシ・・・。
このルアーは軽すぎてベイトじゃ無理、ラインも10ポンドではバランス悪すぎで、すぐにルアーチェンジ。
お次はジャッカルのSK-POP。「トップでイケル!」と思ってしまい、結んで見たのですが、投げても投げても無反応。またルアーチェンジ。
「やっぱりフィネスか!」と、次は困った時のカットテール、しかも3.5インチ。タックルバランスは完全無視の掟破り的な、と言うより「やる気あんのか」と怒られそうなセッティング。「ライン太すぎでしょ!」。
さすがにノーシンカーはキャストきつ過ぎるので、3グラムのシンカーつけてスプリットショットリグでキャスト→ボトムをズル引き→すぐにバイト!で、巻頭画像の魚、30センチ弱。シャッター押す直前に身を翻して、こんな分かりにくい画像に・・・。
さて、ここで今回のリグ、スプリットショットリグ(ちなみにキャロライナリグも基本的に同じ考えです)と、フィネスな釣りや波動についての私的考察。
まず、フィネスの釣りをあからさまに馬鹿にしていらっしゃる方も多いよう(でかいルアーで釣った方がエライ的な)ですが、わたくし的には「ルアーやフライの釣りは、フィネスになるほどシビアで難しく、技術と経験が必要」と思ってます。ずっと昔の記事で「シンカーの重さを変えただけで魚の反応が変わった」みたいな事を書きましたが、ルアーは小さくなるほど・水に与える波動が小さくなればなるほどラインやフックサイズ、ワームへの針の刺し方、ロッドとリールまでセッティングバランスがシビアになります。この事は、私の勝手な思い込みである重要な釣りの基本の一つ、「波動=音」が関わってきます。
その基本とは、『ルアーまたはフライの波動>ラインの波動』と言う事で、ラインが魚から見え易い・見えにくいと言うこともあると思いますが、「ルアーの波動がラインの波動より大きい方が、魚に与える違和感やプレッシャーが低い」というものです。言い換えれば「ラインの波動をルアーの波動でごまかす」ということです。
これには大きく二つの方向性があります。一つは『同じルアーでラインをより細くする』こと。もう一つは「逆もまた真なり」で、『同じラインでルアーを大きくする』ことです。この考えでいくと一見、対極にあるようなフィネスな釣りとビッグベイトの釣りは、実は、『ルアーまたはフライの波動>ラインの波動』と言う面では同じだと思ってます。
ここで大昔のエピソードを二つ。
昔・昔のはるか昔、まだ「バス釣りのタックルの目安はベイトはMパワーのロッドに16ポンドライン、スピニングはMLかLパワーのロッドに6ポンドライン」と言われていた時代、河口湖へ釣りに行ったときの話です。ある溶岩帯の釣り人だらけのワンド、魚はラインが近づくとサッと逃げ出す状態。カットテールで釣りをしていたのですが、他の釣り人が同じカットテールで20分に1本ペースで釣っている中、私は一人10分に2本ペースで釣れちゃってました。違いはラインの太さだけで、おそらく他の釣り人は6ポンドライン、私はトラウト用の3ポンドフロロを使っていました。つまり『同じルアーでラインをより細くする』ことがアドバンテージとなったのだと思ってます。
また、これも昔の話ですが、あるトラウトの管釣りで、当時は「エリアトラウトの基本は3ポンドラインに2.5グラムスプーン」などと言われていた時代。日中の釣れない時間帯、水色はスーパークリア、魚は尾びれ側にラインが沈んでいくだけで逃げていく状態。他の釣り人が苦戦する中、2.5グラムのスプーンから同じ3ポンドラインに4グラムスプーンへチェンジして、一人釣れまくったことがありました。つまり、『同じラインでルアーを大きくする』ことが功を奏したのだと思っています。
とかくルアーそのもののアピール・アクションや波動、カラーなどに目を奪われがちですけど、ルアーに組み合わせるタックル、ロッドやラインやリグなんかを変えることで、「巷で噂の人気ルアーを買ってみたけどちっとも釣れない。このルアーとは相性悪い。」なんてルアーがタックルボックスに眠っていたら、ラインを細くしたりロッドを柔らかめに変えてみたり、あるいはその逆をやってみると眠らせていたルアーがいきなりフェイバリットルアーに変わるかもしれませんよ
今回のタックル10ポンドラインに3.5インチカットテールは、バランス無視のとんでもないセッティングなのですけど、キャストが出来るようにする事と、ラインの波動のプレッシャーを軽減する努力がスプリットショットリグの選択でした。
ちなみに、私がべジテーションなどの障害物が乏しいリザーバーの釣行で、本気で「何が何でも釣ってやる!」といったガチンコモードのスイッチが入ってる時(滅多に入らないけど)は、フィネス用タックルとしてスピニングのUL~XLパワーのロッドに、ラインは2.5ポンドフロロを使います。
さて今回のリグでは、ロッドティップから着底したシンカーまでのラインは角度が大きく「水の抵抗を大きく受ける=波動が強くでる」、シンカーからフックまでのライン(キャロでいうとリーダー部分)はほぼ水平で、シンカーをボトムズル引きで引っ張ってくると「水の抵抗は小さい=波動は弱い」というイメージになります。
で、一本目を釣ったあとに色々と試して見ました。シンカーの位置を変えて、フックからシンカーまでのライン(キャロでいうとリーダー部分)の長さを変えてみました。フックアイにシンカーが付いてる状態(リーダー0センチ)のジグヘッド状態ではアタリなし。10センチでもアタリなし。20センチでもアタリなし。30センチで何度かアタリ始めて、40センチでさらにアタリ頻発し、50センチでもっとアタってフィッシュオン!体長は30センチ強といったサイズ。
最初の魚もそうだったのですが、ここの魚はメッチャ綺麗!ヒレピンで肌と言うかウロコと粘膜の質感がきめ細かくて、引きも強い。画像では分かりにくいのですが、腹ビレと尻ビレの縁がくっきり白く輝いていて、「さすが山上湖育ち!」といったカンジです。平野部のフィールド、例えば八郎潟とかだとヒレピンの魚は少ないし、肌の質感も粗い(と言うよりボロボロの魚が多い)カンジがするんですよねー、サイズは大きくて魅力ですけど
ちょっと話が逸れてしまいましたが、何が言いたいかと言うと「フック(ワーム付いてます)から、波動の大きいティップ~シンカー部分のラインが遠いほど魚は反応してきた」と言う事です。
ラインが魚から良く見える・見えないというファクターも勿論あるとは思いますが、私はフィッシングプレッシャーの高いフィールドで、「魚はラインの波動の方に、より神経質となってる場合が多い」と思っています。
んで、この後はフックを大きくしてジャンボグラブに変えてサイズアップを狙って見たのですが、フックからシンカーまでの長さ50センチでアタリは頻発なんですけど、アワセてもアワセてもワームがズレて上がってくるだけで、乗せられませんでした
15時20分、釣行終了。(日焼けで肩が痛くなっちゃって・・・)
『次は湖上に浮かんでみよっかな』