Keep on smiling ... 明日も笑顔で

波乱万丈の歳月を経て
尚、落ち着けないシニアの日々

桐箱で届いたもの

2020-03-04 19:45:41 | 季節

予報通りの雨で寒い東京

口に入るものについて

とても神経質なわたし

注:それ以外についてはずさんです(苦笑)

料理するときも髪の毛は落ちないようにまとめ

手はすり減るほど洗います

それ位なので

今回のコロナについては

神経質を通り越して殆どパラノイア

ニュースを見るたびにマジに具合が悪くなるので

テレビもラジオもニュースの時間帯は付けないことにしました

見る番組は撮りためた録画番組のみ

もう・・・

ホントに・・・

コロナのバカ~

 

      

脱ニュースで世の中の流れから離れた私は

俄然 元気になって

今日も午前中は吟味しつつ断捨離

現役世代はトキメキだけでガンガン捨てても大丈夫だけど

年金生活者は我武者羅な断捨離はできません

それでも今日も40リッター1袋分を処分

少しずつ家の中がスッキリしてきました

 

雨の中 お届け物を運んできた宅配のお兄さん

『今すぐ 冷蔵庫に入れてください』

『早く! 早く!』って・・・

なんだかやたらと煽られて

あんまり慌ててお届け物を門扉に

思い切りぶつけてしまいました

良く見ると 要冷蔵の他に

取り扱い注意!

やばい・・・

表書きには『いちご』の表示

 

娘が帰宅して開けてみると

箱の中に桐箱が!

門扉にぶつけたけど大丈夫そうな位 

パッキンも詰まっていました

 

さて

そのイチゴ

超ビックリなサイズと香り~

手の平よりも一回り大きい

下に置いてあるのは私のスマホなので

いかに大きいか分かるかと。

しかも

このイチゴは某一流デパートメントのもの

食べるのが楽しみ~

 

桐箱入りのフルーツには思い出があります

私がまだ新入社員だった頃の事

入院していた祖母のお見舞いに行くのに

何か果物を…と思って

銀座・千疋屋で大きくて香りのよい桃を見ていました

店員さんがやってきたので

値段もきかずに 桃をお願いします!

お見舞いなので数は少なくていいのですが…と。

店員さんが持ってきたのは桐の箱でした

もしかして

これって

私には身の程知らずかも・・・と心の声

桐の箱には

銀座千疋屋と刻印

いや~な予感はありましたよ、はい。

当時の私のお給料は6万そこそこ

その中から家に3万円入れて

アメリカ留学に向けて貯金もしていた私

 

そして桃二つのお値段は 1,500円でした

当時なら1,500円あれば夏の新しいサンダルが買える値段(´;ω;`)

私にとっては身を削るようなお見舞いでした

 

が!

その桃は高齢だった祖母が

その長い人生で食べた桃の中で

ダントツに美味しかったそうです

 

その翌年

私は念願のアメリカ留学をかなえ

留学中に祖母は亡くなりました

帰国した私に叔母たちが言ったこと

『おばあちゃん、亡くなるまで

 あなたが持って行った桃の話をしていたのよ。

 私たちも千疋屋で走りのフルーツを調達したけど

 あなたの桃に勝るものはなかったのよ。

 きっと安月給のあなたには痛い出費だったかもしれないけど

 決して高い買い物ではなかったよ』

 

桐の箱に入った高級フルーツを見るたびに

凛として美しかった祖母を思い出します

実際に美味しかったのでしょうが

それよりも、豊かな娘たちではなく

就職したばかりの孫の私が選んだものだから

それほどまでに喜んでくれたのでしょう

高いなぁ…なんて思っちゃったこと、ごめんね、おばあちゃん