夫のことを考えると、胸が苦しくなります。
夫が家に帰りたいというので、病院から家に帰りました。みんなに無理だといわれたのに。そして、やっぱり無理だったのでしょう、私が病気になりました。
結局、家には帰れず施設に入ることになりました。今は、コロナ感染してはいけないので、面会さえもできません。
家が大好きな夫のことを思うと、本当に何とかならないのかと思います。コロナは、弱いものに特に厳しい病気ですね。
そんな風に、夫のことを考えている日々ですが、元気なころに、時々、ふざけたことや、むきになったことなどがあったなーと思い出しています。
そんな中で、暗いお話でないものを書いてみようと思います。
私の家は、広島市の中心からバスで約1時間くらいかかります。私は、週に1回程度、おけいこ事などに通っていました。往復バスで。
バスに乗ったときは、起きているのですが、途中で、必ず熟睡していました。家の近くまで来ると、ちょうどよい時間になるのでしょう、目は覚めるのですが。
ある日、家の近くのちょっと乗客の移動があるバス停で、私はぐっすりと眠っていたのですが、男性の声で「ちょっと、すみません。ここいいですか?」といわれ、慌てて隣の席に置いておいた荷物を膝に乗せ、「はい、どうぞ」といいました。
隣に座った人が、意識的に私のほうに向いているようなので、その人をそっと見たのです。なんと、そこには、夫が座っているではありませんか。
「わー、びっくり」と驚いている私に、夫は、一度こういうことしてみたかったんだ、と笑っています。夫は、外出するときは、仕事もレジャーも車ですから、バスに乗ることは、ほとんどないのです。
私が出かけることが分かっていて、自分がバスで家に帰ることなど、なかなかないものですから、今日こそは、と私が乗っているバスを待っていたのだそうです。
そして、私がぐっすり眠っているのを見つけ、知らない人のように、声をかけようとしたのです。本当にお暇で、かわいい夫のエピソードでした。
夫の年はきっと60代の初めのころだったでしょう。今もその時の得意そうな顔をよく覚えています。そんな日があったなーと懐かしく、心がしびれるような気がします。
夫は、ちょっと子供っぽいところがあって、ペットのチャーリーと遊ぶ時や、妹の子供や孫などと遊ぶ時にも、一生懸命遊んでいたと思います。私もそういう夫を面白がっていましたから、お互い様ですね。
karisonさんも、ぜひ何かやってみてください。奥さまがきっとお喜びになると思いますよ。
人生は 思い出作りだと 良く言われてますよね。
御主人を大事に思いやってください!
お二人にとって素敵な思い出になりますね。
でも、まあおちゃめなご主人様ですこと。
私も何かやってみたくなります。