薔薇の一番きれいな季節が終わり、庭は、あまり花がなくなり、寂しくなりました。
私が薔薇を植えた始めたころ、薔薇の花の美しさにこだわり、一輪の花を見て、それが集まった花の美しさを見る庭を作ろうと思っていました。
花の植え方も、花の美しさを気にした植え方をしていました。株が整然と並んだ、いろいろな花色の薔薇を楽しむ、華やかな薔薇園を作りたいという思いでいっぱいでした。
そして、薔薇園を作り始めて何年かしたころに、村田晴夫さんに出会いました。たぶん、テレビの園芸番組で見たのだったと思います。
村田さんのお話や存在感に圧倒されて、自分の作ってきた薔薇園が、何か薄っぺらいかなーと思ったのです。
それから、村田さんの本を買いました。村田さんは、つる薔薇を主にした薔薇園を提唱されていました。薔薇は、風景を作るためのもので、それは、人と人がつながるための風景を作るものだという考え方でした。
私は、そうか、薔薇は風景を作るものなんだと、目からうろこが落ちる思いでした。
薔薇が風景を作り、人がその中で、親しみあうという考え方は、とても新鮮で、薔薇園の作り方を考え直すきっかけになりました。
いろいろな薔薇の世界を作る方法を教えてもらい、私の薔薇園は、風景を作る薔薇の庭に変わっていきました。
村田さんは、町中の庭に、いろいろな薔薇が植えてあり、それがまた風景を作ると考えていらっしゃったと思います。
でも、10年前に、60才で亡くなられたことをインターネットで知り、本当に残念に思います。お元気でいらっしゃったら、もっともっといろいろな薔薇の世界を作って行かれただろうと思うのです。
私の庭は、村田晴夫さんに出会ってから、少しずつハイブリッドティーローズの1輪の美しさより、つる薔薇の華やかな集合美を見る庭に変わっていきました。
病気になってしまってからは、思うような庭にもなりませんが、それでも、村田さんのおっしゃったような薔薇を風景として見る庭を目指してはいるのです。
今の私の庭の薔薇の風景は、次の写真のようです。庭を右から左に歩いていくと、こういう風景に出会います。
薔薇園への入り口のアーチから見た庭、アーチに絡ませたスパニッシュ・ビューティー。
塀のところにはイングリッシュ・ローズを植え、その前に、彫像を置きました。
駐車場へ行く道に、アーチを置いています。アンジェラがかわいく咲きます。
庭の奥にパーゴラを置き、その下にベンチを置いています。そこに座って花を眺めるのも素敵です。
レンガで作った壁がアクセントになります。
塀に沿って、シュラブローズを植え、その前に、日時計を置きました。
家から出たすぐのテラスです。この前、壁を塗装してもらったので、きれいです。昔は、ここにも薔薇を這わせていましたが、今は寂しい限りです。
こんな風に、庭に入ってから、右から左に向かっていくと、庭に入るアーチから最後はテラスまで、今の私にできる限りの薔薇の風景の庭です。
つる薔薇の美しさや華やかさ、そして、つながりの温かさが感じられる庭であったらいいと思っています。
まあ素敵なお庭ですね。広くて つるバラにはゆったりと広がることができますね。
私の仕事場のバラはほとんどが一本立ちですが、経年とともに衰えてきて、ところがそのうちの2本、根元の周囲の地面からまた新しくシュートを伸ばし始めたではありませんか。 おぉ、まだまだ生きる気力をこの株はもっているのだと感激してます。
この2株は つるバラのロコロとERのグラハムトーマス です。
私のうちは、郊外にあります。広島市の中心から、車で1時間弱、バスだと1時間はかかります。本当に郊外にあるものですから、敷地がちょっと広いのです。つる薔薇には、いい環境かもしれませんね。
今は、薔薇も枯れたものが多くて、敷地と道路の境など、外が見えるようになりました。そこに薔薇を植える元気はもうないので、だんだん寂しい庭になっていくことでしょう。でも、植えてある薔薇は、つる薔薇がほとんどで、庭の風景をつくってくれています。
薔薇を育てるのは、本当に素敵なことだといつも思っています。karisonさんのお庭も、たくさんの薔薇が咲いて、きれいですね。
前は薔薇の花に埋もれるほどだったのではないでしょうか
今でもちゃんと整ってお花がカワ(・∀・)イイ!!
村田さんから何本か大苗を買って植えましたが ジュランビルは友人にあげました。
すでにバルビエがあるので狭い庭には無理だと諦めました。
庭づくりが癒しでしたが 薔薇にハマって薔薇を中心の庭にしましたが
今はナチュラルな庭にいきつきました。
庭の手入れも何時まで出来るか分からないから 少しづつ縮小中です。
ご主人とのリモートのやり取り。。 切なく拝見しました。
庭は、いつまでできるか、どんなふうにできるかと思い悩む時が来ますね。でも、行きつくところは、きっと自分らしいお庭なのだろうと思います。
薔薇の花に埋もれるような日々を懐かしく思い出しますが、今は、どうやってもあの頃のような世話はできません。今の庭の状態が少しでも長持ちすることを願っています。
夫とのこと、気にしていただいてありがとうございました。私も時々切なくなります。直に面会をするようになれば、もう少しおしゃべりできるようになるのでしょうが。