大江健三郎さんが、3月3日に亡くなりました。大江健三郎さんは、私が30代から40代のころ、ずっと読んできた作家です。40冊くらい本を持っています。
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亡くなってから、少し時間がたっていますが、それは、私の記憶力のせいです。読んでいたのは、30代から40代のころですから、30年から40年位前です。
私は、自分の記憶力に対して、あまり自信はありませんが、それでも好きな作家の本くらい覚えているのは当たり前と思います。
ただ、言い訳というのではないですが、7年前に病気をし、股関節を骨折して、リハビリをしているときに、エコノミック症候群にかかり手術をしました。その後の安静期に血液の薬を飲まなかったために、脳こうそくを起こしました。
それは軽いものでしたから、しゃべることは普通にできるのですが、言葉を忘れ、人の名前や人のことを忘れ、自分の中の記憶も忘れてしまいました。
そのせいで、昔読んだ本をあまり覚えていないのです。でも、大江健三郎さんは、私にとって、とても大切な作家で、本でしたから、何か書きたいと思ってきました。
その時、昔本を読むと、読後感を書いていたことを思い出しました。妹に頼んで、2階の机の引き出しを探してもらいました。そうすると出てきたのです。
それを読んで、私は、大江健三郎さんにたくさんの影響を受けていると思いました。
大江健三郎さんの本を読んで、私は、自分が狭い個の世界から、他へ広がっていくことを学んだように思います。
そして、生き方にも影響され、大江健三郎さんのように民主主義を生きたいと思っていました。今もそれは続いていますが。
若いころに大江健三郎さんに出会ったのは、とても素晴らしい体験でした。それを薦めてくれたのは、夫です。この人の本を読んでみたら、と言って、買ってきてくれました。
今、私の中には、細かな記憶は無くなってしまいましたが、もう一度、「同時代ゲーム」や「燃えあがる緑の木」を読んでみたいと思います。
大江健三郎さんの、姿も、しゃべり方も、生き方も、本も、とても好きでした。ご逝去を悼み、感謝の気持ちを表したいとこれを書きました。
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