東京バイオテクノロジー専門学校♪学生Blog

東京バイオの在校生がお送りする
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実習機器紹介②~研究棟編~

2013-09-25 15:06:09 | 学生スタッフ
こんにちは!教務部の山本です。
最近急に涼しくなってきましたが、体調など崩していませんか?
東京バイオでは秋休みももうすぐ終わり、後期の開講に向けて準備を進めているところです!

さて、そんな中今日は前回に引き続き、実習機器紹介の第2弾
東京バイオの本校舎から歩いて1分ほどのところにある、研究棟の実習機器を紹介したいと思います。

研究棟で後期開講の準備を進めていた、実習アシスタントの加藤先生に今回も紹介してもらいました。


研究棟です。3階建ての校舎です。



それでは加藤先生、宜しくお願いします




まず初めに、これは「超純水装置」です。水中の有機物や微粒子、そして気体などの様々な不純物を取り除き、遺伝子工学などにおいての細胞培養や、DNAの増幅で使用するための純水を作るための機器です。




これは「ドラフトチャンバー」といいます。化学実験で有害な気体が発生する時や、揮発性の有害物質を扱う時に局所的に排気を行う装置です。

実際に加藤先生に動かしてもらいましたが、凄い音がします




これは「原子吸光光度計」です。金属元素の濃度を測定する装置で、水のミネラル成分の濃度等を測定することが出来ます。




さて、これは「GC-MS」、正式名称を「ガスクロマトグラフ質量分析装置」といいます。これは有機化合物の定性分析・定量分析を行う分析装置です。
定性分析とは、何が含まれているのか、定量分析とは、量がどれぐらいなのか、を調べることをいいます。
「ガス」とついているだけに、ガス化出来ない試料や気化する時に分解してしまうものは不向きなんですね。
化粧品開発コースや、分析科学コース(現:分析化学コース)の学生さん達がよく使用します。
使い方が難しいんです・・
入学して使う時は一緒にやりましょうね




そしてこれは「HPLC」、正式名称を「高速液体クロマトグラフィー」といいます。みんな「液クロ」って呼んでいます。どんな機器かというと、とてもシンプルに言ってしまえば、液体で混合している複数の物質を分離させる機器です。例えば、環境分野において河川の水中にどんな成分があるのか、農薬や環境ホルモンの抽出に使ったりします。その他、食品添加物の分析にも使えます。
「GC-MS」と同様にとても難しいので、詳しくは東京バイオの機器分析実習という実習授業で説明されますよ




そしてこれ、写真右下の丸っこい機器なのですが、これは「食品放射能スクリーニングシステム」です。その名の通り、食品などの放射能を測定することが出来る凄い機器なんです
隣のPCと連動させて、調べます。




最後にこれ、暗くて見にくくてごめんなさいトビラにも貼ってありますが、「人工気象器」です。これは温度や湿度、そして照度を設定でき、昼夜切替運転を行うことが出来ます。植物細胞の発芽、育成試験や、環境試験などに使用しています。植物バイオコースの学生さんがよく使用していますね。



以上、研究棟にある機器の紹介でした
研究棟は紹介したような大型で専門的な機器が多いです。使用法が難しい機器ばかりですが、実習授業を通して自分のコースで使用する機器はみんな使えるようになります
東京バイオに入学したら、使えるように一緒に頑張りましょう


加藤先生、ありがとうございました



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実習機器紹介①~本校舎編~

2013-09-13 14:23:20 | 学生スタッフ
こんにちは!教務部の山本です。
夏休みも終わり、学生さんたちは前期期末試験や資格講習に大忙しの毎日です。
そんな中、今回は東京バイオにある数々の実習機器を紹介していきたいと思います
東京バイオには研究所レベルの実習機器がたくさん
今日は本校舎にある実習機器を紹介していきます。


紹介してくれるのは、実習アシスタントの加藤先生
実習に必要な試薬や備品の準備を行ったり、実習室の整理整頓を行ったり。
全授業の60%が実習の東京バイオの授業を支える縁の下の力持ちです
いずれ、東京バイオ女子ブログでも紹介されますので見て下さいね。

実習アシスタントの加藤先生





まず初めに、これはデシケーターです。外気を遮断して、乾燥状態を維持する時に用います。
乾燥剤はシリカゲルや塩化カルシウムなどを使います。食品化学分析実習をはじめ、様々な実習で使っていますね。



次に、これは蒸留水製造装置と言います。中にヒーターが入っていまして、水を沸騰させてその蒸気を冷やして蒸留水を製造することが出来ます。
また、イオン交換樹脂を通して、イオン交換水も製造出来ます。
蒸留水は主に、器具を洗浄した後にかけます。水道水で洗浄したままにすると、乾燥した際に水道水に含まれている不純物が出てしますので、それを防ぐために蒸留水で洗浄をします。蒸留水はいろんな場面で使うので、実習の強い味方です
加藤先生、ついでに蒸留水を補充



これはソニケーター(超音波処理機)と言います。
皆さんはメガネ屋さんの前に、メガネをキレイにするために水が入った機械が置いてあるのを見たことがありませんか?
これはそれが大きくなったものだと思って下さい。
超音波で器具を洗浄したり、試薬を溶かしたりします。



さて、これはミクロケルダール(窒素蒸留装置)です。タンパク質には窒素が入っているので、その窒素量を求めることによってタンパク量を求めることに使います。食品や醸造のコースの学生さんがよく使っています。



これは遠心機です。遠心機は皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか?
遠心力をかけた状態での移動速度や比重の差を利用して、成分を分離させるための装置です。
主にDNAの抽出やタンパクの分離などで使います。



これは乾熱滅菌器です。器具を滅菌乾燥させたり、固まっている試薬を溶かしたりします。
実験器具は常に清潔にしておかなければならないため、欠かせませんね。

加藤先生、ついでに中のシリカゲルの様子を確認


紫色になっているシリカゲルが水分を吸ってしまっているものなので、乾燥させて再利用するみたいです。
青色になれば乾燥完了さて、状態はどうですか?







これは電気炉です。電気エネルギーを熱源として加熱する炉で、食品を灰化させて食品中の有機物を無くして無機物の総量を求めるために使います。



最後に、これはインキュベーター(恒温培養器)です。インキュベーターは温度を一定に保ち、細胞や微生物などを培養する装置です。微生物実習から、卒業研究まで常にフル稼働しています。



本館にある実習機器の紹介でした
東京バイオには全部で3つの校舎がありますので、残り2つの校舎の実習機器もいずれ紹介したいと思います。
楽しみにしていて下さいね

加藤先生、ありがとうございました



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