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醸造実習報告③(ワイン編)

2013-11-05 08:04:17 | 学生スタッフ
こんにちは!教務部の山本です。
醸造実習ワイン報告の続きがきましたので、紹介します。
醸造実習ではお酒造りだけではなく、造ったお酒の分析まで行っています。
より良いお酒造りのためには、もちろん分析データ収集は欠かせませんよね。
そのあたり、ちょっと長くなっておりますが一生懸命伝えてくれていますので、ぜひご覧下さい!


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こんにちは
醸造発酵コースのKです。
ついこの間まで10月だと思っていたら、あっという間に11月になってしまいました
街の中の街路樹も日増しに黄色く染まり、白い息を吐きながら家路を急ぐ人を見ると、もうじき冬が来るのだなぁとしみじみ感じ入ってしまう今日この頃です

さて、記念すべき?(笑)第3回目のブログでは、醸造実習中に行われる分析について綴りたいと思います
それでは今日も張り切っていってみよ~~





ワインに限らず、ほとんどのものに共通して言えることですが、酒造りにおいて、『分析』と言うのはとても重要な仕事の1つなのです。

なぜならば、より品質が高いお酒を造るために、お酒の中で行われる「発酵」という微生物が行うミクロな世界での化学現象を人間が把握し、コントロールする必要があるからです!

もっと詳しく申しますと・・・、

お酒と言うのは酵母等の微生物の力を借りて造るのですが、なにぶん、相手は極小サイズなれど生き物です!!人間が思った通りには発酵してはくれません!温度、栄養、発酵条件等、これらの要素がごくわずかに変わっただけで、微生物の発酵の仕方は多様に変わってきます。そのために、人間が最新の注意を払って目的の品質になるような発酵の方向に微生物を導くわけですが、その指針となるデータを得るために分析という仕事が大切になるわけです。つまり、プロの醸造家は分析データから、今の酒の発酵状態を知り、その時に最適な処置をお酒に施すわけですね




醸造実習では、現場に出た際に少しでもプロフェッショナルな仕事に携われるように、実習で様々な分析方法を学びます。
上は、滴定法を用いた、ワイン内の酸度を調べる分析の様子。分析は精密な作業が求められるのでとても真剣に行います




これは比重計を使いワインの比重を計っている様子。
ワインの比重は発酵が進み、ワイン内の糖がアルコールに変わるにつれ比重が下がるので、比重の変化を知る事でアルコール発酵がどれ位進んだのかを知る1つの指針になります。(そんなに見つめると穴が開いちゃうよ~~~笑)



こちらは、蒸留法を使ったワイン内のアルコール含有量を調べる分析実験の様子。
加熱され、気化したアルコールが上部に上がり、管の中で冷やされ液状になり、下に置いたシリンダー内に溜まる仕組みになっています



こちらは、ワイン内に含まれる亜硫酸を計る分析実験の様子。
本当に、いかにも「分析機器」って感じな重厚な作りの機器を使っていますよね?



もちろん分析するだけでは意味がありません。そのあとには得られたデータを使い計算によって、成分の分析値を出さなければいけません!
は、数式と格闘するH君の写真!ペンを三刀流?に持ち替えて今日も計算に勤しんでおります(笑)



これは今回得られた各班のワインの分析値を表にまとめたものです。
数値で見れば一目瞭然ですが、同じ材料で同じ方法で造ったワインでも各班全く異なる分析値を出しているのが分かると思います
たった3L程度のワインでも作り方のわずかな違いでこんなに差が出るのです。そう考えると、何百リットル、何千リットルものお酒を毎年変わらず安定した品質で出荷される酒造会社さんやワイナリーさんの技術力って本当にスゴイですよね


さて、楽しかったワイン醸造実習も終わりに近づいてきました。
徒然なるブログも次回で最後になります
最終回は、以前紹介出来なかった発酵過程のワインの様子と、瓶詰め作業の様子を皆様に紹介して終わりたいと思いますお楽しみに

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いかがでしたか?
2年生ではこんな本格的な実習を行っています。とにかく楽しく学べているようですね
授業見学も受け付けていますので、興味のある方はお気軽にご連絡下さい
次回の実習報告最終回、期待して待っていましょう



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