「お金の流れで読む 日本と世界の未来」
ジム・ロジャーズ著、大野和基訳、PHP新書、2019年1月
著者のジム・ロジャーズはジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、
驚異のリターンを出し伝説に。
ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。
・・・と略歴に書いてあります。
他のお2人は知っていましたが、著者のことは知りませんでした。
ただ、最近はテレビや活字媒体でときどき見かけます。
そんな著者が言いたい放題で世界の未来を予言しています。
【はじめに】では「歴史は繰り返す」と。
これは自分もそのように感じます。
日本に対しては悲観的な発言が多いです。
・もし私が10歳の日本人だったとしたら、日本を離れて他国に移住することを考える
・アベノミクスが成功することはない
ただ、日本株は保有しておくそうです。
アジアでは中国・北朝鮮・韓国に対する評価が高いです。
中国は今後世界を支配する国になるとのこと。
確かにこれはそのように考えている人も多いです。
北朝鮮・韓国については統一国家誕生を予言しています。
アメリカ、インドには少ししか触れておらず、かつあまりいいことは書いてありません。
アメリカの上昇相場はいつか必ず止まるそうです。
「いつかは止まる」のは当たり前の気もしますが。
ロシアについては国債を買うのに最もふさわしい国と言っています。
最後に著者の投資哲学(→は自分の感想)。
・人のアドバイスには耳を傾けるな
→ 著者の予言はチラ見程度にしておきます。
・誰も目をつけていないものをすぐさま買え
→ それができたら苦労しないのに。
・投資家に必要なのは何もしないこと
→ 真理かもしれませんがそれを言ったら元も子もない気が。。