「アンジェリーナ 佐野元春と10の短編集」
小川洋子著、 角川文庫、1997年1月
佐野元春がデビュー40周年を迎えたそうです。
一時期はコンサートに行っていました。
先日の40周年記念コンサートには行けませんでしたので、
代わりに24年前の1997年に出版された、佐野元春の曲をテーマにした短編集を再読しました。
取り上げられているのは以下の10曲。
01.アンジェリーナ
02.バルセロナの夜
03.彼女はデリケート
04.誰かが君のドアを叩いている
05.奇妙な日々
06.ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
07.また明日・・・
08.クリスマスタイム・イン・ブルー
09.ガラスのジェネレーション
10.情けない週末
それぞれの小説の冒頭に歌詞が載っていて、軽く口ずさんでから本編に入りました。
どの小説にもそれぞれの曲の歌詞が引用されています。
最後の「情けない週末」が最も歌詞が引用されていて、
その分曲のイメージ通りの内容でした。
「SOMEDAY」は使わなかったんだと思いきや、この作品の中で「SOMEDAY」が出てきます。
他には、「アンジェリーナ」はやっぱり「バレリーナ」なんだとか、
「彼女はデリケート」のヒロインは「人に言えない秘密を持っている」とか、
「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」の歌詞に「ナポレオンフィッシュ」という単語は出てきませんが、
この小説でもナポレオンフィッシュは現れなかったとか。