一通の手紙
(2005/6/26)座り込み最終日・星陵会館の集会にて
~原良一さんに頂いた音声ファイルより~
(進行の増元さん)
昨日、小さなお子さんを連れて一緒に座り込んでいただいた方が、その女の子がお帰りになってから、横田のご両親に書いてくれた手紙を今日持ってきてくれました。
これを最年少の哲也くんに読んでもらうのが、一番年齢が近いのかなと。
(哲也さん)
昨日に引き続き最年少の哲也が読みたいと思います。
-S.Nさんの手紙--------------
私は今日、不思議なことがありました。テレビでよく見る関西弁のおじさんと会ったり、横田めぐみさんのお父さんやお母さんに会ったからです。それは北朝鮮に経済制裁を迫るため、座り込みにお父さんと一緒に参加したからです。お父さんは昨日もきたそうです。
私は、「悪いのは、北朝鮮なのだから、北朝鮮に抗議すればいいのに」と思いました。
お父さんは「北朝鮮とは正式な国交がないから、政府の、特に総理と外務省にお願いしないと向こうに伝えることができないんだよ。」と言ってました。
私は拉致されためぐみさんが北朝鮮にいることがわかっているのに、何で助けられないのか不思議でなりません。
めぐみさんはお父さんよりひとつ年上で、13歳のときに拉致されたと聞きました。
プラカードで見せてもらった写真のめぐみさんは、とてもさびしそうで、「早く助けて」と言っているようでした。
家でも、ニュースで見るたびに家族で話をします。
「遠くで起きてることでなく、私自身が拉致されたり、家族の誰かが拉致されても不思議なことじゃないんだよ。」と。
でも私は、テレビの中のことのように感じていました。
今日初めて、めぐみさんのおかあさんと握手して、声を聞いて、皆さんの話を聞いて、何でこんなに苦しんでいる人がいるのになぜ助けられないのか、本当に不思議です。
私はよくお母さんと一緒に、買い物に行きます。いろいろなことを相談したりもします。
たまに喧嘩もするけど、お母さんが大好きです。
私には何もできないけど、おとうさんに「早く、めぐみさんがお母さんのところに帰れるようにしてね」と言いました。
めぐみさんのお父さん、お母さん、めぐみさんが帰ってきて早く一緒に買い物したり笑ったりできるまで、元気にがんばってください。
------------------------
S.Nさんからでした。
増元さんが哲也さんに感想を促す。
(哲也さんの感想)
何才とは書いていないのですが、おそらく、小さなお子様だと思いますけど、私自身がこのぐらいの年齢の時に、ここまで考えられたかというと、昨日に引き続き、その自身もありませんし、本当に、人を思いやるということが大事なんだという気がします。
この3日を通して、内閣の一人である中川経済産業大臣がいらしましたが、それ以外の総理以下、政府関係者は一人もいらっしゃらなかったわけであります。
本当に薄情というか、情けないというのが、この3日間通しての思いでありますけれども。
およそ、この私たちの住む人間社会というものは、信頼ですとか思いやりで成立していると思うのですけれども。
本当にこの3日を通して、私は、家族会は、日本国民は、総理・政府に対する信頼を失ったのではないかと思っています。
この信頼を、総理・政府が取り戻すのは並々ならぬことだと思いますけれども、やはり効果が一番覿面と思われる、経済制裁であり、主権国家としての意地、プライドを示していただきたいと思います。
S.Nさんは存じ上げませんが、私の両親であり、家族会、拉致された被害者の方々のことを思いやってくださった、(S.Nさんの)その心を、私も(私の)心にしまって明日から頑張りたいと思います。
◆この手紙の朗読を聞いていた早紀江さんは、一瞬、闘う表情から、本当の素顔に戻ったように思えた。
ハンカチで何度も涙をぬぐう姿。
「早く一緒に買い物したり笑ったりできるまで、」と言う言葉は、いつも拓也さん、哲也さんがいう「私たちの両親に、なんでもない普通の一日を味わって欲しい」を表現していた。
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(2005/6/26)座り込み最終日・星陵会館の集会にて
~原良一さんに頂いた音声ファイルより~
(進行の増元さん)
昨日、小さなお子さんを連れて一緒に座り込んでいただいた方が、その女の子がお帰りになってから、横田のご両親に書いてくれた手紙を今日持ってきてくれました。
これを最年少の哲也くんに読んでもらうのが、一番年齢が近いのかなと。
(哲也さん)
昨日に引き続き最年少の哲也が読みたいと思います。
-S.Nさんの手紙--------------
私は今日、不思議なことがありました。テレビでよく見る関西弁のおじさんと会ったり、横田めぐみさんのお父さんやお母さんに会ったからです。それは北朝鮮に経済制裁を迫るため、座り込みにお父さんと一緒に参加したからです。お父さんは昨日もきたそうです。
私は、「悪いのは、北朝鮮なのだから、北朝鮮に抗議すればいいのに」と思いました。
お父さんは「北朝鮮とは正式な国交がないから、政府の、特に総理と外務省にお願いしないと向こうに伝えることができないんだよ。」と言ってました。
私は拉致されためぐみさんが北朝鮮にいることがわかっているのに、何で助けられないのか不思議でなりません。
めぐみさんはお父さんよりひとつ年上で、13歳のときに拉致されたと聞きました。
プラカードで見せてもらった写真のめぐみさんは、とてもさびしそうで、「早く助けて」と言っているようでした。
家でも、ニュースで見るたびに家族で話をします。
「遠くで起きてることでなく、私自身が拉致されたり、家族の誰かが拉致されても不思議なことじゃないんだよ。」と。
でも私は、テレビの中のことのように感じていました。
今日初めて、めぐみさんのおかあさんと握手して、声を聞いて、皆さんの話を聞いて、何でこんなに苦しんでいる人がいるのになぜ助けられないのか、本当に不思議です。
私はよくお母さんと一緒に、買い物に行きます。いろいろなことを相談したりもします。
たまに喧嘩もするけど、お母さんが大好きです。
私には何もできないけど、おとうさんに「早く、めぐみさんがお母さんのところに帰れるようにしてね」と言いました。
めぐみさんのお父さん、お母さん、めぐみさんが帰ってきて早く一緒に買い物したり笑ったりできるまで、元気にがんばってください。
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S.Nさんからでした。
増元さんが哲也さんに感想を促す。
(哲也さんの感想)
何才とは書いていないのですが、おそらく、小さなお子様だと思いますけど、私自身がこのぐらいの年齢の時に、ここまで考えられたかというと、昨日に引き続き、その自身もありませんし、本当に、人を思いやるということが大事なんだという気がします。
この3日を通して、内閣の一人である中川経済産業大臣がいらしましたが、それ以外の総理以下、政府関係者は一人もいらっしゃらなかったわけであります。
本当に薄情というか、情けないというのが、この3日間通しての思いでありますけれども。
およそ、この私たちの住む人間社会というものは、信頼ですとか思いやりで成立していると思うのですけれども。
本当にこの3日を通して、私は、家族会は、日本国民は、総理・政府に対する信頼を失ったのではないかと思っています。
この信頼を、総理・政府が取り戻すのは並々ならぬことだと思いますけれども、やはり効果が一番覿面と思われる、経済制裁であり、主権国家としての意地、プライドを示していただきたいと思います。
S.Nさんは存じ上げませんが、私の両親であり、家族会、拉致された被害者の方々のことを思いやってくださった、(S.Nさんの)その心を、私も(私の)心にしまって明日から頑張りたいと思います。
◆この手紙の朗読を聞いていた早紀江さんは、一瞬、闘う表情から、本当の素顔に戻ったように思えた。
ハンカチで何度も涙をぬぐう姿。
「早く一緒に買い物したり笑ったりできるまで、」と言う言葉は、いつも拓也さん、哲也さんがいう「私たちの両親に、なんでもない普通の一日を味わって欲しい」を表現していた。
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日本国は本当に正念場にいると、考えています。
拉致問題で家族会が経済制裁を訴えているのは知っていますが、本当に解決につながる方法は何なのか、考えても答えが見つけられません。
政府に対して「なんとかしろ」と言うのは容易いのですが、具体的な方法となると、何が良いのか、迷ってしまいます。
手詰まり現状というのは、結局、この問題について関係国の認識が薄い点がもたらしているのかも知れません。そうであれば、政府は北朝鮮に何か言う前に、世界に向かってこの問題の存在を繰り返しアピールするのが先ではないか、という気もします。
調べれば調べる程、この国の病巣は深い。一見何の関連性の無いような事も裏では繋がっていたり、作用させ合っていたりする。
なんとかblog間で目覚めていく私達が風穴を拡げて邪悪な東風を振り払っていかぬと、政治も変わらないと思う。カルトな勢力にこの国を振り回されてしまってはいけない。いつまでもサイレントマジョリティでいるのでなく、前へ前へと声を押し出していくムードを作らねば。日常にいる隣の敵を改心させねば・・・。
まずそれには日本の裏社会の病理の進行状況を何も知らされず日常を営む国民に知らせる事が急務ですね。同時にそれを妨げようと動く勢力の先手を打つ事を考えながら。
政府にどうしろでなく、これからは私達が色々な情報を共有しながら、北朝鮮のみならず中共の動きも含めて、深く知り、日本の奥深い病巣を根本から荒治療しなければならないと思います。それには真実に迫り、それを多くのカルト化していない真っ当な日本人に広く知ってもらうことでしょう。田舎の奥地でも日本の隅から隅まで工作は行われ、情報収集、実験が完了されています。しかし、日常では工作の状況等他所ごとか、映画の話ぐらいにしか思っていません。国会であっても。裸の王様(もしくは知り過ぎているから動けないのか)な中央の政府を外してでも国が成り立つ程と言えばオーバーになるかも知れませんが、それぐらいの意気込みで結集できるよう、目覚めた者が個々に力を持つべきでしょう。・・・すみません、なんか文章妙ですね(^_^;)消失前の文章ではうまくかけていたのですが・・・今夜はごあいさつでこのぐらいにしておきますm(_ _)m
今日はご挨拶だけにしておきます。TBありがとうございましたm(_ _)m
自分にできることといったら、本当にこれくらいで
申し訳無いなぁと思いつつも、ご家族のみなさんに
少しでも心丈夫にしていて頂きたい一心で足を運びました。
座り込み後の集会の中で、こちらでご紹介されている小さなお子さんの手紙を読まれたとき、横田早紀江さんが繰り返し繰り返し静かに涙をぬぐっておられる姿を見て、「ああ、きっとめぐみさんの事を想っておられるのだろうな・・・。」と思うと、とても悲しく切ない気持ちになりました。
本当に、自分にできる事なんて限られてはいるんですが、何とかしてご家族のみなさんに再会を果たしてもらいたい、ただそれだけを願っております。日本という国は、全く不甲斐ない国になったものだと嘆き、できるなら海外にでも逃亡したいものだと思ってしまう現実がありますが(苦笑)、拉致被害者の方々が全員日本の地を踏めるまで、絶対に屈せず頑張らなくては、と思っています。
日本国内からでは、まるで力がないように見えます。拉致問題もそうですが、北の収容所に閉じ込められている人々の問題も大きいようです。第二次世界大戦時のナチの収容所以上でうはないかと思われます。人類に対する犯罪を犯しています。
亡命北高官黄氏、ファン・バンジョブさんは、80歳を越していらっしゃいますが、北への提案を多く持っています。中国国内に北の脱北の人々が暮らせる安全な地域を借り上げる案だとか、北の政権を倒す策、アイディアをもっています。安全に語る場がないのが現実です。
氏を日本に呼んで、思う存分語ってもらう計画はないでしょうか。
とりあえず、私の希望をお伝えします。
政府の無しのつぶてが大変悲しいです。
日比谷の集会には出かけたのですが中々いつも駆けつけることが出来なくて残念です。
何とかして被害者を取り戻し真相を暴いて欲しい。
コメントをありがとうございます。
私達の出来ることは、ほんの僅かですが、ご一緒にご家族を支えて参りましょう。
TBをくださった皆さんにも感謝します。