Blue jewel

拉致の解決を願って
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荒木和博氏講演2005/1/15(2)

2005-01-15 | 荒木和博氏講演集
つまりどういう事かと言いますと、この問題を解決するには、今のやり方では絶対解決しない、と言うことでございます。このやり方を止めろとは言いません。止めろとは言いませんけど、別の筋のやり方を、様々な方法を考えて行かなくてはならない。

 そう言うと、平沢勝栄さんがやったように、訳のわからない工作機関の人間にくっついて、いい加減な情報を流すと言うことになるんですが、そうではなくて、やはり、正面から北朝鮮に圧力をかけて、そして取り返す事。大体圧力をかければ向こうも外務省との交渉に乗ってくるんです。

 外務省の中でも、ここまでいっちゃうと、武力の裏付けがなければ、どうしようもないんじゃないかという思いも、外務省の中にも今、あるんだということをちょっと聞いています。実際その通りで、「イザとなったらお前らぶん殴るぞ」という姿勢をみせてはじめて向こうは交渉に乗ってくる。

 北朝鮮の人間と話をして、もし北朝鮮の人間と日本側の人間が信頼関係を築いたらどうなるかというと

 ~日本側はそう言うんですね、北朝鮮の代表と信頼関係を結んで、だんだん向こう側を柔らかくして行かなくてはならないと。~

 しかし、北朝鮮の人間からすると日本に向かって話していることは、こっち(金正日)に向かって話している事なんです。こっち(金正日)が自分たちをどういう風に評価するかと言うことが大切なんであって、こっち(日本)なんてどうでも良いんです。

 どういう状態が評価されるかというと、「如何に日本をやっつけたか、如何に日本を騙したか」というのが評価されるんであって、もし日本の代表団と信頼関係なんて結んじゃったら、帰ったらすぐに収容所に放りこまれるんです。絶対そんなこと(信頼関係を結ぶ事)はありえない。だから北朝鮮に人間と信頼関係を結ぼうと思う方が間違いであるという事でございます。

 相手側も話がわかるのは(彼らの頭の中に信頼関係を結ぼうなんて考えは一切ないんですから)逆に日本側がこん棒を持って「ぶん殴ってやるぞ」という姿勢を見せたときに、「あぁ、なるほど、日本側の考えているのはこういう事なのか」と判るんですね。

なかなか我々の美意識でそう言うことはしにくいんですが、しかしそう言う認識でないと返ってこないと言うことでございます。

 時間がないので今後の事をお話して参ります。
先ほど安明進さんのメッセージの中で「日本の人はあまり北朝鮮の事を知らないんじゃないか」ということが有ったわけですが、(彼はこのことをあちこちで言っている訳なんですが)

 この写真、(写真を掲げながら)9年前に韓国の東海岸で座礁した潜水艦でございます。東海岸のカンヌン市というところで海岸に公園がありまして、ここに展示されている物でございます。 

 みなさんもし韓国に行かれることがあったら、お時間があったら、冬ソナばかりではなく、こういうところにも行った方が良いんじゃないかと思うんですが。

 この潜水艦は長さ35メートル、325トンあります。乗ってきたときは確か26人乗員がいたという風に思います。これは今、見学するためのハッチが付いていますが、もともとは付いていなくて、後で付けたものです。

 この潜水艦は魚雷の発射管みたいな物がありません。(表から)見えない裏側に穴がひとつございます。この穴は何かというと、工作員が水中から浸透するためのものです。つまりどういう事かと言いますと、この潜水艦というものは普通の海軍が使って作戦行動をするための潜水艦ではなくて、工作活動のための潜水艦と言うことでございます。

 工作員を敵国に潜入させて工作活動を行わせるための潜水艦だということです。これはもちろん、日本にしょっちゅうやってくる工作船も同じ事でございます。その為に彼らはやっている。

 この事件の時はですね、工作員を潜入させた、その工作員を回収しようとした時にですね、波が荒くて「もっと海岸に近づいてくれ」ということでバックをしたら、この後ろの方が波に煽られて座礁してしまった。

 もう動けなくなったんで、仕方がないから中を全部焼いてですね、外に出て山の上の方にあがって、11人は自決をした。それ以外の人間はですね、韓国軍、警察、民間ですね、ものすごい数の捜索をやったんですけれど、韓国人を(軍人、民間人あわせて)十数人殺して、最後まで一人だけは見つからずに終わりました。

 もう、すごく寒いんですね。0度ぐらいになる。しかも、あんまり木も高くない非常に険しい山中を何万人もの韓国軍の警戒の中をかいくぐって、そして逃げていったと言うことでありまして、如何にすごい能力を持った人たちであったかと言うことです。

 韓国の方はのんびりした、脳天気な国なんですけれども、韓国人は脳天気で「いや、戦争なんて起きないよ」と言っていますが、その国に対して、もう死ぬことを覚悟して、こういう潜水艦に乗ってやってくる人間が、今の、この時にもいるんだと言うことです。

 韓国は、海岸線がこうやって(写真を見せながら)ずっと鉄柵が巡らせてあります。海水浴場のようなところは入れるよういになっていますが、そういうところでもちゃんと歩哨がいてですね、そして実弾を入れて海岸を睨んでいるわけです。そう言う状態の中でも平気で入ってくる。

 日本の海岸線と比べてみても判ると思いますが、日本の海岸線の総延長はアメリカの半分あるんですね。それだけ長い海岸線で、そんな鉄柵が有る所なんてまずほとんど見たことがない。まぁ、原発があるの周囲とかぐらいで、どこでも入れます。

 私は飛行機に乗ってどこかに到着するときに、海から進入することがよくありますが、上から見ているとですね、「あ~ここだったら入りやすそうだな」という事をついつい考えてしまいます。

 なおかつ、この潜水艦の中の装備ですけれど(写真を見せながら)、モニターとかいろんなものがありますが、これはトキメック、昔の東京計器ですね、パナソニック、フルノといった日本の製品をふんだんに使って頂いておりまして、これ大変ありがたいと思っています。(笑い)大変ありがたいことですがそう言う事(日本製品が使われていると言う事)でございます。

 これは別に韓国だけにやっている事ではありません。侵入するのは韓国より日本の方がはるかにやり易いですから、日本に相当の侵入をしていることは間違いない。今もその状況は変わっていない。このところ日本側も武器を使うようになっていますから多少は気をつけているでしょうが、かなりやっているのは間違いございません。

 ですからこの拉致問題の解決というのはどういう事かと言いますと、これは増元るみ子さんがかわいそうだからとか、あるいは横田めぐみさんのご家族がかわいそうだから、これを助けると言った慈善事業ではないということございまして、これは正に今、拉致されている被害者の方々を救出すると言うことがイコール我々自信の安全を守ることになると言うことです。

 いわんや家族のみなさんから感謝して頂く必要は全くないわけでして、家族の方々が逆に我々の代表のような形で被害を受けられているわけですから、我々は、本当であれば、家族会の皆さんに「もっと休んでいてください」と言って我々がもっと先頭に立たなければならないんですが、(そうは言っても、私も今日、増元さんに無理をして頂いたわけで、余り言えないんですけれども)ともかく、我々自身の問題だということ是非ともご理解頂きたいと思います。

 去年、藤田進さん、加瀬テル子さんの写真が出て参りました。それ以降、我々の所に非常にたくさんの写真が持ち込まれるようになりました。特にマスコミ中心ですけれども、持ち込まれるようになりまして、現在既に100人以上の写真が私どもの事務所にあります。今、分析を続けているところでございます。そのうち結果を明らかに出来ると思っているわけですけれども。

 そう言うことから、去年ぐらいからかなり大きな変化が起き始めている。それまでは、写真がでることなどまずあまり考えられなかった事なんですけれど、そう言うことも起こるようになったと。今年はまだまだ<写真>も来るでしょうし、あるいは<声>とかですね、場合によっては本人が逃げ出すこともできるということすら有るのではないかと、様々考えております。

 更にそう言う動きの中で、推測の範囲をでないのですが、考えている事がありまして、これからいろんなことが判ってくると、私自身もまだ想像もしていなかったことが明らかになる可能性もございます。

 たとえば、拉致をされた方々が日本に戻ったことがあるとか、あるいは第三国に出国したことがあるとか、あるいは工作員として外国で活動をしていたことがあるとか、そう言うことが出てくる可能性があると言うことです。

 これは特に町田の皆さんにもご理解頂きたいんですが、そう言うことが有った時に、普通考えてしまうのは「なんだ、外国に出ているんだったら、人の目を盗んで、ちょっと家に電話するとか、手紙を渡すとそれくらいのことできるだろう」と言うことを思うかもしれない。「外国に出て何も北朝鮮の工作員として動くことはないだろう」と思われる方も当然おられると思います。しかし現実にはそういう(=電話ができない、手紙が書けない、工作員として動く)可能性はあるんですね。

 1978年にレバノンから拉致をされた方々4人、この方々は後に、ユーゴスラビアで別の国の大使館に逃げ込んで保護をされているんですが、その時、北朝鮮側の人間から前から、言われていたことがあるんですが、それはどういう事かと言いますと、「お前の国の大使館にはみんなスパイがいるんだから、おまえら、もし変な事をしたらすぐに判ってしまうんだぞ。」と言われていた。それで自分の国、レバノンの大使館には逃げ込むことが出来なかった。

 当然ですね、この日本ですから。「日本には朝鮮総連いくらでもいるんだ。日本の官庁の中にもいくらでもスパイはいるんだから、お前ら、もし変なことやったら、絶対にあとで只じゃ置かないぞ」と言われたら、もう、自分から行動を規制せざるを得ないんです。

 拉致被害者で政府認定者ではありませんが福留貴美子さんと言う元よど号の岡本武の妻にさせられた方がおられますが、この人は一度日本に入ってきている。入ってきて、横浜の友人のところにちょっと泊まって、その時はもちろん何も言っていないです。それから、高知の実家に戻ろうとして、どうも途中で捕まったらしい。捕まって北朝鮮に引き戻された。

 そう言うときですら連絡がとれないという、それは、如何に北朝鮮が恐いかという証拠でもありますし、だからこそ、今の帰っている5人も話さないんだろうと、私は思います。

 そう言う状況をご理解頂きまして、これから先、どこかでそう言う話が出てきたときに、「それはそんなことではないんだ」(簡単に連絡できない、脅されている)と言う風に、周りの人に言って頂きたいというふうに思います。

 ともかくそういうことも含めて、これからいろんな事がおそらく明らかになっていくだろうと考えるわけです。これをですね、一体どうしていけばいいのか言うと、私がさっき言いました、今のルート以外の別なやり方、(これは経済制裁ももちろん、その一つなんですけれど)別の手段を使うと言うことでございます。

 本来で有れば、普通の国であれば、これだけのたくさんの日本人が拉致されたとすれば、軍事力を使っても全く何の不思議もないということです。 私は少なくとも北朝鮮の中で体制崩壊が起きた時には自衛隊を投入するしか方法はないと再三再四、言っておりますし、私自身も予備自衛官ですので、その時は入れてもらおうと思っているんですが。

 それ以上の、本来でであれば、軍事制裁をやることだって当然オプションとしてあって良い事だろうと思っています。

 逆に言うと、経済制裁ぐらいで済まして貰えるんだったら、金正日は大喜びして日本に感謝しなければならない。

 「経済制裁をやってきたら戦争だ」なんて言うのは、とんでもない話で、感謝して貰ってもいいくらいの事でございます。 経済制裁で戦争だというぐらい、如何に彼らが経済制裁が恐いかという証拠で、経済制裁すれば効果が上がると言うことを、彼ら自信が正直にしゃべってくれているのと同じ事でございます。

 藤田さん、加瀬さんの写真が出たときに、みなさんもそう思われたと思うんですが、「やっぱりホントだったんだな」と、政府の言っている15人なんて違ったんだなと思われた方も多いでしょう。

これから先我々がやらなければならないのは、情報をともかくいろいろ収集して、それを可能な限り明らかにしていく。

 この国は平和ボケの国と言われますが、日本は災害にはぼけていない。

 皆さんいつでも、東京周辺に地震が起きるにじゃないかと想定していらっしゃる。自身は簡単に予知できませんが、台風が来る時は、もし来たらどうするか、もし被害が出たらどうやって助けるか、民間もお役所も一緒になってやっていくわけです。

 ですから、国民が今、日本が安全保障上こんなに危険な国なんだと判っていれば、ではこれはこういう風にしなければならないと絶対に理解が得られるはずだと言うことです。

 我々が今やらなければいけない事は、「この国が如何に危険な国であったか」と言うことについて、現実を国民の皆さんの前に明らかにしていく。そして同時に、その被害を受けている拉致被害者が一体何処にいて、どういう状況にあるのか、どうやれば助け出せるのかという事について具体的に調べていくことをやっていかなければいけない。

もちろんこれは国の仕事ではあるのですが、なかなかお役所と言うところはプラスアルファーの仕事をしても評価されませんけどマイナスだと失点になっちゃいますので、非常にやりづらいです。

 警察が認定の所でなかなか渋いのも、やはり認定しようと出した人の中でそうじゃない人が出てしまったら非常にマズイと言うところにあります。本当は拉致じゃないと思っていた人が拉致だったと言うのが一番マズイはずなんですが、そこについては余り言われない。

 ですから、こういう事を我々国民としても警察とかそういう国家機関をバックアップして、多少勇み足でも、一生懸命やっているときは、「そうだ、がんばれ」と言っていくことも必要だと思います。 

 我々自身が、有る意味で言うとパイロット的な役割で、情報集めなどを、やっていってそれによって後からお役所が本気になって動けば、我々のやる事なんて無くなってしまいますから、とにかくその方向付けだけはやっていこうと思っています。

 これをどんどん明らかにして、国民の中に安全保障の意識を持って頂くようにしていきたいと思っている次第でございます。

 そのあとは具体的にどうやって助けるかと言うことでございまして、中国や第3国に出た人はそこの在外公館が保護をする、これは外務省もおそらく、ちゃんとやってくれると思います。

 あるいは向こう側でなにか起きたら時は自衛隊を入れてちゃんと取り返していく。
今の時点では自衛隊というと、ピンとこない方も多いと思いますし、自衛官でもピンとこない人も結構いるんですね。

 しかし考えてみれば、基本的人権を侵されて何十年も苦しんでいる国民を助けないと言うこと自体が、憲法違反でございまして、その為に自衛隊を出すか出さないかと言う事が憲法違反かどうかなんて事は、条文をどういう風に解釈するかの問題ですから。

 イラクに多国籍軍で自衛隊を出しておいて、それで、拉致被害者救出にいけないようなら、どう考えても理屈が合わない訳でございます。 イラクに多国籍軍で自衛隊を出しておいて、それで、拉致被害者救出にいけないようなら、どう考えても理屈が合わない訳でございます。

 そんな時にそれでも行けない自衛隊だったらそんなもの、税金泥棒以外の何者でもないんで、そんなもの無くしてしまえばいいと言う風にすら思います。その為に年間何兆円もの税金を国民は払っている訳ですから。

 自衛隊の中でも本気になって考えている人達はたくさんいますから、我々もいろんな次元で連携を取りながら、そっちに向かって何とか持っていきたいと思っている次第でございます。

 ともかくですね、この問題は、日本という国が、自分たちがどれくらいちゃんとした国であるかという意識を持つかという事だと思います。

 この国には、あれもいけない、これもいけないといろいろ山ほど行けない事はあるんですが、いくらそんな事言ってもですね、周りの国は全く信用してくれません。

 昔、(エリツインの政権の頃ですが)ロシア人の友人と話していて、「今日本の政界は大混乱状態なんだ」と言ったら、ロシア人の友人曰く「一体何処が混乱しているんだ」という話でございまして、(会場笑い)あの当時のロシアに比べれたらば、日本が混乱しているなんて誰も信じてくれない。

 経済がメチャクチャだと言えば、メチャクチャな国は世界にいっぱいあるわけですから、日本の経済がメチャクチャだと言ったら、メチョクチャじゃない国の方がほとんど少ないわけでございます。

 「軍隊が?」と言っても、イージス艦だって何だって有るじゃないかという話になるわけでして。
 「憲法は?」と言えば、そんなもの変えれば良いじゃないかとそれだけの話であります。

 だから、この国にはそれだけの力があるわけです。

 評価は様々あるでしょうが、ともかくですね、戦争の時にですね、ロシア・中国・イギリス・アメリカ、世界中の大国と戦争してしまった国は日本しかない訳ですから。(笑い)

 しかも第二次世界大戦の時というのは、普通考えたら、「あんな戦争、まず、しない」中国で足を取られてそれだけでも大変な時に、アメリカ・イギリス相手に戦争をするなんて事は、よっぽど「上にいる人間がアホだったんだ」と私は確信を持っていいますが、それだけ上にいる人間がアホでも、4年間アメリカ相手に闘い続けたんですから、如何に中堅が優秀であるかの証拠でございまして。(会場笑い)

 この国の最大の問題は、中堅の人材が優秀な人が多すぎて、上がアホでもなんとかやっていけると言うことに問題がある。だから、その方針を作ればいい。

 この国が明治維新以来非常に大きな力を持ってきたのは、どういう時か?(自分から方向性をつけたことはほとんどないんです)明治維新の時は、お解りのように、外国から何時侵略されるか判らない、一刻も早く近代化しなければいけないと言う事で、コンセンサスがあったから、そこに向かってどうするか、ここにいる人と、ここにいる人が全然連携もとらないで、お互いが何をすべきか考えて動くことが出来る。

 アメリカとの戦争もそうですし、戦争に負けた後、復興という大方針ができたらば、ここで何とかやらなければならないと言うことになれば、それでものすごいスピードで復興することが出来るし、高度成長となれば、そういうふうになる。

 ところが、その方針をひとりのリーダーが提示すると言うことができない。残念ながら。

 韓国の場合、かつて1960年代、クーデターで政権を取った朴正煕大統領という人は、この国を絶対近代化して北朝鮮から攻められない豊かな国にしなければならないというはっきりとした方針を持ってやった人ですが、ああいうリーダーは日本には、まず、ほとんどでてきません。

 とするとその代わりをどうすればいいかというと、国民の手で作るしかない。我々国民の声でこの国がアジアの中で中心的な民主主義の国であると、我々自身が認識し、「だから恥ずかしいことは絶対出来ないんだ」という思いを持って、政府の動きをチェックして、その代わり、政府がちゃんとやるんであれば、進んで協力をしていくということをしたときにこの国は、他の国が付いてこれない力を発揮すると、私は確信をいたしております。

 昔、カンボジアのPKOの後で、中国の軍人さんが言っていたそうですが、「日本の自衛隊はすごい」と。、どうすごいかと言いますと、ともかく隊長が部下にちょこちょこと指示、命令をすると、すぐにみんなかってに動いていって、全部できちゃう。我が国だったらば、一人一人「お前は、これやって」と細かく指示しないと動かないんだという話をしていたそうです。

 そのプラスの部分を我々は最大限に活用して、マイナスをできるだけ少なくすることによって問題を進めていく。

 この方向ができるようになったらですね、私はこの拉致問題は簡単に解決すると思っています。
 今まで時間がかかりましたけれど、解決し始めたらそんなに長時間はかからないと、絶対の確信をしております。

 さっき安明進さんのメッセージにもありましたが、北朝鮮2000万の公民の大部分は苦しんでいます。今も一月ですから、北朝鮮の中国の国境近くは、冬ですから、零下20度30度です。そう言うところで子供が着の身着のまま凍え死んでいく状況は今でも続いているわけです。

 これを誰が助けるかと言えば、金正日が改心するわけ無いわけですから、そして韓国は今、金正日のご機嫌をとることで精一杯ですから。そうすると、誰がやるかと言えば、我々がやるしかない。日本はアジアの中心的な民主主義の国なんですから、我々の手で、あの金正日の独裁政権を打倒してしまって、あの国で今苦しんでいる人達を一刻も早く幸せなごく普通の生活が送れるようにする。その中にはもちろん日本から帰国していった帰国者の人もいるでしょうし、日本人妻とかその家族もいると思います。

 そう言うことをやって、我々が大国としての責任を果たしていく。これはもう、アジアの中では日本しかできない。アメリカにいくら任したって、アメリカはアメリカなんですから、アジアの国ではない。だから必要が無くなれば出て行くわけでありまして、日本はアジアから絶対に出て行くことができないのです。

 我々がその責任を遂行する。
そうしなければいけないし、そして、日本には絶対にその力があると私は確信をいたしております。

ご静聴ありがとうございました。
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