『増元照明 家族会事務局長のお話 その1』
こんばんは。(「こんばんは」の声)
代表、副代表が遠慮がちにしゃべられて時間がずいぶん余ってますので(笑い声)、私は思いっきり言いたいことを言わせて頂きます。
まずこの今自民党の拉致問題対策本部長の会合があったと書かれてありますけど、やらないよりいいんですけど、ただ遅いんじゃないか?と言うのが非常に私の実感です。
私達はすでに2000年から経済制裁を求めている。
拉致問題の解決をするために経済制裁して圧力を加えるしかないだろうというのが2000年から救う会が言い始めた、ですよね?2000年ですよね?(控え席の方に同意を求める)
そのときに自民党の国会議員でも民主党の国会議員でも拉致問題が重要な問題だと感じていたら、当然北朝鮮への制裁のシュミレーションチームを作らなきゃいけなかったんですが、自民党が作ったのは結局2002年の9・17以降です。
ですからそれからですね、3年半になろうとしているこの状況の中で、ようやく経済制裁の発動を義務付ける事を盛り込んだ北朝鮮人権法案の骨子を了承し今国会提出。
ちょっと遅いんじゃないんですか?と言うのが実感です。
できれば昨年の通常国会でこの法案を出して欲しかったですね。
それから一昨年の12月24日に細田官房長官が、「迅速かつ誠意ある対応がなければ厳しい対応を取らざるを得ない」と言ったわけですから。
あの時に横田めぐみちゃんの骨と称する偽物の骨を掴まされるわ調査結果はデタラメだわ、国民の皆様が怒りに怒っていて、そして細田官房長官があのような談話を出さざるを得ない状況で。
で、翌年の通常国会でこの法案を出しておけばまず通ったんではないか?と私は思いますけども。
それからまた1年過ぎてしまった。
去年1年はとにかく郵政郵政で小泉さんにしてやられてしまいましたけど、郵政の中に隠れてしまったということです。
ただ、佐藤会長も仰ってましたけども一昨年の12月24日に官房長官がああいう談話をしたのにも拘らず、一年以上も日本政府は厳しい対応を表面的に取っていないと言う事は、北朝鮮にどういうメッセージを与えるか。
まぁ当然皆さんお分かりですよね?
やるぞやるぞと言って何もやらなければ、あいつはやらないんだと言う安心感を持たせるだけなんです。
一年以上も前に官房長官の談話で厳しい対応を取ると言っていながら、向こうは迅速にも対応していないし誠意ある対応もしていないと言うは当然分かっているでしょうしね。
それでも日本政府はなんら制裁に対して何もしないし、何も実際の動きをしないと言う事は、もう大丈夫だと言う安心感を与えてしまうと言うのが現状だと思います。
ですから昨年の末から今年の初めにかけての日朝協議でもあのような態度に来ている訳で。
結局なめられているなぁと言うのが非常に、日本の皆さん、私たちでなくても皆さんもそうだと思います。
余りにもなめた対応をして来ていると言う。
辛光洙と言う人物の拉致が大きく報道されるようになって当然引渡し、金世鎬(キム・セホ)もそうですが前々から引渡しは求めているんですが。
引渡しを求めたら今度は「NGOの人間を引き渡せ」と。
あの中に救う会の人間が入ってないのが非常に残念なんですけど(笑い声)、それだけ救う会の活動が認められてないのかな?と。(笑い声)
本当は佐藤会長とか西岡さんなんかの名前が告げられて欲しい。(笑い声)
全くそれが無くて山田文明さんとか李英和さんとか、そういう方たちの名前が出てくる。
もうちょっと頑張って圧力かけて。
あの二人はさすがにこういう事は出来ないかもしれませんけども。
でもね、救う会とか出てももいいのかな?と。
荒木さんは特定失踪者調査会の名前で名指しで批判された時に、非常に光栄だと仰ってましたけど。
ああいう北朝鮮の金正日政権と言うのは、悪口を言われるくらいの政治家でないと駄目だという事を。
それぐらいで活動しなければいけないんだろうなと思ってます。
先ほど言ったように辛光洙が昨年の末から非常に言われておりますけども、あれも情報と言うのが私たちが聞いている限りは、昨年末に本人から事情聴取した結果らしいです。
横田めぐみちゃんの拉致に関与したと言うのは、曽我ひとみさんが一昨年に横田家に言ってあったようですけども、地村さんやそれから蓮池さんたちの拉致の実行犯として名前の上がっている彼らに関しては、昨年末に日本政府があらためて問いただして、・・・(聞き取れず)したあれらしいです。
ですから私たちには殆どそういう話は来ておりませんし、ただ何で昨年末なんだ?と言うことなんですね。
もっと早くに言ってもらっても良かったんではなかったか?と思うんですけども。
忘れていたということなのでしょうか?
それが良く分からないし。
辛光洙の情報の出方に対してある説があって、それは辛光洙1人に全ての責任をおっかぶせて、そしてそれで幕引きを引こうとしているんではないかと言う説と。
それではなくて日朝国交正常化のハードルを上げたい、厳しく追求する為にと言う説があるんですが。
それにしても警察からリークされていなかった報道の皆さんが直接被害者の方に声を聞きたい、というのも良く聞くので。
出来れば私は直接、単独インタビューは出来ないかもしれませんけど記者会見は開いて頂いて、報道の人の前ではっきりと言って頂きたいと思います。
そうしないと憶測ばっかりで、本当に私たちも分からないし、国民の皆さんも分からないでしょうから、せめて記者会見くらいは開いて頂きたいなと言うのが辛光洙報道に対する私の感想です。
いまだに出来ないらしいんですが、報道各社が自主規制をしていると言う所があるようで、今救う会・家族会では子どもたちが帰ってきた以上、私たちに報道規制をする立場ではないですよね?
実質的には始めてるんですが報道の方で大分規制されているようですね。
帰国された方たちの方から子どもたちをそっとしておきたいという気持ちがあるようです。
でも帰ってこられている本人が記者会見をされてもいいのではないか?
特に新しい情報が出たという話ですので、それが真実なのかどうなのか?と言う事も警察のリークと言うだけではなくて、警察情報として出て来てもそれが真実なのかどうかが皆さんにもはっきり分からないでしょうし。
だからそれはやって頂ければありがたいと言うふうには思っております。
それと、日朝交渉ですよね?
日朝交渉も、何でこんなに日朝交渉何回も何回も続けるんだ?と言う思いがずっとおります。
実際3年半に近いですから、その間また同じような事をやらなければいけないのか?のがあるんです。
昨年末に斎木審議官からお伺いした内容では、とにかく北朝鮮がこのままだとテーブルに着かないから日朝国交正常化と言う北朝鮮が乗りやすい話を議題に乗せて、当然拉致と言うのをやりますけど拉致が解決しなければ国交正常化なんか出来ないのは常に言いますから、絶対に拉致を棚上げする事はありませんからということで、日朝包括並行協議と言うものに合意されたそうですけど。
私はあの時にも言いましたが絶対にそれやっちゃいけない事ではないか?と。
せっかく9.17で金正日が拉致を認めて、ようやく僕たちのそれまでの活動が国民の皆さんに訴えてきて、殆どの人たちがまだ半信半疑の中、政府は出口を一緒にしようと言うところだったのを、ようやく金正日が拉致を認めることによって入り口論に持っていったんですよね。
すなわち、国交正常化の交渉をする前に拉致問題を解決をしなければならないと言う、そういう国民の声を高まる所まで行ってたらですね。
大半の人は日朝国交正常化は拉致問題が解決してからと思ってたと思うんですけど、これを相手をテーブルに着かせるためとかそういうのは、なぜこちらが譲歩しなければならないんだ?と。
こちらが譲歩して相手をテーブルに乗せたとしても結局譲歩したと言う点が残るので、北朝鮮のペースと言うのは変わらない。
北朝鮮政府がどうしても交渉したいと言うところまで持っていかなければいけないのに、またそうやってこちら側が譲歩したような形になって後ろに戻っていったと言うのが非常に私は残念でならないです。
その点だけは斎木さんには申し上げて置きましたけど、ただ斎木さんも一年以上日朝協議が行われない事を非常に苦々しく思っていらっしゃってますし。
アメリカの公使に出られる事は昨年の秋ぐらいにすでに決まって、内定は出ていなかったらしいですけど、殆どマスコミ人事って言う奴ですか?
そういう事で保留も考えておられたようで、日朝協議の道筋だけはつけたいと言う事は思ってらっしゃったでしょうし。
それから後任になる方、今の外務省のやり方に対しては非常に自信を持っているそうです。
確かに一昨年の末から外務省が谷地さんになって日本政府の姿勢が変わってますから。
それまでは先ほど飯塚副代表が仰ったように真相究明、信頼できる情報をよこしなさいと、そういう姿勢でしたけども、ようやく一昨年の末になってから「生存者が居るはずだから返せ」と言い始めたんですね。
それ以降外務省の谷地さん、それから日朝審議官、そのラインは「生存者を返せ」と「生存者がいる」と言う前提で、向こうと交渉すると言う全部変わってきましたから。
その流れの中で斎木さんはおそらく日本政府の姿勢はおそらく揺ぎ無いものであるし、自分がいなくなっても日朝協議の場で必ず自分の後輩がやってくれるだろうと言う事を仰っておりました。
そして信じてくださいとあの人は目を見て、私たちは外務省で一番信頼できる斎木さんの言う事を信頼したわけですけども。
今回日朝協議で拉致問題の担当になる梅田参事官、この方はご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、西村眞悟議員の5年後輩で救う会島田(洋一)副会長の3年先輩です。
同じ寮で暮らしていた。
よく学生時代から人物的に知っている人です。
西村先生に先の議連の総会でお会いした時に梅田さんの事が出たんですけども、帰りがけに西村さんは「あいつはええ奴や」って言いましてね。(笑い声)
「あいつはええ奴や」
外務省の確か人事課長をやってらした時に、「村山のバンドンの発言、あれに対して涙を流しながら悔しがっていた、そういう奴や」
「だからまず間違いはないだろう」と、「少しネジ巻かないかんな」ってそう言ってましたけど。
関西弁で非常にやわらかく喋られるんですけど、迫力には多少欠けるんですけど、気持ちは強い方です。
のようです。
多分強いと思います。(笑い声)
更に強いだけではなくて情があるというのを非常に感じているんです。
日朝協議、私たち先週でしたか?
帰ってこられてすぐ説明を開いて頂きました。
その中で北朝鮮の反論、そして北朝鮮の気にしている事を言っている時に、日本の世論を非常に気にしていると。
そして北朝鮮の金哲虎(キムチョルホ)が言ってた事は「今日本では拉致問題の関心が非常に薄くなったんではないですか?」
「記者からの質問も大分少なくなりましたし、新潟での写真展でも2000人しか集まらなかった」と言ったので、たまたま梅田さんはそのことに関して「私は新潟に出張で行く事がありまして写真展も見た」と仰られて、そのときに声を詰まらせたんです。
なぜ詰まらせたか?
それは写真展のめぐみちゃんの写真を見てやはり感じる物が、私たちと同じ血が流れているのは当然感じる事なんですけど、ただ外務省の官僚がですね。
私たちに説明する時にちょっと涙ぐんだ、そういう所を見てますと情にも厚い方だというのは分かりました。
その気持ちを忘れない限りは全ての拉致被害者のために頑張ってくれるというふうには思っています。
外務省は一生懸命やってても結局はあれで終わるんです。
それはなぜかと言うと政治家が決断をしないからです。
政治家が決断してもうちょっと圧力をかけてれば、今回の協議に関してもちょっと違う物になっていた可能性はあると。
結局今回の協議ずっと今までと同じように何ら制裁の発動もしないですし、それをするという姿勢すら見せていない。
小泉総理は対話と圧力しか言わない。
小泉総理の下では結局先ほど言ったように、官房長官があんな事を言っても結局何もやらないのだから、何もしないだろうと言う姿勢で来るわけです。
その中でやっても今回はじめての新任の金哲虎(キムチョルホ)それから梅田参事官、それから原口(幸市)大使、宋日昊(ソンイルホ)という、変な奴が大使になってしまう。
その中で顔合わせだけだろうと、今回の1月の日朝協議だった。
顔合わせの前提だとしてもやる事だけはやって頂かなければならないと思っていたんですが、20時間の内11時間は拉致問題のことについて話し合ったそうです。
そして最初の拉致問題の懸案事項に関する協議、第一回目の協議の時に何をやったかと言うと日本政府が一昨年に出した調査結果ですね。
調査の精査結果、ひとりひとりについての疑問点、それをいちいち一人ずつ言って相手にぶつけたそうです。
向こうは彼らの言い分も、横田めぐみちゃんの骨も偽物だと言ってるけれど、そんな事は信じられないし。
それに対する疑義も言ってそういうんだったら返せと言ってるから、誰に返すんだ?遺族に返すのか?じゃあ遺族は分かってるんだろうな?と僕は思うんですが。
そこで聞いてくれれば、遺族は誰ですか?
そしたら金哲虎(キムチョルホ)も言うんじゃないでしょうかね?
ちょっともうちょっと突込みが足りないと私は思うんですが。
それにしてもですね。
同じ、もう一年間、一昨年の11月に出した精査結果を北朝鮮には突きつけて、去年の一年間に北京でも何回も言ってるのに、何回も向こうからの返事もあったはずです。
だから今年初めの協議に顔合わせとは言え、同じ事を繰り返して欲しくなかったと言うのを申し上げました。
でもそれに対して明確な答えはなかった。
更にこのような拉致問題の懸案に何も出てこないし、言葉は悪いんですけどむちゃくちゃな事を言ってきてよくぞ皆さん、食事をする気になりましたね?と。(笑い声)
私だったら食事など出来ませんよと申し上げたら、梅田さんは外交官ですから。
外交と言うのは正式の協議の場で相手にぶつけてこれは一応正式の協議の場ですけども、食事をしたりとかコーヒーを飲んだりとかそういう時に相手の本音を聞きだすのも外交なんだと。
当然向こうの交渉団の中で事前に行って良いのか悪いのかと言う話もされた、行かない方が良いんじゃないの?と言う話もされたそうです。
でも外交の結局そういう所で本音を聞きだす。
ですから飯を食べる時には必ずカウンターパートの隣で話を聞いて相手の本音を聞きだそうとしたと言うのがあったそうですが、こっちから言わせるとあんな人間に本音なんかあるのかな?と思いますけども。
もう見極める必要が、ここまで3年半もすりゃ見極めなければならないでしょうし。
宋日昊(ソンイルホ)、彼らが来ていたって彼らに決定権は無いわけですから彼らの正式の場で言ってる事が彼らの本音であると判断して欲しかったですけども。
それは外交手腕、次の協議までの流れを崩したくないと言うことがあるようです。
・・・その2に続く・・・
こんばんは。(「こんばんは」の声)
代表、副代表が遠慮がちにしゃべられて時間がずいぶん余ってますので(笑い声)、私は思いっきり言いたいことを言わせて頂きます。
まずこの今自民党の拉致問題対策本部長の会合があったと書かれてありますけど、やらないよりいいんですけど、ただ遅いんじゃないか?と言うのが非常に私の実感です。
私達はすでに2000年から経済制裁を求めている。
拉致問題の解決をするために経済制裁して圧力を加えるしかないだろうというのが2000年から救う会が言い始めた、ですよね?2000年ですよね?(控え席の方に同意を求める)
そのときに自民党の国会議員でも民主党の国会議員でも拉致問題が重要な問題だと感じていたら、当然北朝鮮への制裁のシュミレーションチームを作らなきゃいけなかったんですが、自民党が作ったのは結局2002年の9・17以降です。
ですからそれからですね、3年半になろうとしているこの状況の中で、ようやく経済制裁の発動を義務付ける事を盛り込んだ北朝鮮人権法案の骨子を了承し今国会提出。
ちょっと遅いんじゃないんですか?と言うのが実感です。
できれば昨年の通常国会でこの法案を出して欲しかったですね。
それから一昨年の12月24日に細田官房長官が、「迅速かつ誠意ある対応がなければ厳しい対応を取らざるを得ない」と言ったわけですから。
あの時に横田めぐみちゃんの骨と称する偽物の骨を掴まされるわ調査結果はデタラメだわ、国民の皆様が怒りに怒っていて、そして細田官房長官があのような談話を出さざるを得ない状況で。
で、翌年の通常国会でこの法案を出しておけばまず通ったんではないか?と私は思いますけども。
それからまた1年過ぎてしまった。
去年1年はとにかく郵政郵政で小泉さんにしてやられてしまいましたけど、郵政の中に隠れてしまったということです。
ただ、佐藤会長も仰ってましたけども一昨年の12月24日に官房長官がああいう談話をしたのにも拘らず、一年以上も日本政府は厳しい対応を表面的に取っていないと言う事は、北朝鮮にどういうメッセージを与えるか。
まぁ当然皆さんお分かりですよね?
やるぞやるぞと言って何もやらなければ、あいつはやらないんだと言う安心感を持たせるだけなんです。
一年以上も前に官房長官の談話で厳しい対応を取ると言っていながら、向こうは迅速にも対応していないし誠意ある対応もしていないと言うは当然分かっているでしょうしね。
それでも日本政府はなんら制裁に対して何もしないし、何も実際の動きをしないと言う事は、もう大丈夫だと言う安心感を与えてしまうと言うのが現状だと思います。
ですから昨年の末から今年の初めにかけての日朝協議でもあのような態度に来ている訳で。
結局なめられているなぁと言うのが非常に、日本の皆さん、私たちでなくても皆さんもそうだと思います。
余りにもなめた対応をして来ていると言う。
辛光洙と言う人物の拉致が大きく報道されるようになって当然引渡し、金世鎬(キム・セホ)もそうですが前々から引渡しは求めているんですが。
引渡しを求めたら今度は「NGOの人間を引き渡せ」と。
あの中に救う会の人間が入ってないのが非常に残念なんですけど(笑い声)、それだけ救う会の活動が認められてないのかな?と。(笑い声)
本当は佐藤会長とか西岡さんなんかの名前が告げられて欲しい。(笑い声)
全くそれが無くて山田文明さんとか李英和さんとか、そういう方たちの名前が出てくる。
もうちょっと頑張って圧力かけて。
あの二人はさすがにこういう事は出来ないかもしれませんけども。
でもね、救う会とか出てももいいのかな?と。
荒木さんは特定失踪者調査会の名前で名指しで批判された時に、非常に光栄だと仰ってましたけど。
ああいう北朝鮮の金正日政権と言うのは、悪口を言われるくらいの政治家でないと駄目だという事を。
それぐらいで活動しなければいけないんだろうなと思ってます。
先ほど言ったように辛光洙が昨年の末から非常に言われておりますけども、あれも情報と言うのが私たちが聞いている限りは、昨年末に本人から事情聴取した結果らしいです。
横田めぐみちゃんの拉致に関与したと言うのは、曽我ひとみさんが一昨年に横田家に言ってあったようですけども、地村さんやそれから蓮池さんたちの拉致の実行犯として名前の上がっている彼らに関しては、昨年末に日本政府があらためて問いただして、・・・(聞き取れず)したあれらしいです。
ですから私たちには殆どそういう話は来ておりませんし、ただ何で昨年末なんだ?と言うことなんですね。
もっと早くに言ってもらっても良かったんではなかったか?と思うんですけども。
忘れていたということなのでしょうか?
それが良く分からないし。
辛光洙の情報の出方に対してある説があって、それは辛光洙1人に全ての責任をおっかぶせて、そしてそれで幕引きを引こうとしているんではないかと言う説と。
それではなくて日朝国交正常化のハードルを上げたい、厳しく追求する為にと言う説があるんですが。
それにしても警察からリークされていなかった報道の皆さんが直接被害者の方に声を聞きたい、というのも良く聞くので。
出来れば私は直接、単独インタビューは出来ないかもしれませんけど記者会見は開いて頂いて、報道の人の前ではっきりと言って頂きたいと思います。
そうしないと憶測ばっかりで、本当に私たちも分からないし、国民の皆さんも分からないでしょうから、せめて記者会見くらいは開いて頂きたいなと言うのが辛光洙報道に対する私の感想です。
いまだに出来ないらしいんですが、報道各社が自主規制をしていると言う所があるようで、今救う会・家族会では子どもたちが帰ってきた以上、私たちに報道規制をする立場ではないですよね?
実質的には始めてるんですが報道の方で大分規制されているようですね。
帰国された方たちの方から子どもたちをそっとしておきたいという気持ちがあるようです。
でも帰ってこられている本人が記者会見をされてもいいのではないか?
特に新しい情報が出たという話ですので、それが真実なのかどうなのか?と言う事も警察のリークと言うだけではなくて、警察情報として出て来てもそれが真実なのかどうかが皆さんにもはっきり分からないでしょうし。
だからそれはやって頂ければありがたいと言うふうには思っております。
それと、日朝交渉ですよね?
日朝交渉も、何でこんなに日朝交渉何回も何回も続けるんだ?と言う思いがずっとおります。
実際3年半に近いですから、その間また同じような事をやらなければいけないのか?のがあるんです。
昨年末に斎木審議官からお伺いした内容では、とにかく北朝鮮がこのままだとテーブルに着かないから日朝国交正常化と言う北朝鮮が乗りやすい話を議題に乗せて、当然拉致と言うのをやりますけど拉致が解決しなければ国交正常化なんか出来ないのは常に言いますから、絶対に拉致を棚上げする事はありませんからということで、日朝包括並行協議と言うものに合意されたそうですけど。
私はあの時にも言いましたが絶対にそれやっちゃいけない事ではないか?と。
せっかく9.17で金正日が拉致を認めて、ようやく僕たちのそれまでの活動が国民の皆さんに訴えてきて、殆どの人たちがまだ半信半疑の中、政府は出口を一緒にしようと言うところだったのを、ようやく金正日が拉致を認めることによって入り口論に持っていったんですよね。
すなわち、国交正常化の交渉をする前に拉致問題を解決をしなければならないと言う、そういう国民の声を高まる所まで行ってたらですね。
大半の人は日朝国交正常化は拉致問題が解決してからと思ってたと思うんですけど、これを相手をテーブルに着かせるためとかそういうのは、なぜこちらが譲歩しなければならないんだ?と。
こちらが譲歩して相手をテーブルに乗せたとしても結局譲歩したと言う点が残るので、北朝鮮のペースと言うのは変わらない。
北朝鮮政府がどうしても交渉したいと言うところまで持っていかなければいけないのに、またそうやってこちら側が譲歩したような形になって後ろに戻っていったと言うのが非常に私は残念でならないです。
その点だけは斎木さんには申し上げて置きましたけど、ただ斎木さんも一年以上日朝協議が行われない事を非常に苦々しく思っていらっしゃってますし。
アメリカの公使に出られる事は昨年の秋ぐらいにすでに決まって、内定は出ていなかったらしいですけど、殆どマスコミ人事って言う奴ですか?
そういう事で保留も考えておられたようで、日朝協議の道筋だけはつけたいと言う事は思ってらっしゃったでしょうし。
それから後任になる方、今の外務省のやり方に対しては非常に自信を持っているそうです。
確かに一昨年の末から外務省が谷地さんになって日本政府の姿勢が変わってますから。
それまでは先ほど飯塚副代表が仰ったように真相究明、信頼できる情報をよこしなさいと、そういう姿勢でしたけども、ようやく一昨年の末になってから「生存者が居るはずだから返せ」と言い始めたんですね。
それ以降外務省の谷地さん、それから日朝審議官、そのラインは「生存者を返せ」と「生存者がいる」と言う前提で、向こうと交渉すると言う全部変わってきましたから。
その流れの中で斎木さんはおそらく日本政府の姿勢はおそらく揺ぎ無いものであるし、自分がいなくなっても日朝協議の場で必ず自分の後輩がやってくれるだろうと言う事を仰っておりました。
そして信じてくださいとあの人は目を見て、私たちは外務省で一番信頼できる斎木さんの言う事を信頼したわけですけども。
今回日朝協議で拉致問題の担当になる梅田参事官、この方はご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、西村眞悟議員の5年後輩で救う会島田(洋一)副会長の3年先輩です。
同じ寮で暮らしていた。
よく学生時代から人物的に知っている人です。
西村先生に先の議連の総会でお会いした時に梅田さんの事が出たんですけども、帰りがけに西村さんは「あいつはええ奴や」って言いましてね。(笑い声)
「あいつはええ奴や」
外務省の確か人事課長をやってらした時に、「村山のバンドンの発言、あれに対して涙を流しながら悔しがっていた、そういう奴や」
「だからまず間違いはないだろう」と、「少しネジ巻かないかんな」ってそう言ってましたけど。
関西弁で非常にやわらかく喋られるんですけど、迫力には多少欠けるんですけど、気持ちは強い方です。
のようです。
多分強いと思います。(笑い声)
更に強いだけではなくて情があるというのを非常に感じているんです。
日朝協議、私たち先週でしたか?
帰ってこられてすぐ説明を開いて頂きました。
その中で北朝鮮の反論、そして北朝鮮の気にしている事を言っている時に、日本の世論を非常に気にしていると。
そして北朝鮮の金哲虎(キムチョルホ)が言ってた事は「今日本では拉致問題の関心が非常に薄くなったんではないですか?」
「記者からの質問も大分少なくなりましたし、新潟での写真展でも2000人しか集まらなかった」と言ったので、たまたま梅田さんはそのことに関して「私は新潟に出張で行く事がありまして写真展も見た」と仰られて、そのときに声を詰まらせたんです。
なぜ詰まらせたか?
それは写真展のめぐみちゃんの写真を見てやはり感じる物が、私たちと同じ血が流れているのは当然感じる事なんですけど、ただ外務省の官僚がですね。
私たちに説明する時にちょっと涙ぐんだ、そういう所を見てますと情にも厚い方だというのは分かりました。
その気持ちを忘れない限りは全ての拉致被害者のために頑張ってくれるというふうには思っています。
外務省は一生懸命やってても結局はあれで終わるんです。
それはなぜかと言うと政治家が決断をしないからです。
政治家が決断してもうちょっと圧力をかけてれば、今回の協議に関してもちょっと違う物になっていた可能性はあると。
結局今回の協議ずっと今までと同じように何ら制裁の発動もしないですし、それをするという姿勢すら見せていない。
小泉総理は対話と圧力しか言わない。
小泉総理の下では結局先ほど言ったように、官房長官があんな事を言っても結局何もやらないのだから、何もしないだろうと言う姿勢で来るわけです。
その中でやっても今回はじめての新任の金哲虎(キムチョルホ)それから梅田参事官、それから原口(幸市)大使、宋日昊(ソンイルホ)という、変な奴が大使になってしまう。
その中で顔合わせだけだろうと、今回の1月の日朝協議だった。
顔合わせの前提だとしてもやる事だけはやって頂かなければならないと思っていたんですが、20時間の内11時間は拉致問題のことについて話し合ったそうです。
そして最初の拉致問題の懸案事項に関する協議、第一回目の協議の時に何をやったかと言うと日本政府が一昨年に出した調査結果ですね。
調査の精査結果、ひとりひとりについての疑問点、それをいちいち一人ずつ言って相手にぶつけたそうです。
向こうは彼らの言い分も、横田めぐみちゃんの骨も偽物だと言ってるけれど、そんな事は信じられないし。
それに対する疑義も言ってそういうんだったら返せと言ってるから、誰に返すんだ?遺族に返すのか?じゃあ遺族は分かってるんだろうな?と僕は思うんですが。
そこで聞いてくれれば、遺族は誰ですか?
そしたら金哲虎(キムチョルホ)も言うんじゃないでしょうかね?
ちょっともうちょっと突込みが足りないと私は思うんですが。
それにしてもですね。
同じ、もう一年間、一昨年の11月に出した精査結果を北朝鮮には突きつけて、去年の一年間に北京でも何回も言ってるのに、何回も向こうからの返事もあったはずです。
だから今年初めの協議に顔合わせとは言え、同じ事を繰り返して欲しくなかったと言うのを申し上げました。
でもそれに対して明確な答えはなかった。
更にこのような拉致問題の懸案に何も出てこないし、言葉は悪いんですけどむちゃくちゃな事を言ってきてよくぞ皆さん、食事をする気になりましたね?と。(笑い声)
私だったら食事など出来ませんよと申し上げたら、梅田さんは外交官ですから。
外交と言うのは正式の協議の場で相手にぶつけてこれは一応正式の協議の場ですけども、食事をしたりとかコーヒーを飲んだりとかそういう時に相手の本音を聞きだすのも外交なんだと。
当然向こうの交渉団の中で事前に行って良いのか悪いのかと言う話もされた、行かない方が良いんじゃないの?と言う話もされたそうです。
でも外交の結局そういう所で本音を聞きだす。
ですから飯を食べる時には必ずカウンターパートの隣で話を聞いて相手の本音を聞きだそうとしたと言うのがあったそうですが、こっちから言わせるとあんな人間に本音なんかあるのかな?と思いますけども。
もう見極める必要が、ここまで3年半もすりゃ見極めなければならないでしょうし。
宋日昊(ソンイルホ)、彼らが来ていたって彼らに決定権は無いわけですから彼らの正式の場で言ってる事が彼らの本音であると判断して欲しかったですけども。
それは外交手腕、次の協議までの流れを崩したくないと言うことがあるようです。
・・・その2に続く・・・