Seacia Pavao / (C) 2023 FOCUS FEATURES LLC.
クリスマスから年末年始の
この時期向け作品
2024年6月21日(金)
劇場公開作品
映画
「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」
2023年製作/133分
(HP)
(予告編)
(あらすじ)
1970年冬、ボストン近郊にある全寮制のバートン校。
クリスマス休暇で生徒と教師のほぼ大半が家族と過ごすなか、
生真面目で融通が利かず、
生徒からも教師仲間からも嫌われている
考古学の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は、
家に帰れない生徒たちの“子守役”を任命される。
学校に残ったのは、
勉強はできるが家族関係が複雑な
アンガス・タリー(ドミニク・セッサ)。
食事を用意してくれるのは寮の
料理長メアリー・ラム(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)。
メアリーは一人息子のカーティスをベトナムで亡くしたばかり。
息子と最後に過ごした学校で年を越そうとしている。
<高橋裕之のシネマ感>
1970年頃の洋楽も流れる。
コメディっぽい始まりだが・・・
アメリカのHOLIDAY中の物語
(2週間の冬休み)
家族たちと過ごす大事な時期ですが
置いてきぼり状態の
登場人物達が主役。
置いてきぼり(学校の寮で過ごす)の
理由は人それぞれ、少し切なさも感じる。
ヒューマンな展開になる。
再度の交渉で
殆どは家族の元へ。
そして教師、生徒、料理長の3人だけに
ここからが本題。
人は寄り添いながら生きないとならないが。
温かみを感じる状況になるのが良い。
クリスマスのムードが漂う。
主人物3人は心に”陰”を持つ。
他人だから
家族よりも近づける
存在になったりすんだろうな~
折り返しの中盤以降
じわじわくる。
ハナムとタリーの仲が深くなる。
教師と生徒ではなく親子に近いか?
父の愛を知らない生徒と
息子と言う者と接っしたことのない教師
不思議な組み合わせである。
タリーの心境が徐々に変わるが
沈む出来事が。
1971年の年明けシーンも
シンプルだけど、いいなあと思う。
そして終盤は新学期へ
淡々として
大きな何かがあるけではないが
秀作だなあと思った。
ドミニク・セッサの演技も良いのにな~
(映画初助演)
作品は
第96回アカデミー賞にも
ノミネートされたけど
脚本が良いと思う。
(落下の解剖学が受賞)
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフは
助演女優賞を受賞。