昨日の夕暮れ、
仕事終わりからの散歩の時間。
スマホを持って彼のことを考えていたら、
わかっていたかのように、LINEが来た。
今なら話せるよ。
私は、犬のリードを持ち替えて、迷わず発信した。
彼は、仕事が終わったわけではなくて、
ほんの隙間時間に、覗いてくれたのだった。
声を聞いたら、ホッとする。
会いたい。
会ったらきっと、そだけでは済まないね。
なんて話しながら、決して、
会おう。とは言わない。
私達は、お互いに、自分に与えられた環境の中で、これからも生きていく。
パートナーに不満があっても、
そういうものだと受け入れて、
決して、咎めることもしない。
そんな自分が、もう、嫌だから。
最終的には、
相手を許すことで、自分が心地よく生きていこうと決めた。
そんな生き方を
これからも続けていこうと覚悟を決めたふたりが出会った。
ここに求めるのは、理想。
欲望。
現実逃避。
お互いが、こうして求めるのは、ある意味、偶然ではなく、必然だったのかもしれない。